どうも!僕です!!


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月光の囁き


「月光の囁き」です!1999年の日本映画で、喜国雅彦という人の漫画を映画化した作品。
とある高校の剣道部の同級生の男女が恋をする・・・。という甘酸っぱい恋愛モノかと思いきや、男の方にはとんでもない性癖があって・・・というなかなかパンクなテーマの作品。

監督は「黄泉がえり」「どろろ」などで知られる塩田明彦。この作品が出世作となります。
主演は今でも色んな映画・ドラマにちょいちょい出ている水橋研二と、今では禁断のAVデビューを果たしてしまったつぐみの二人です。あと知った顔でいうと井上晴美なんかも出てます。ちなみに彼女の旦那さんは、カナダで知り合ったメキシコ人だそうです。






意外と知名度の低い作品ですが、主題歌はスピッツの「運命の人」です。ちゃんとそれなりの作品ですよ!!













というわけで中身。






とある高校の剣道部の日高(水橋研二)は、同じ剣道部の北原(つぐみ)に恋をしていました。

高校生の甘酸っぱい恋愛ってのはなんと素敵なものなんでしょう。北原も日高のことを好きだったみたいで、北原からの告白により2人はお付き合いをスタートさせます。




通常路線の恋愛を繰り広げ、A→B→Cという順番にステップを踏んでいく2人は、肉体関係を結びます。






しかし!!!日高は実はただの変態。そもそも付き合う前から北原の靴下やリップクリームをパクって、それをおかずに毎晩マスターをベーションするという日々を送っている手癖と性癖がやや悪い青年なのです。

筆おろしが済んだその日も、自宅のトイレにしっかり盗聴器を設置し、その音声をおかずにマスターをベーションしてます。


盗聴


彼にとってはこんなのはジャブ。北原と付き合いながらも彼女を盗撮したり、使用済みティッシュを拾得したり・・・。そしてそれらのグッズに夜な夜な超お世話になってる青年なのであります。








そんなことは露知らず、平凡な恋愛を送っていると勘違いしていた北原。ある日彼女はそのことに気づきます。

当然「この変態ヤロー!」となって2人は別れるわけなんですが、こっからが特殊な展開。


つきまとう日高に、北原は植松(草野康太)という剣道部の先輩とのデートを陰で見届けさせたり、そのあとのHを見届けさせたりするわけです。
挙句の果ては、Hのあとに先輩の汗がたっぷりついた北原の体を舐めて拭かせたり・・・。徐々に北原の行動もエスカレートしていきます。







そんな関係が続いていき、北原がもはや日高と植松どっちが好きなのかわからなくなってきた頃。北原が、日高との関係を植松にバラします。





ひと悶着あり、北原に「お前なんか死んじまえ!」みたいに言われた日高は、「君のためなら死ねる!」とばかりに自ら滝つぼにダイブします。








どうにか一命を取り留めた日高。




丘みたいなところで「ギプス外れたら海でも行こうか・・・。」と北原に語りかけられる日高なのでした・・・。





海















おわり
















★感想★
内容は超変態な作品ですが、「いやぁ~。高校生の真夏の恋愛っていいね!」って思っちゃう作品でしたね。
いやテーマはもう完全に意味不明ですよ!中盤述べたこと以外にも、北原のいろんなサディスティックな部分が出てくるわけで、はっきり言ってそこに関しては「いいな~」とか全く思いません。いくらなんでも彼女の「犬」になるっていうのはね・・・。
まぁただ高校生っていう年頃は「本当の自分」みたいなのをなかなか見出せていない年頃なわけで・・・。実際いろいろ気恥ずかしくなる部分も多い年頃ですよ!思春期ってヤツ!ましてやここまでぶっ飛んだ性癖を持ってる男の子は一体どうすりゃいいんだ!ほんでもし肯定されたらどうなんだ!?っていうのの回答に近い作品ですよ。
いわゆる変態な男の子と、いわゆる普通の女の子の恋愛なわけですが、この普通の女の子・北原に徐々にSっ気が目覚めていく感じがなんかハラハラするんですよね。本人も「違う!自分は普通なんだ!」っていう葛藤をしている感じもあるし、でも実際同じ部活の先輩をダシに使ってるという悪い部分もある・・・。
ちなみに作品を通して一番気の毒なのは、ダントツで植松先輩ですね。好きな女の子を取られる結果になるし、自分のHも覗き見されてたわけですから・・・。後半病んでくる北原に振り回される感じもまさにお気の毒。人が滝つぼにダイブするカオスにも巻き込まれて、一体何なんだって感じですよね。

