プロシネマリーグ(ネタバレ満載)

言いたい放題での映画批評!! ネタバレ・解説等内容を詳細に語るときがあるのでご注意!

北野武

その男、凶暴につき

どうも!僕です!!

今日はこちら!!!

その男


「その男、凶暴につき」です!


1989年の日本映画で、ご存知「世界のキタノ」こと北野武監督の処女作。
当初は主演のみが北野武で、監督は「バトル・ロワイアル」の深作欣二の予定でしたが、なんやかんやあって「もう北野さん自分でやっちゃってよ」ってノリで急遽北野武自身が監督することが決まったそうです。
この事がなかったら北野武は映画監督とは何の縁もない人生を送っていたかもしれません。いやはや人生とはどこでどうなるかわからないもんですなぁ。



主演は監督北野武が自ら演じてます。その他出演は強面俳優白竜や個性派俳優佐野史郎、たけし映画には常連の芦川誠など知った顔が多数です。遠藤憲一や寺島進なんかも出てますが、結構チョイ役です。








ではあらすじ。


刑事の我妻(北野武)は超暴れん坊。どれくらい暴れん坊かというと、ホームレスを虐めていた少年の家に自ら上がりこみ、少年をボコって自首を促したりしちゃうくらいのホントに超暴れん坊な男なのです。



自主




とにかくやりたい放題な我妻に対しては、警察署長も怪訝な表情を見せております。しかし当の本人はそんなのお構いなし。サボりたいときはサボるし、殴りたいヤツは殴る。そんな感じで日常業務に当たっていた我妻なのでありました。







シャブの売人や常連客を漁っていたある日、とある売人から衝撃の事実。我妻が慕っていた刑事・岩城(平泉征)が、この一連のシャブ売買に一役買っているとか。




我妻は後輩の新米刑事・菊池(芦川誠)と嗅ぎまわろうとしますが、その前に麻薬組織が岩城を始末してしまいます。

岩城






その後の捜査で、シャブの売買組織のリーダーは仁藤(岸辺一徳)という男であり、その手下にはキヨヒロ(白竜)という超凶暴な男がいるということがわかります。





仁藤に詰め寄っても、当然白を切るばかり。


しかしここは暴れん坊刑事の腕の見せ所。覚せい剤所持の証拠を捏造し、キヨヒロを強引に逮捕します。


ちなみにキヨヒロはホモで、我妻に「いい趣味してんなオイ」とか言われてます。ちょっと恥ずいです。



ホモ





とにかくキヨヒロを強引に逮捕した我妻。署内の更衣室で、彼を痛めつけるわけなんですが、どこで情報を仕入れたのかキヨヒロは我妻の妹を小ばかにする発言をします。
この我妻の妹というのはちょっと精神障害を持った子なんですが、我妻はとにかく彼女のことをめちゃくちゃ大切にしています。


この発言にキレた我妻は、キヨヒロをもうボッコボコにしちゃいます。




証拠を捏造した上、発砲事件まで起こしてしまった我妻。署内での不祥事に弁明の余地はなく、辞職を余儀なくされます。




しかしキヨヒロが憎くて憎くて仕方ない我妻。個人的に銃を入手し、キヨヒロへの復讐を企てます。



一方のキヨヒロも、釈放こそされたものの我妻が憎くて憎くて仕方ないご様子。我妻の妹を誘拐し、子分達に陵辱させます。





一方の我妻。仁藤の所へ行きますが、依然として仁藤はキヨヒロに関して白を切るばかり。我慢の限界が来た我妻は、仁藤を撃ち殺してしまいます。




撃つ






その後、我妻はキヨヒロの下へとたどり着き最終決戦。捨て身の戦いの末、見事キヨヒロを倒した我妻。しかしキヨヒロの亡骸に近づいてきたのは、シャブ漬けにされてしまった最愛の妹。シャブを求めてキヨヒロのポケットをまさぐります。



