どうも!僕です!!

今日はこちら!!!


封印




「第七の封印」です!!1957年のスウェーデン映画。

スティーブン・スピルバーグをはじめ、数多くの映画人に多大な影響を与えたという名監督イングマール・ベルイマンというスウェーデン人のおっさんの監督作品です。
「世界映画史上3大監督の1人」との呼び声もあるこのおっさんはなかなかのやり手ですが、難解な作品も多く今回の「第七の封印」も例外ではありません。


この作品のあらすじは「死神とチェス」をするというなんとも斬新なもの。



というのもこのベルイマンさんの作品は、「生」とか「死」とか「神」とか「悪魔」とか「愛」みたいなちょっとキリスト風な難解なテーマのものが多いんですね。この作品はその典型といったところでしょうか。







とにかく作品どうこうよりも監督の評価が軒並み高いっす!!









ってことであらすじ。今回はモノクロですよ!






十字軍の騎士アントニウス(マックス・フォン・シドー)は、遠征を終えどうにか祖国へ帰還してきますが、その矢先にいきなりの死神登場。



死神





なぜかちょっと滑稽な格好の死神。

「待ってくれ」というアントニウスですが、当然待とうとしない死神。


ここでアントニウスは「チェスをやろう」と提案。「対局の間は死ぬのは保留。ほんでオレが勝ったら解放してや。」というアントニウスの提案になぜか乗っかる死神。アントニウスはわからないでもないですが、なぜか死神もチェスの腕には自信があるご様子。









ノリの良い死神のおかげで命を懸けたデュエルスタート!!!


チェス







さぁしかし命を懸けたチェスがそんなにサクサク進むわけもなく、チェスは一時中断で日常へ戻ります。



こすい手段でとりあえず生き永らえたアントニウス。従者ヨンス(グンナール・ビョルンストランド)を連れ自宅に帰ろうとします。





道中町の教会を訪れたアントニウスは、いわゆる懺悔部屋へ。アントニウスは「神がなぜ捉えられる存在ではないのか。なぜいつも曖昧なのか。己を信じることすら出来ない自分がどうすれば心底神を信じることが出来るのか。いっそ忘れてしまえば楽なのに・・・。もっと手を差し伸べてくれる神が欲しい。」的なことをダラダラと話します。


そして自分が今死神と命を賭けたチェスの真っ最中であることを話します。




「どうやって勝つんだ?」という教会職員からの問いにアントニウス。


「ビショップとナイトをうまく連携させて戦います。側面を攻めます。」と回答。













しかし!!!!









甘い








なんと教会職員と思っていたのはそれに扮装した死神さん!!!いとも簡単に自分の作戦が相手にばれてしまったアントニウス!!!なんと詰めの甘いことかアントニウス!!!「卑怯者め!!」と普通のことしか言えないアントニウス!!!





「しかしなんとか勝ってみせる。」と根拠の無い強がりを言う他無いアントニウスなのであります。







なんともチェスバトルに不安が残ってしまった懺悔はここで終了。


その後も自宅を目指して進むアントニウスとヨンス。道中旅芸人一家や浮気性で駆け落ちした主婦とその寝取られ夫、ヨンスが無理やり自分の女にした女性等々仲間が徐々に増えていきます。近年蔓延している疫病から逃れるため、彼らもアントニウスの自宅へお供することになります。




この時代のヨーロッパではよく行われていたであろう魔女狩りや、疫病に感染した市民に遭遇したりして進むわけなのですが、こういった悲しい現実を目の当たりにするたびにアントニウスは「神」についてやはり考えてしまいます。








もちろん途中途中でチェスバトルは進行されていきます。


人間味

意外と人間味がある死神さんは、「そう来ると思った」というアントニウスの発言に「え?マジ?これ罠?」みたいなリアクションをします。神通力的なものを全く垣間見せません。なんとかわいい死神たることか。