まぁそれはいいとして。とにかくそういう10代の葛藤みたいなのが描かれてるし、作品の雰囲気自体は本当にキラキラした純愛映画っぽく仕上がってるんですよ。
つまり、日高の性癖を否定していないんですね。そりゃ「好きなもんは好きなんだから仕方ねぇじゃん」って言われればそれまでですからね。その性癖を満たすアイテムをちょろまかして人に不快な思いをさせたっていう面は完全に日高が悪いですが、そこを抜かせばまぁ仕方ない。同性愛とか、巨乳好きとか、うなじが好きとかっていう志向のうちの一種ですもんなぁ。
そこんとこをね、この作品は誇張しすぎってくらいキレイに描いてるんですよ。ホント見てるこっちも煌いてくるし、実際描いているのは単なる高校生達のちょっとした大恋愛です。ただかなりマイノリティーな性癖がネックになってるっていうだけで。
そういった意味では別に変態作品でもなんでもないし、もし日高と同じ性癖がある人が見たら、もうすげぇ「うわ~わかる~」ってなるんでしょうね。

作中ずっとこの2人の押し問答を見ていて、なんだかんだ感情移入はあるんですよ。「日高苦しそうだなー」とか「北原酷い仕打ちしてるけど、これも無理してんのかなー」とかね。ほんで最後の最後、「どうなんの?北原は日高許すの?」みたいに思っているところで「海でも行こうか・・・」の後にスピッツのギターの音がドーン!ですよ。ちょっと「ぬぉぉおっ」ってなりましたね。スピッツのこの歌、作品に合い過ぎです。「よかったんだ!2人はこれでよかったんだ!」って思いました。正直微妙に泣けたっす。作品通してBGMがかなり抑え目なので、余計に最後のスピッツが際立ちましたね。





ただ残念な部分もちらほら。一つはね、ちょいちょい出てくる田んぼ。よく見えないんだけど、恐らくは稲刈りが終わってるんです。ただね、この作品は夏休みが舞台なわけです。彼らは関西弁を話してますので、間違いなく居住地域は関西。通常稲刈りは、沖縄とかではない限り9月か10月に行われます。しかし夏休みって普通8月ですよね・・・。むむむ・・・ですね。
もう一つは、これは違和感程度なんですが、「この学校の剣道部休み多くね?」ってとこです。なんかしょっちゅう昼間っから遊びに行ってるしやたらと夜更かししてるし、なんかこう部活に追われてる感はまるで無いんですよね。単なる暇つぶし程度にやってる感があります。お盆か?お盆休みなのか?墓参りには行かないタイプの家庭なのか?




まぁただね、はっきり言ってこんなのただのいちゃもんですよ!別に田んぼが話に関わってくるわけでもないし、剣道がどうこうあるわけでもないので全然許容範囲です。
そんな細かいことよりも、作品全体の煌びやかに変態を描く雰囲気を堪能して欲しい映画です。痴漢とか露出狂とかみたいな人に迷惑をかける変態はあれですが、いわゆる持って生まれたものはしょうがない!変態、悪くない!!そんなメッセージを感じる映画です。



ちなみに勘違いされたらいやなので言っておきますが、僕はどノーマルです!








非常に特異なテーマの作品ですが、完成度は高いです!スイスのロカルノ国際映画祭というのに出品された作品ですし、つぐみはこの作品でいくつか賞を受賞していますから!ちゃんと折り紙つきですよ!
























犬が命令聞くんは、主人のそばにおりたいけんじゃ   日高























お試しあれ!!!






月光の囁き  1999年  日本


ジャンル:ラブストーリー
  監督:塩田明彦
  出演:水橋研二
      つぐみ
      草野康太














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