探す







妹の変わり果てた姿を見てられなくなった我妻は、自らの手で妹を殺しちゃいます。



なんとも言えない気分でその場を去ろうとしたとき、仁藤の側近・新開(吉沢健)が我妻を撃ち殺します。









ほぼ全ての人間が死に事態は収束したかに思われましたが、今度は新開が仁藤のポジションに。





そして岩城の代わりのポジションについたのは、なんとあのひよっ子刑事・菊池だったのでした・・・。


菊池









おわり














★感想★
ん~・・・正直面白いとは言えないと思います・・・。
まぁ方々からよく言われてることみたいなんですが、無駄なシーンがめちゃくちゃ多い!ただ武が歩いてるシーンとか、登場人物同士が顔を見合わせている変な「間」みたいなのとか、すげぇ謎の時間が多いんですよね。「いや、あの間がいい味出してんのよ!」って言われればそうなのかも知れないけど、でも僕は反対ですよ!なんか話の展開にブレーキをかけるというか、「うん、わかったから早く次いってよ」って思っちゃいます。
「圧倒的な暴力描写!」みたいに言われてるけど、正直その点もそこまで感じなかったです。目を瞠ったのは、あの有名なシーンの連続ビンタシーンくらいかな。

ビンタ
(有名な百裂ビンタシーン)

話の展開的にもなんかしっくり来ないとこ多いです。
序盤にシャブの常連客を追いかけるシーンがあるんですが、その途中で犯人は刑事の1人を金属バットでフルスイングして殺しちゃうわけです。が、しかし。そのことについてはな~~んにも触れない警察の方々。いやなんかそこはさ、同僚を殺されたことで我妻が怒り狂って、「あ、こんな人でもやっぱ味方殺されたらやっぱ悔しいんだ。意外と仲間思い!頑張れ!」みたいな展開か、もしくは「やられる方が悪いんだ!」みたいな鬼畜感を出すとかさ。どっちかに展開できる材料なんだからそこは活用しても良くね?それを無視するのはオシャレとかとはちょっと違くね?って思いました。
あと、捏造した証拠によってつかまったキヨヒロはその後釈放されるわけなんですが、「え?なんで?」って思いません?そりゃきっかけは完全に我妻の不祥事ではあるけどさ、だからといってそこで釈放するかね?凶悪な犯罪者であることは間違いないんですよ?
あと我妻はなんで仁藤殺したの?そいつに直接の恨みは無くない?まぁ自暴自棄になって殺しちゃったっていう考え方もできるけどさ、だったら新開も殺しとけよ!!詰めが甘いよ我妻!!!



ちょっと笑ったのは、キヨヒロが逮捕されるラブホテルのシーン。キヨヒロがしっかりバスローブを着てる時点でなかなか面白いんですが、よく見るとテーブルにシャンパングラスみたいなのが2つあるんですね。

グラス


いや、2人で乾杯してたのかよww
そもそもキヨヒロは結構寡黙な感じで、グラス片手に談笑していたとは到底思えないんです。ましてやこんなあどけない青年と2人っきりでw何話すんだよww
どっちがどっちのグラスか知らないけど、片っぽちょっと残してんじゃねぇよww



唯一と言っていいくらいの笑えるポイントです。



音楽はなかなか良かったと思いますけどね!エリック・サティという人の曲が使われています。





なんだか期待値のわりには今ひとつな部分が多い作品でした。「芸人ビートたけしの初監督」っていう話題性と、今でこそ言える「世界のキタノ」の初監督作品っていう前触れが大きい作品です!



「北野武の原点」って考えると、見る価値はあるかもですね!!!
















お試しあれ!!!
















その男、凶暴につき  1989年  日本



ジャンル:バイオレンス
  監督:北野武
  出演:北野武
      白竜
      岸辺一徳
      芦川誠













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キッズリターン

どうも!僕です!!

今日はこちら!!



キッズリターン



「キッズ・リターン」です!1996年公開の映画。日本人にはお馴染みのビートたけしが「北野武」名義で監督した作品。監督としては6作目にあたります。


各方面からの評価がなかなか高い作品ですよ。

今作はダブル主演です。1人は金子賢。格闘家になったときに結構話題になった人ですね。
もう1人は安藤政信。「バトル・ロワイアル」今でこそ色んな映画・ドラマ・CMに出てますが、全てのきっかけはこの作品です。俳優デビュー作。
その他出演は石橋凌・寺島進・森本レオ・大杉漣・北京ゲンジ・モロ師岡など豪華というかバラエティに富んでるというか何というか!!見たことある顔がいっぱい出てきます!!





