プロシネマリーグ(ネタバレ満載)

言いたい放題での映画批評!! ネタバレ・解説等内容を詳細に語るときがあるのでご注意!

サスペンス

悪の法則

どうも!僕です!!久々の更新です!!!




今日はこちら!!

悪の法則




「悪の法則」です!2013年公開のアメリカ映画で、裏社会の麻薬売買に携ろうとする弁護士と周辺の人間模様を描いたサスペンス作品。豪華キャストが話題となった作品で、「ノーカントリー」等で知られるコーマック・マッカーシーが脚本を書き下ろした作品です。



監督はこのブログでもお馴染みのリドリー・スコット。「ブラックホーク・ダウン」「ハンニバル」「グラディエーター」を以前扱いました。


主人公の「カウンセラー」を演じるのはマイケル・ファスベンダー。同じリドリー・スコット作品で言うと「プロメテウス」に出てましたね。
そのカウンセラーの婚約者を演じるのがスペイン人名女優ペネロペ・クルス。ほんで彼女の旦那さんハビエル・バルデムがカウンセラーと裏社会の繋ぎ役みたいな実業家として出演してます。彼は「ノーカントリー」にも出てますし、コーマック・マッカーシー作品の雰囲気に合うんでしょうね。んでそのバルデムの愛人役に「チャーリーズ・エンジェル」のキャメロン・ディアス。そして麻薬売買の仲買人として皆さんご存知ブラット・ピットのアニキが出ていると。


まぁ結構豪華ですよね。主演級が五人も出てるし。他にも「ヒトラー~最期の12日間~」でヒトラー役をしてたブルーノ・ガンツとかも出てるし、ホントに豪華です。


















ってことで中身。


お話としては割とシンプルです。簡単に言うと、小遣い稼ぎに麻薬の運び屋をしようとしたカウンセラー(マイケル・ファスベンダー)が、実業家のライナー(ハビエル・バルデム)と仲買人ウェストリー(ブラット・ピット)と組みます。しかしひょんなことからブツが行方不明に。3人は持ち逃げしたと濡れ衣を着せられ、組織にぶっ殺される・・・。っていうお話です。ホントにこれだけ。













































★感想★
ん~まぁこれは端的に「人を選ぶ作品」ですね。嫌いな人は多分全く面白くないと感じるだろうし、好きな人にはたまらない作品と言えるでしょう。で、僕の感想はというと・・・。












すばり後者です。はい。














いや、これは凄く良い作品だと思うんです。
この作品は一般的なマフィア映画とは違って、目で見せる「怖さ」っていうのはあまり無いんですよ。それプラス「何だかよくわからず終いだったな」っていう要素も凄いいっぱいあるし、そこが引っかかって解消されない所がフラストレーションになる気持ちもわかるし、だから楽しめないっていうのもわかります。
ただこの作品の根幹にあるものからすれば、多分そういうことってのはあんまり重要じゃないんですよねきっと。それこそ作中の裏社会の人間達が殺人に深い意味・思慮を持っていないのと同じなんです。
この作品っていうのは「何かよくわからないけど怖い」みたいな不思議な感情を、とてつもなく嫌な手法で考えさせる映画だと僕は考えてます。
本来は所謂表社会の人間であるカウンセラーが、小金欲しさに裏社会に足を踏み入れる。彼はその行為の危うさを理解しているつもり。しかし実際は何もわかっていなかった。そしてわかった頃には時既に遅し・・・という。作中の台詞よろしく、世の中には様々な世界があって、その世界は交わることは無いと。
通常窮地に追い込まれた人間っていうのはどうにかしてその状況を打開しようとしますが、もうそういう次元じゃないんです。話してももちろん理解してもらえないし、っていうかそもそも話すら聞いてもらえない。もはや交渉や弁解の余地が無いっていうのは凄く怖いし、何が怖いってその自分を襲ってくるであろう奴らの姿が、カウンセラー本人からも見てる側の僕達からも全然見えないっていう、ここにこの作品の巧さがあって、同時にもの凄~~~く嫌な感覚が猛烈に襲ってくるわけですよ。それまでは散々あっちの「世界」の人間達の恐ろしさをこれでもかって程語っておいて、いざその時が近づいてくると全く「見せない」っていう、これは人間という種族の弱さを掻き立てる素晴らしい構成になってると思います。作中に出てくる「ボリート」という一度動き出したら絶対に止まらない殺人器具と同様に、彼らの「世界」も一度動き出したら止まらないんですねぇ。



登場人物たちが皆哲学的な事を言いまくるのがこの作品の特徴なんですが、はっきり言って全っっ部に意味があります。何回見ても「良い事言ってんな~」とか思ってしまいます。全然悪いこととかも言いまくってるんですけどね。全てが名台詞に聞こえてきますし、こういうのって結構スベりがちだと思うんですが、全然スベってない。スタイリッシュであり、セクシーです。


見てない人は意外に感じると思いますが、アクションとか凄惨シーンとかっていうのはかな~~~り、極限まで少なめにしてるって印象です。「あ、でもやっぱボリートは見たいっしょ?」っていう観客へのサービスでブラピが首チョンパされるくらいかな。あ、あとワイヤー首チョンパもありますけど。
醍醐味っていうのはやはり登場人物たちの会話劇。タランティーノ映画かってくらい会話シーンが多いです。まぁそんな中で退屈せずに楽しめる構図になってるのはコーマック・マッカーシーの脚本の良さもあるし、やはりリドリー・スコットの手腕っていうのもあると思います。何気ないシーンでもいちいち見せ方がうまいなって思いました。