しかし死神さんはアントニウスの取り巻き連中にも目をつけていることを匂わせます。
これでちょっとずつアントニウスは不安になっていきます・・・。







浮気性主婦を寝取った間男を死神が殺し、死神が確かに死神であることがわかった頃、アントニウス一行は無事自宅へたどり着きます。


その直前のチェスで「次でお前の負けだ。」と宣告されたアントニウスはもうかなり微妙なテンションで帰宅。





何やら重苦しい空気での晩餐となります。


晩餐






そんな中、彼らの元に死神が登場。彼らをどうするのかというと・・・・。














踊り




「手をつながせて歩かせる!!!!」です!!!



死神は先頭に並び、大鎌と砂時計を持って踊ります。その後ろをアントニウス一行が手をつなぎ連れられて行きます。


途中で一行を離れた旅芸人家族の父親ヨフがそれを目撃しますが、嫁は「また幻ばっか見て・・・。」と全く信用しないのでした・・・。









終わり










★感想★
確かに難解な作品ではあると思いました。が、いかんせんクリスチャンではない僕にとってはなんのこっちゃっていう感覚でしたね。結局はオカルトがテーマでそれをかなり意味深に仕上げた作品という印象です。「神」はともかく「死神」とかっていうテーマはちょっと日本人にはなかなか馴染みにくいテーマな気がしますね。昨今の日本人はやはりそこまで信心深い民族ではなくなっているので・・・。とってもとっても失礼なことを言いますが、この「死神」っていうのは日本で言えば河童とか天狗みたいなのとジャンルが似てくると思うんです。ただ古来より信仰に重きを置いてきた西洋の人にとってはとっても大事なテーマなんでしょうね。
ちなみに「第七の封印」というのは新約聖書の文言で、まぁこの第七の封印が解かれる時に天と地の1/3が滅びて人類の1/3が滅びるという話らしいんですが・・・。いかんせん聖書を読んでない僕にはイマイチちんぷんかんぷんで純情な感情が空回りしちゃってます。


さてベルイマンのおっさんの件ですが、「いやぁ~さすがベルイマン。やっぱすげぇわ。」とはならなかったですね。見てる側の恐怖を煽るシーン(嵐のシーンとか)にこれ見よがしに露骨な音楽を流すわけですよ。テレーーーーーーーーーン!!!!!!!!



みたいな。いやもう逆に興ざめっていうか・・・。まぁこういう演出は当時新しかったのかもしれませんけどね。
音楽だけじゃなくて、意味深な表情をする人物に画面が急激に寄るみたいな演出とかね。今じゃベタすぎて逆にタブーみたいなのが出てくるんで正直「フフッ」ってなるとこちょいちょいありました。





えーまとめますとですね、
  • 扱っているテーマが形而上学的なものなので確かに考えさせられないでもない。
  • クリスチャンの人にはいいかもだけどさ、オレ違うし・・・。
  • ベルイマンの演出は確かに多くを語りすぎていない。そこは一理ある。
  • でもテーマありきなものであって、「エンターテイメント」としての映画の面白みには正直欠ける気がする


というところですかね。4つ目が特に重要!!勉強とか啓発としては良い作品とは思いますが、「面白い映画」ではないと思います。
宗教のことズバズバ言うのはナンセンスとは思いますが、仏教徒が多い日本人が見てもイマイチと思います!!






とは言いつつも、この人の作品は評価が高すぎて気になるのでまた別の作品もいつかご紹介したいと思います。








せっかく勉強になる作品を見たので、作中の僕の中での名言をご紹介してお別れします。


































恐れが形になったもの、それを人は神と呼ぶ。(騎士アントニウス)
























お試しあれ!!!



第七の封印  1957年  スウェーデン

ジャンル:ドラマ
  監督:イングマール・ベルイマン
  出演:マックス・フォン・シドー
      グンナール・ビョルンストランド
      ベント・エケロート












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