ではあらすじ。





どうしようもない不良高校生コンビのマサル(金子賢)とシンジ(安藤政信)。彼らは毎日プラプラしただらしない日々を送っています。

チャラチャラ







カツアゲしたり

カツアゲ







変装して成人映画を見ようとしたり

変装





ラーメン屋で酒を飲んだり

酒




まぁとにかく決して褒められたもんじゃない生活を送っている二人。






しかしある日事件が。以前カツアゲをした相手が何やら強い先輩を連れてきて復讐に。ボクサーのそいつは非常に強く、マサルはあっさりとボコられます。
やられる




さぁさぁ単細胞のマサルは当然泣き寝入りなんてしません。






単純な高校生の発想。


ボクサーにやり返すには・・・?
               I
               I
               I
      ↓
オレもボクシングやろう!!




ってことでボクシングを始めるマサル。

ボクシング



何でも流れに任せちゃうタイプのシンジもこれに乗っかってボクシングスタート。2人のボクサー生活がスタートします。
シンジも











コツコツ練習をしている2人ですが、バカなくせに自信だけはいっちょ前なマサルは早くスパーリングがしたくてしょうがないご様子。まだまだひよっこのマサルの要望に会長が困っていると・・・




「俺がやってやるよ。」と1人の男。

偶然




この右の男、なんと例のカツアゲリベンジ事件のボクサー。宿敵が同じジムという偶然に見舞われるマサル。下調べもせずにジムに入った結果、思いのほか早く再戦が決まります。










しかしそんなに早く人の性格と言うのは変わりません。元々バカでクズなマサルは、宿敵がスパーの準備をしているところを背後から襲撃!!キックの連発により見事宿敵をKOしてみせます!!


卑怯



なんというクズっぷり。ボクサーの端くれにも置けないというか、もはや人としてアウトです。





当然ジム関係者からは大ブーイング。「勝手にやってろ」的な空気になります。自分で帳消しにしたのにどうしてもスパーがしたいマサルは、シンジとスパーをすることに。






しかし蓋を開けてビックリ!!なんとシンジの方がはるかに強く、マサルは何度もダウンさせられてしまいます。


KO







飽きっぽいのか根性が無いのか。赤っ恥を掻かされた上プライドにも傷が付いたマサルは、これを機にジムには来なくなり、シンジと会うこともなくなります。





相棒がいなくなったシンジ。この頃から、ジムの先輩ハヤシ(モロ師岡)とよくつるむようになります。

ハヤシ


このハヤシという男。プロボクサーのくせに酒もタバコもやるというハンパボクサー。
「吐けば大丈夫」という理屈で、減量中もお構いなしに食べまくり飲みまくり吸いまくり。
そもそもボクシングどうこうの前に、学ラン着た高校生と居酒屋で堂々と酒を飲むっていうのが大人としてどうなんだと思いますがそこは今は置いておきましょう。






とりあえずボクシングを頑張るシンジ。しかしシンジがいつもマサルと来ていた喫茶店で1人お茶していると、以前ラーメン屋で遭遇したヤクザ連中が。


ヤクザ



ん?マサルがいる!!マサルがヤクザになってます!!馬鹿なくせに決断が大胆なマサルはサクッとヤクザになってたみたいです!!めっちゃ見習いしてます!!




マサルとシンジはお互い目は合わせますが、会話は一切ありません。いつの日からか、二人はまったく違う世界で過ごすことになっていました。




高校も卒業した頃、シンジはプロデビュー。元々センスがあったのか努力の賜物か。月日と共にどんどん勝ち星を積み重ねていきます。





ボクシングに明け暮れる日々が続く中、ジムに1人の来客が。

偉くなってる



なんとそれはマサル!!モンモンを体にがっつり入れて、身なりもしっかりヤクザらしくなってます。子分も引き連れ運転手付きの車で登場し、どうやら結構偉くなってるみたいです。





しかし忙しいマサルはシンジと飯を食う暇も無いみたい。会長に何か言われたのか、もう二度とジムには来ないと約束します。






「お前がチャンピオンになって、俺が親分になったらまた会おう」と言い残しマサルは去っていきます。

また会おう

いやー顔つきもずいぶん男らしくなったもんだ!大人になったなー!うんうん!!