と、まぁここまで褒めて来ましたが、「いやいやその点が私はむしろ嫌いだったんですけど」っていう人もいると思います。わかります。何ならかなりの人数いると思います。
要するにね、この作品「終わってみると何がなんだったのかよくわからない」的作品なんですよ。一番最後のシーンで「え!?終わり!?」って思った人も多かったと思いますね。ハマらない人には終始退屈な作品に見えるかもですね。だいたいストーリー解説はホントに僕の上記の説明で事足りるくらいですから、はっきり言って俯瞰的に見るとこの作品ってあんまし事が起きてないんですよね。ちょっとした事でパンピーがマフィアに殺されただけにしか見えないんです。
絶っっ対そこを意識して作ってると思いますけどね。それこそこの作品の主旨で、カウンセラーやライナー達と、そこに関係の無い人たちっていうのは我々観客も含めて完全に別の世界に分類されちゃってるわけです。だから退屈に見える。つまらない映画ってそうじゃないですか。「何か作中のテンションは上がってるけど別にもうどっちでもいいよ」みたいな。その感覚がまさにこの作品にも皮肉的に表れてるって考えはどうでしょう!?無理矢理過ぎますか!?でも僕はそう思うんです。「そりゃそうでしょ。世界が違うんだから。」とね。





とどのつまり、ストーリー展開で楽しむ映画ではないってことです。「真実」「悪」「愛」「悲しみ」そして「世界」。こういったことをとても哲学的に、そして「命」を何とも思ってない連中から考えさせられ、恐れおののく作品なんですねぇ。そりゃつまらない人も大勢いるわな!!って感じです。













「世界」と「世界」と跨るのは基本的にダメだし、小物は小物らしくマジメに働きなさい、背伸びしちゃダメよっていう教訓があるようにも見えますが、この作品はもっと深い深い深~~い所に訴えかける何かがある気がするんですよね~。











とにかく命を大事にしようと思う僕でした!





















真実に温度などない    マルキナ


























お試しあれ!!!
























悪の法則  2013年   アメリカ


ジャンル:サスペンス
監督:リドリー・スコット
出演:マイケル・ファスベンダー
   ペネロペ・クルス
   ハビエル・バルデム
   キャメロン・ディアス
   ブラット・ピット






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オールド・ボーイ

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オールドボーイ


「オールド・ボーイ」です!2003年の韓国映画で、ある日突然誘拐され15年間監禁されていた男が、解放された後にその真相を探っていく5日間の話。

日本の漫画家、土屋ガロンと嶺岸信明の「ルーズ戦記 オールドボーイ」を韓国で実写映画化した作品です。



監督はパク・チャヌク。今作は同監督の「復讐三部作」の2作目にあたります。


主演はチェ・ミンシク。このブログでも「ブラザーフッド」「LUCY」「悪魔を見た」を紹介しておりまして、なかなかお馴染みの人です。






ちなみにこの作品は評価が結構高くて、カンヌで審査員特別賞を受賞してます。その後同タイトルでスパイク・リー監督の下ハリウッドリメイクもされてます。ちなみにリメイク版は結構大コケしてるのでこのブログで紹介することは多分無いと思います・・・。






















ってことで中身!





酒癖の悪いオ・デス(チェ・ミンシク)は、酔っ払っていたある日に突如何者かに拉致されます。さらわれた理由もどこに隔離されてるのかもわからず、オ・デスはただただ何もわからない監禁状態を15年間続けます。

軟禁




その間、嫁は殺され、しかもオ・デスが犯人に仕立て上げられています。

そしてある日、彼は突如解放されます。目を覚ますとそこは謎の箱の中。そこから出ると、とあるビルの屋上でした。



嫁は殺され、娘も行方不明。完全に孤独の状態から、彼は手当たり次第調査を開始。ミド(カン・ヘジョン)という女性の協力者も得て、犯人と監禁理由を突き止めていきます。










↓以下、ネタバレ






















調査をしていく中で、オ・デスとミドは恋仲になり、肉体関係も持ちます。


そして犯人がついにわかります。それはウジン(ユ・ジテ)というオ・デスの学生時代の女子同級生イ・スア(ユン・ジンソ)の弟。





最後の最後に全てがわかるのですが、


ウジンとスアが校内で近親相姦
    ↓
オ・デスがそれを目撃
    ↓
その事の噂が広まる
    ↓
耐えられなくなったスアがダムで自殺
    ↓
ウジン「オ・デスぶっころ」



というわけです。




で、実はここからがちょっと面白いわけで、新事実を明かす時にはウジンはもうこのキメ顔です。

キメ顔


かなりわかりやすいです。











実はここまでデスがたどり着いたのは全てウジンの計画通り。彼はオ・デスとミドに「後催眠暗示」という催眠状態で暗示をかけ、覚醒状態で行動させる特殊な催眠術をかけていたそうです。





つまりここまでの全てがウジンの書いた絵図。そして衝撃の事実。

オ・デスが心のそこから愛したミドという女性。


じつは彼女がオ・デスの実の娘であったことがわかります。










ミドの身の危険を案じたと同時に、我がの娘と肉体関係を持ってしまった事に苛まれるオ・デス。


そんな彼の最大の願いは、この事実をミド自身には秘密で貫き通すこと。オ・デスは自分の舌を切り落とし、ウジンに懇願します。


ウジンは彼の願いを承諾し、ミドには事実を伝えず。そして人生最大の目的であるオ・デスへの復讐を完了したウジンは、銃で自害。







その後オ・デスは、謎の催眠術師のもとへと向かい、事実を知っている自分を乖離させます。






そして、再びミドと再会したオ・デスなのでした・・・。

















おわり













★感想★
面白いと思いますよ。
まず演出が非常に多彩です。正直ちょっとダサく感じてしまうようなモノもあるんですが、とにかく多彩。コミカルにも見えるしシリアスにも見えるしホラータッチにも見える、割と独特と言える演出が多いと思いますね。ストーリーがバシっとエッジが利いてるのに、実は目でも楽しめる作品になってます。
ただね、この作品を諸手を上げて「サイコー!」って言えるかといったら僕の中ではそうでもなくて。

僕が気になったのはベロちょん切りシーン。まぁ最愛の娘であり最愛の彼女に絶対に事実を伝えて欲しくない彼が許しを請う為に選んだ手段なんですが・・・。舌を自分で切るって相当な事ですし・・・。まず舌を切って生き続けてる時点で結構凄い事だし、っていうか何よりも「何で?」ってなるんですよね。「俺の命はいいからミドに悲しい現実だけは言わないでくれ!」ってならわかるんですが、「俺の舌はいいから○△□★・・・!」って・・・。まぁ言わないけどさ、要はそういう事でしょ。なんで舌なの。マジ意味わかりません。これまで「舌」についての描写とか無いんですよ。歯はあるけどさ。
あまりに急なもんだから、なんか不必要なグロさが急にやって来た感じでちょっとポカーンでしたね。伏線として少しでも舌に関する描写があれば良かったんですが。「噂を広めたオシャベリ野郎だから舌を切り落とします」ってのは何かしっくり来なかったです。

伏線といえば、わりと良い感じに伏線は描かれてるんですが、「セリフに関する伏線とその回収がやたらと多い問題」が発生してますね。
つまり、前半の内にやたらと意味深な発言が多くて、繋げ方自体は悪くないんだけど「まぁ何か後半繋がるのかなと思ってましたよ」ってなっちゃうんですよ。伏線っていうのはあくまで「え!?関係無いと思ってたあれが!?」っていうのが最高に気持ち良いワケで、その点で行くと今作のはちょっと違うかなって気がします。「だって伏線じゃなきゃ無意味だもんね」、なセリフが多いワケです。

っていうか、この手の作品ってのは「実は犯人にも犯人なりの同情できる事情があった」ってのが王道と思うんですが、今作の場合「いや、でもやっぱりお前の方が悪いじゃねぇかよ」なんですよね。近親相姦を我慢できず学校でしちゃうようなヤツに同情はなかなか難しいですよ。「愛」とかって言われたって、「でも人目をはばからずそういう事をやっちゃうって事は結局性欲だよね」って結論になるし、少なくともたとえ近親相姦じゃなくても場所が場所なんだからそういうリスクは覚悟の上でヨロシクやってくれって話ですから。極端に言うと、駅のホームでHしてるカップル目撃してそいつらと目が合って、ほんでそのカップルから怒られたらさすがに納得いかないじゃないですか。それと一緒ですよ。場所選べって話。近親相姦で悩んでる人には悪いかもしれないですけどね。ここの違和感はベロちょん切り問題にも繋がると思います。「いやいやそこまでしなくても!ウジンのが悪いんだから!」っていうね。




まぁそんなこんなでストーリー全体としては良くできてるんですが、何か細部がしっくり来ないというか・・・。全体的に凄く良いので、作品全体を大きく揺るがす問題では無いかもしれませんが、重箱の隅をつつくと言った小さいことでもない・・・。なんかうまく言えませんが、違和感が残る感じですね。面白いんですよ。ホントに。




あと前々から思ってたんですが、チェ・ミンシクは年の割りによく体が動きますね。撮り方がうまいのかもしれませんが結構映えます。ただのちょいデブなおっさんにしか見えないんですけどね。



作品の根幹、ウジンの復讐の起点となる題材がなかなか扱いづらい重い話なんですが、韓国映画っぽく「そこ行くか!」ってのは良かったし、正直韓国という風土におけるいなたい感じが題材とはかなりマッチしてると思いました。ハリウッドでウケなかったのはそれがあるかもね!












そんなこんなで近親相姦をワンチャン狙ってる人は是非お試しあれ!!
















「なぜ監禁したのか」じゃない。「なぜ解放したのか」だ。     ウジン
















オールド・ボーイ  2003年  韓国



ジャンル:サスペンス
  監督:パク・チャヌク
  出演:チェ・ミンシク








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ブラッド・ダイヤモンド

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ブラッドダイヤモンド


「ブラッド・ダイヤモンド」です!