しかしこの頃からシンジときたら。例のハヤシにそそのかされ、暴飲暴食の日々に。

飲む




その影響か、体は痩せづらくなったりキレが悪くなったりと全盛期の輝きを失ってきます。
当然試合でも惨敗。もはや鍛える価値の無くなったシンジのボクサー人生はあっさりと終わりを迎えるのでした。




一方ヤー公のマサル。
ある日組長(石橋凌)が住宅街で射殺!なんと近所のハゲオヤジに扮した敵対組織の人間に撃たれちゃいます!!

射殺






組長が死に、組内に新たな空気が注ぎ込まれると今までの状況が一変。完全に出る杭となっていたマサルを煙たがっていた兄貴分(寺島進)一派にボッコボコにされちゃいます。


ボコられる2





今日までに築いた地位をあっさりと失ったマサル。彼のヤクザ人生もここで終了するのでした。






その後鳴かず飛ばずの生活を続けていた両者は、ある日偶然の再会。学生時代のように、授業中の高校のグラウンドをプラプラ2ケツする2人。


その後







「まーちゃん、俺たちもう終わっちゃったのかな・・・」






「バカヤロウ!!まだ始まっちゃいねーよ!!」










そう言って笑い合う二人でした・・・。







★感想★
「良い映画」だなと思いました!!決して面白い映画ではないです。ストーリーとしては馬鹿な若者の馬鹿な行動を垂れ流しているだけです。しかしこの軸が無いと言うか、なんとなくダラダラした雰囲気こそがこの映画の真骨頂と思います。
やりたい放題やってきてそのツケが回ってくる。その中で何とか幸せになりたい馬鹿造の雰囲気っていうのが(特に後半から)滲み出てくるんです。こう弱さと言うかね・・・。なんか若さが裏目に出てる若者を描いてるんですよこれが。うまくいかない現実と何とか葛藤する若者の切なさが何とも言えないんですよねー。なんとなく進む方向が違ってちょっと気まずさみたいなのが生まれる2人とかもう完璧に描けてますね。「強くなりたい!」とか「仲間の為に戦う!」とかそういう暑苦しいのじゃなくて、ただ単純に成り行きで自分が思った行動をしているだけなんですこいつら。馬鹿なんですよホント。ただだからこそこの切なさが滲み出てくるんでしょう。
あと音楽!北野映画ではお馴染みの久石譲が担当なんですが、まぁこの切ない音楽がまた映画の雰囲気を盛り立ててくれます。




とにかく終始切ない映画です。これは現役の高校生とかが見るんじゃなくて、大人になってから見る映画だなと思いました。



ちなみにこの映画は、ビートたけしがバイク事故で死にかけた後の復帰1発目の作品。「オレはまだ終わっちゃいねぇ!」みたいなメッセージがあるみたいです。マサルはそのメッセージの代弁者なのかな。そういう背景も知ってる状態で見たらまたちょっと違った面白みも出てくるかもですね。





ただ言っときますよ!!オススメはするけど決して面白い映画ではないと!!雰囲気を楽しむ映画ですこれは!!







続編もあるらしいですが、監督も違うし僕はあんま興味ないです!もし見たことある人いたら感想教えてください!






現在北野映画では久石譲は起用されていません。「映画ではなく音楽が評価されてしまうから」だそうです。








タケシ!!ごめん!!でもオレやっぱこの曲好きだ!!!








ってことで、かっこいいテーマ曲と一緒にお別れです!!






















お試しあれ!!




キッズ・リターン  1996年 日本


ジャンル:ドラマ
  監督:北野武
  出演:金子賢
      安藤政信
      石橋凌
      寺島進
      モロ師岡





 
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