前回に引き続き「ディカプリオ、アカデミー主演男優賞ノミネートされながらも受賞できずシリーズ」の第二弾です。「アビエイター」から2年後の2006年の作品で、内戦下のシエラレオネ国内におけるダイヤモンドを巡った方々の陰謀・策略を描いたサスペンス映画。



監督は「ラスト・サムライ」のエドワード・ズウィックです。


主演はもちろんディカプリオ。
その他出演は、「グラディエーター」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」などのベナン人俳優ジャイモン・フンスーや、「ビューティフル・マインド」のジェニファー・コネリーなど。






この作品は戦争映画ではなく、その戦争が行われているシエラレオネ内でダイヤモンドを巡ったRUF(革命統一戦線)・米軍・密輸業者・ジャーナリストの策略を描いたものです。

ダイヤモンドは高値で取引されますが、もしその産出国が内戦中だとしたら、そのダイヤモンドの代金は内戦に使う武器等に充てられます。つまり欧米をはじめとする金満諸国がダイヤモンドを買うことが、結果として内戦を長引かせることになる、と。「それってなんか違くね?人道的に違くね?」っていうことになり、内戦国から出たダイヤモンドは基本的に取引してはいけないことになっています。

まぁとは言え、金になるなら命を懸けても密輸をする連中がいるのが世の常。RUFは一般市民を大量殺戮し、時に使えそうなやつを奴隷にしてダイヤモンド採掘要員にしたり、子供をシャブ漬にして少年兵に育て上げたりしています。


そう、紛争ダイヤモンドによって苦しめられるのは、ダイヤモンドを見た事すら無いような貧しい人々ばかりなのです・・・・。

人々






ある日自分の村がRUFの襲撃を受けたバンディー(ジャイモン・フンスー)。妻と子供を逃がすことには成功しましたが、彼自身は捕まってしまいます。しかしガタイの良かった彼は殺されず、ダイヤモンド採掘の強制労働を強いられます。



そしてその強制労働のある日、バンディーは有り得ないくらいでかいピンク・ダイヤモンドを発見。埋めて隠そうとしたところをRUFのポイズン大尉(デヴィッド・ヘアウッド)に見つかってしまいます。


「殺される・・・」そう思った矢先に政府軍からの襲撃が始まり、ポイズンは負傷。バンディーもろとも牢屋にぶち込まれます。



留置所で「お前ダイヤモンド隠しただろー!」とポイズンにまくし立てられるバンディー。
そしてそれをうまいこと目撃したのが、密輸で捕まっていた密輸業者のアーチャー(ディカプリオ)。

アーチャー





その後アーチャーは保釈。更にバンディーの保釈金も払い、彼に接触します。そして家族に合わせることを条件に、ダイヤモンドの場所を教える約束を取り付けます。




アーチャーは、ジャーナリストのマディー(ジェニファー・コネリー)の協力を得、難民キャンプにたどり着きバンディーと家族を引き合わせることに成功。

再開




しかしそこに、長男ディアの姿は無いのでした・・・。






その後、色んなことがきっかけとなりダイヤモンド密輸から足を洗うことを決めたアーチャー。ダイヤ密輸の情報をマディーに教え、今回の仕事を最後にする決意をします。




RUFの襲撃に遭いながらもなんとかダイヤを埋めた場所に到着。しかしそこにはダイヤを狙っているRUFが既にキャンプを張っていました。しかしアーチャーが眠っている間に、ディアがRUF内にいると確信していたバンディーは単身キャンプへ乗り込みます。
見事ディアを見つけたバンディーでしたが、完全にグレまくってるディアが仲間を呼びあえなくお縄となってしまいます。



仕方ねぇとばかりに隠密救出作戦に出たアーチャー。それと同時に救援を要請していた米軍が激しい空爆。
RUFを見事撃退。ついでにバンディーがポイズンをぶっ殺すおまけ付きです。




ところが一難去ってまた一難。今度は米軍のコッツィー大佐(アーノルド・ヴォスルー)が、ディアを人質にダイヤの横取りを企てます。


大佐




しかしここはバンディーとアーチャーのサインプレーにより、大佐とその一味をぶっ殺しダイヤを確保することに成功します。


とはいえ軍の幹部を殺しちゃってるので、当然追っ手が登場。






心を入れ替えたアーチャーは、自分の命と引き換えにバンディーとディア、そしてダイヤモンドをヘリで逃がす決断をします。



なんとか逃げ切ったバンディー。その後はマディーと協力し、悪徳ダイヤモンド業者の摘発に一役買うのでした・・・。



















おわり








★感想★
結構面白い作品です。そもそも題材がなかなか今までになかったものだし、その割りにストーリーは結構良くできてます。冒頭に登場する文言がそのままストーリー全体を表してると思うし、かといって単純すぎる脚本でもないし。いちいち凝った演出をしてる印象も無くて、シンプルにストーリーで楽しめる本格サスペンスって感じですかね。強いて言うなら挿入歌がヒップホップやレゲエのテンション上がる系が多く、そしてそれがRUFの連中が悪事を働いてる時に使われてるってのが印象的でした。一種の皮肉的要素を感じましたね。
で、ディカプリオがどうだったかというと、まぁこれははっきり言って役柄がおいしいです。少し皮肉屋の冷酷な密輸業者ってんで、まぁそりゃカッコいいですよ。ただディカプリオよりも、ジャイモン・フンスーの方がいい味出してたと思います。この時のアカデミー賞主演男優賞は「ラスト・キング・オブ・スコットランド」のフォレスト・ウィテカーが受賞してます。この「ラスト・キング・オブ・スコットランド」におけるウィテカーは当時の主演男優賞を総なめしてますからまぁ相手が悪かった感じですね。ちなみにジャモン・フンスーも助演男優賞でノミネートされてますが、「リトル・ミス・サンシャイン」のアラン・アーキンに持っていかれてます。

この「ブラッド・ダイヤモンド」は当時のアカデミー賞5部門にノミネートされながらも受賞は0という少し残念な作品。
ただ!僕は言いたい!アカデミー賞うんぬんではなく、素晴らしい作品は世の中にたくさんあると!アカデミー賞なんて注目度は高いですが、所詮は会員が選ぶ映画賞のひとつに過ぎません!つまりアカデミー賞受賞と作品の良し悪しは必ずしもイコールとは限らない!この作品はそういった例の一つに数えれる作品でしょう!


そもそも題材的に、ダイヤモンド産出国の知られざる現状を痛々しく語っており、その切なさというのをうまく伝えれている素晴らしい作品です。多少の脚色はあるにしろ、こういった目を背けたくなる金満国の功罪をいやらしく伝える作品がある、ということはこれ素晴らしいことですよ。

あと、ジェニファー・コネリーめっちゃ綺麗だなーと、目を奪われちゃいました。





作品的にそこそこ完成度が高い作品です!





しかしディカプリオは2度目のノミネートも受賞はならず・・・。

そして彼は悲願を達成すべく、次なる作品に取り組むのです・・・。















お試しあれ!!





ブラッド・ダイヤモンド  2006年  アメリカ

ジャンル:サスペンス
  監督:エドワード・ズウィック
  出演:レオナルド・ディカプリオ
      ジャイモン・フンスー
      ジェニファー・コネリー




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ブラック・スキャンダル

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「ブラック・スキャンダル」です!現在公開中のサスペンス映画で、実際にあったFBI史上最も凶悪な汚職事件を映画化した作品です。


監督は「クレイジー・ハート」のスコット・クーパー。

そして主演は何と言ってもジョニー・デップ。今作でハゲ頭になっちゃってることで注目を浴びてましたね。
その他出演は、「華麗なるギャツビー」のジョエル・エドガートンや、「イミテーション・ゲーム」のベネディクト・カンバーバッチ、いぶし銀の名優ケビン・ベーコン等々でございます。













この作品は前述の通り事実を映画化したノンフィクション・ムービー。ジョニデが演じるバルジャーというアイルランド系マフィアが、実弟である上院議員ビリー(ベネディクト・カンバーバッチ)、幼馴染のFBI捜査官コノリー(ジョエル・エドガートン)と手を組みやりたい放題の末成り上がっていく様を描いています。







ざっくり言うと、バルジャーが敵対組織アンデュロファミリーの情報をFBI渡すので、バルジャーはその引きかけに免罪してもらえるという構図。ビリー自身は、ちょいちょい出てきますがこれと言って何かするわけではありません。

アンデュロファミリー検挙の功績を挙げ、FBIの中でのし上がっていくコノリー。そして敵対組織が力を弱めていくのでどんどんシマを広げれるバルジャー。まさにWIN×WINの関係です。



まぁただはっきり言って完全にアウトな方法。新しくやってきた検事が、「バルジャーだけ捕まってないのっておかしくね?」という正論の1点張り。



徐々にFBI内でバルジャー検挙の雰囲気が高まり、まずはコノリーが検挙。ビリーも現在の地位を追われ、逃亡生活をしていたバルジャーも数年後に逮捕されるのでありました。











おわり













★感想★
なんかねー、面白みにかけるというか。まぁ事実に基づいてるから脚色が難しいのかもしれませんけど、まずね、主人公バルジャーの極悪感っていうのがややぬるい気がしますね。作中でわかるこいつの怖さっていうのは、「仲間の裏切りは許さない」ってことと、「すぐに人を殺しちゃう」ってことなんです。前者の不気味さっていうのは存分に表されてたんですよ。警察に密告した仲間は確実に処分するし、その「仲間の裏切り」っていう行為に対する異常なまでの嫌悪感というか、それこそが最強のタブーなんだってことはよく描かれてるんです。
問題は後者の方で、まぁ唐突に銃でバーン!っていうのはあるんだけど、なんか残忍さが弱いというか・・・。逆に言うとそれだけなんですね。ここはもっと拷問みたいなことしてじっくり殺したりとか、1回じゃ殺さずにまずは指だけちぎって恐怖を与えるとか、そういった常軌の逸し方があっても良かったような気がします。
っていうか作中にコノリーの奮闘シーンが多すぎて、まぁ実際こいつが物語を推進していくから致し方ない部分もあるんだけど、こいつの割合をもう少しバルジャーに割いても良かったと思うし、それもセリフとか雰囲気とかじゃなくて、もっとエグいシーンを入れて「はああ!怖い!!!」って見てる側に思わせる構成がほしかったです。今日の映画においてただ急に銃でバーンじゃちょっと迫力が弱いですね。
作品全体の印象としては、「そこそこわかりやすい話なんだけど、一つ一つの構成をややこしくして話全体をこねくりまわした」って感じです。そしてグルグルかき混ぜた結果何も残らなかったって感じかな。


何が問題って、バルジャーの側近というか、仲間の描写が弱い!!FBI関係のキャラの方がよっぽど立っていて、だからもはやバルジャーまでもが小物に見えてきて、明らかにやり手に見えるFBI諸君がバルジャーをとっ捕まえても「ええっ!」っていうものには見えず、「でしょうね」としか見えない。ここが一番の作品の根幹を揺るがす事態で、つまりは「やり手のFBIが、(一度は利用されたけど)小物のクズマフィア共をとっ捕まえた話」にしか見えず、それってかなりどうでもいい話ですよね。そう、「気になるというよりはどうでもよくなってくる」パターンの作品なんですよこれ。




俳優人は軒並み良かったんですけどね。ジョニー・デップはまぁ雰囲気出てたし。ただやっぱハゲ頭は違和感ありますねwコノリーを演じるジョエル・エドガートンは程よい小物感があって特によかったかな。




というわけで、総評すると「中身が意外と薄くね?」って感じです。実在マフィアを扱った映画って言うのは多々ありますが、今作は過去の名作達に名を連ねるようなものには仕上がってないかな。キャスティングが良かっただけにハードルが上がってた感もありますけどね。とりあえずは見れる作品には仕上がってると思いますよ!




話の中身と主人公の頭髪が薄いお話です!!


















お試しあれ!!








ブラック・スキャンダル   2016年   アメリカ


ジャンル:サスペンス
  監督:スコット・クーパー
  出演:ジョニー・デップ
      ベネディクト・カンバーバッチ
      ジョエル・エドガートン
      ケビン・ベーコン




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悪魔を見た

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悪魔を見た


「悪魔を見た」です!2010年の韓国映画。
主演は日本でも人気の高いイ・ビョンホン。仇敵役に「シュリ」「ブラザーフッド」「LUCY」等の、韓国が誇るハリウッド俳優チェ・ミンシクが出演しています。

監督は「甘い人生」のキム・ジウンです。















早速中身ですが、ストーリーは至って単純。










刑事のスヒョン(イ・ビョンホン)の婚約者は、ある日何者かに残虐に殺されてしまいます。
怒りの収まらないスヒョンは、独自の捜査で犯人を追い詰めていき、犯人への復讐を誓います。








意外とサクッと犯人であるギョンチョル(チェ・ミンシク)を発見。大量殺戮犯よりも全然ケンカが強いスヒョンは、ギョンチョルをボコボコにします。

ボコボコ




しかしここでお命を頂戴するわけではなく、腕を一本折った挙句に秘密兵器のGPSカプセルをギョンチョルに飲み込ませます。






これによってスヒョンはギョンチョルの今後の行動が手に取るようにわかるってわけです。





出歯亀モードとなったスヒョンは、ギョンチョルをボコっては消えボコっては消えの繰り返しをします。

神出鬼没のスヒョンをギョンチョルが恐れるのが狙いです。







ところが根っからの悪人ギョンチョルはそんなことではへこたれず。
下剤を大量に摂取し、カプセルを取り出すと、スヒョンの婚約者だった女性の実家へ。家族をボコボコにします。


そしてその後自首して、スヒョンの手が出せない所へ逃げようとするギョンチョルでしたが、あと一歩というところでスヒョンに捕まってしまいます。

捕まる

(黒い車から足が出てるのがギョンチョル)









もはや我慢のならないスヒョン。



最後は金田一に出て来そうなからくり作戦で、家族の目の前で首チョンパさせます。





目標は達したものの、大切な人は帰ってこない・・・。





虚しい達成感に1人涙を流すスヒョンなのでした・・・。

スヒョン











おわり














★感想★
なんて胸糞悪い話なんだって感じですね。
まぁただ話の構成としては面白いもんで、普通この手の復讐劇は敵の嫌な部分をずーーーーーっと見せられて、ほんで最後の最後に復讐!→Yeahhhh!!!!っていうものが多いと思うんです。しかし今作は、ボコっては逃がしボコっては逃がしを繰り返すわけで、見ていて痛快な部分が通常より多く散りばめられています。
とはいえスヒョン同様こちらも見ていてなんとなく虚しいというか、イマイチスッキリしない復讐劇を見ているわけなんですがね。
そしてこのスヒョンよろしくこちらもイライラさせてくれるのが、チェ・ミンシク演じるギョンチョル。この人は本当に嫌悪感甚だしい演技をしてくれていて、さすがの実力って感じでしたね。凶悪犯なんだけどパっと見は普通・・・でもよく見るとやっぱ普通じゃない!みたいな。多少の卑近さがより一層こちらの恐怖を盛り立ててくれます。

まぁただ・・・いくらなんでもそこまでやりたい放題できるかね?って気はしますけどね。
ホントギョンチョルときたら暴れたい放題やって、やってる事の割りにそれがあまり重大になってない気がするんですね。どうも追っ手が乏しいというか、警察側が凶悪事件を捜査してるようにあまり見えないわけですよ。
まぁこれは作品全体がスヒョンとギョンチョルにフィーチャーし過ぎてるってとこに要因があると思うんですが、つまりはこの2人以外のキャラ立ちが不足してるようにしかどうしても思えない。復讐劇なんだからいいだろそれはって気もしないではないんですが、どう考えても公にならざるを得ないことをやらかしておいてこの具合ってのはちょっと違和感がありますね。
っていうかそもそも2人のキャラ立ちも不十分です。スヒョンがギョンチョルを憎く思うことは全然わかるんですが、「そこまでのエグい仕置きをできるポテンシャルっていうのは何なんだ」と言いたい。婚約者を殺されたことが無い僕の思慮が足りないのかもしれませんが、どんなに憎い相手でもアキレス腱にナイフを刺してシュパッ!!はさすがに抵抗があるというか、ちょっとは躊躇しそうなもんですけどね。スヒョンは淡々とやってのけるんですよこれが。っていうかまず「何でそんなに強いんだ」ってとこもあるんだけどね。
ギョンチョルに至っても、なぜそんな残虐な事件を起こし続けるのかが最後までよくわからず仕舞いなんです。裏付けが全く無いもんだから、本当に単なるサイコ野郎としか思えなくなるし、どうでもよくなるまでは行かないけど、何か見てる側を突き放してしまってる気がして来ます。
この2人のキャラ立ちの不十分さっていうのを、もう1人。第三者的なキーマンをしっかり用意することでカバーすればかなりバランスは良くなった気がするんですがね・・・。


ただ描写としては面白いなと思ったのは、序盤~中盤の舞台はかなりの田舎なんですね。そして終盤、ギョンチョルが婚約者の実家へ復讐に行くぞ・・・という時に、初めて彼が都会に顔を出す、という構成なんですが、この田舎→都会のタイミングがめっちゃ良くて、とんでもない怪物が世に放たれてしまった・・・!感が出てます。監督がここまで考えてたのかは知らないけど、僕にはそう見えましたね。人目につかないところで悪事を働いていたギョンチョルが、ついに人目もはばからず暴れちゃう・・・という。なおかつ神出鬼没にこなし、誰にもバレることなくその場を後にする。この舞台チェンジからのストーリーっていうのはなかなか面白かったです。


残虐描写には結構こだわりが伺えるというか、エグめに描かれてます。前述のアキレス腱もそうですし、タクシーの車内でギャンチョルが人を刺しまくるのはなかなかエキサイティングです。「クチャッ!クチャッ!」と生々しい効果音と共に、かなり小刻みにナイフを入れるんですね。
ただ面白かったけど、いくらなんでもわかりにくい!!いや、アクション自体はいいんですよ。サイコーに面白い。ただね、運転手のほかに後部座席にもう1人別の客がいるっていう設定なんですね。で、結局コイツら何なのってことになるんですが、ギョンチョルがタクシーに乗ってすぐに、あのタクシーの運転許可証って言うんでしょうか?ほらタクシーに絶対付いてる運転手さんのプロフィールみたいなヤツ!あれが映されて、ほいでその顔と実際に運転してるヤツの顔が違うんですよ。すなわちコイツ・・・強盗?と推測され、後部座席のヤツはそいつのグルと思われます。
つまりは悪党VS悪党!でもそいつらをメッタ刺しにするギョンチョル!ホントにメッタ刺し!グチャグチャグチャグチャ!!!!!おおおおお!!!!ギョンチョルTUEEEEEEE!!!!ってわけですよ。
ただね、その悪党VS悪党っていう構図がちょっとわかりにくい。唯一のヒントの身分証的なヤツにピーンと来なかった場合は、「善良市民である運転手と乗客を殺しちゃうギョンチョルはやっぱり相当に悪いヤツ」っていう表現に見えちゃう。ここはせめて「小悪党がぁ!」とかギョンチョルに言わせるだけで全然変わったと思うんだけどなぁ。どっちにしろ後に別の遺体が出てきて気づけるんですが、ここはその構図を分かった上で見たほうが絶対面白いですからね。そんな謎解きというか、頭働かせて楽しむところではないはずですからね。シーン自体は面白いからいいけど。









まぁそんなこんなで、良くも悪くもサイコなお話です。一応は復讐は完結するのでメシウマっちゃメシウマ。ただ基本的には「イヤミス」のジャンルに入るんじゃないですかね。胸糞は悪いですよ。















弱いフリするな 始まりだ      スヒョン


















お試しあれ!!!






悪魔を見た   2010年  韓国



ジャンル:サスペンス
  監督:キム・ジウン
  出演:イ・ビョンホン
      チェ・ミンシク




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ヒストリー・オブ・バイオレンス

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バイオレンス


「ヒストリー・オブ・バイオレンス」です!2005年のアメリカ・カナダ映画で、カナダ人名将デヴィッド・クローネンバーグが監督した作品です。彼の作品は以前「ザ・フライ」を紹介しました。


主演は「ロード・オブ・ザ・リング」でお馴染みのヴィゴ・モーテンセン。あとは「トゥルーマン・ショー」のエド・ハリスなんかも出演しています。




タイトル的には暴力の歴史をたどるドキュメンタリーに思えそうですが、同名の小説を映画化した本格サスペンスです!















では中身。







絵に描いたような幸せな家庭で平凡な毎日を送っているトム(ヴィゴ・モーテンセン)。妻のエディ(マリア・ベロ)とも毎日ラブラブです。






しかしある日、トムの経営するレストランに強盗が入ります。ここでトムは果敢に強盗と戦い、彼らをピストルでドンパチとやっつけちゃいます。


一躍ヒーローとなったトムは、テレビでも持ち上げられてちょっとした有名人になります。




しばらく経ってから、店に今度はマフィアのフォガティ(エド・ハリス)という男が手下を連れてやってきます。
片目が義眼の不気味なその男は、トムのことをジョーイ・キューザックと呼びます。トムは自分がトムだと主張しますが、フォガティは「しらばっくれてんじゃねぇよ」的なことを言い、とりあえずはその場を離れます。



その後もフォガティはトム一家につきまとい、徐々にトムも神経をやられていきます。





ついにフォガティはトムの息子ジャック(アシュトン・ホームズ)を拉致。

拉致




息子を返してほしいなら、自分たちと一緒にフィラデルフィアに来いと要求します。



ここでトムは大暴れ。手下を2人を殺害しますが、ここでフォガティに追い詰められます。万事休すかと思われたところ、フォガティの後ろから息子ジャックがショットガンをお見舞いし、なんとか一命を取り留めます。






命は助かったものの、明らかに人を殺すのに慣れすぎているトムに、家族の疑いはますます濃くなる一方。

病院に入院したトムは、エディに真実を語ります。自分は本当はジョーイという男で、かつてはフィラデルフィアでマフィアとして多くの人を殺してきたということです。当然にわかには信じられない驚愕の事実に、夫婦の関係は完全に崩れ去ります。





その夜、実の兄でマフィアのボスであるリッチー(ウィリアム・ハート)から電話が。
過去を清算するため、トムはフィラデルフィアへと向かいます。リッチーはトムに恨みがあり、トムもまたつきまとって来るリッチーに嫌気がさしている様子。
最後の殺し合いが始まり、見事トムが勝利。リッチーの手下もろとも皆殺しにします。


全てにケリをつけ、帰宅したトム。ちょうど家ではエディと2人の子供たちが無言の晩御飯中でした。

飯






気まずい空気が流れる中、子供たちはトムを暖かく迎え入れます。そして妻エディは、なんともいえない表情をしているのでした・・・。




















おわり











★感想★
面白い・・・というよりは考えさせられる映画ですね。
作品全部見て思うことは、やっぱり暴力の世界というものはめちゃくちゃ陰惨なものであり、一度その世界に染まると簡単にはその世界からは抜け出せないってことですね。
人を殺してしまうということは、めちゃくちゃ重い十字架を背負うことになるし、その十字架っていうのは今後ずーっとその人の人生に覆いかぶさってくるものなんだっていうことが、作中を通して描かれます。
要するに、過去に大量の人を殺しておいて、自分だけ幸福な人生を送ろうっていうのはムシが良すぎるってところですかね。
それと同時にカエルの子はカエルというか、トムの中に潜む暴力性というのはあくまでトム自身が押さえ込んでいるだけで、ひょんなきっかけさえあればすぐにまた表に出てくるっていうことがこれまた描かれてます。
「暴力」というものが、いかに暴力を生み出すか、そしていかに無間の憎しみを生むかっていうことが描かれていることがこの作品であり、そしてそれをうまく描き出すために非常に描写がリアルなのがこの作品の特徴。
例えば強盗をトムが撃退したとき。脳天に弾をお見舞いされた強盗は、その弾があごに貫通し、顎がぐちゃくちゃになります。しかし彼はまだ絶命しておらず、息をしながら苦悶の表情を浮かべる・・・。というね。
あと、ジャックを誘拐したフォガティの手下が、トムの小掌でパンチを連発で浴び、目の焦点が合わないままピクピクしてる・・。とか。
そういった、いわゆる映画的な「ぎゃぁーーー!」ではないやられ方っていうのがこの作品のテーマである「暴力」というものの恐ろしさを際立たせる格好になっています。一応R指定作品ですからね。

俳優さんの演技で言うと、やはりフォガティ役のエド・ハリスのなんとも言えない恐ろしく禍々しいオーラが、暴力性を醸し出せています。そしてそれを心の奥底にひっそりと潜ませているっていうのが、ガチャ蝿ではないという裏づけに繋がり、やっぱり「恐ろしい」という結論に見ている側を引っ張り込みます。まぁ意外とやられかたはあっさりなんですが。
あとはジャック役のアシュトン・ホームズ。この子がいい感じに「ちょっと冴えない」雰囲気が出せてます。何やってもダメっていう感じではなく、どのクラスにもいる下の上くらいの男の子って感じ。この子が暴力とは正反対の世界にいるっていうのが、一種のメタ的要素に発展していてよかったです。






グロ要素はありますが、全体的にはそういった描写は少なめでストーリーで面白がらせる構造にはなっています。









 












暴力で問題を解決するな   トム・ストール

















お試しあれ!!!



ヒストリー・オブ・バイオレンス   2005年  アメリカ・カナダ


ジャンル:サスペンス
  監督:デヴィッド・クローネンバーグ
  出演:ヴィゴ・モーテンセン
      エド・ハリス
      アシュトン・ホームズ
      ウィリアム・ハート
      グレッグ・ブリック





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ゴーン・ガール

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ゴーン・ガール
 
「ゴーン・ガール」です!2014年のアメリカ映画で、ギリアン・フリンという人の小説を映画化した作品です。

監督は「ファイトクラブ」・「ソーシャルネットワーク」のデヴィッド・フィンチャー。
主演は「パール・ハーバー」のベン・アフレック。ヒロインを演じるのは恐らく今作が出世作といえるでしょう、ロザムンド・パイクという人が演じます。



原作の小説は600万部以上を売り上げる大ベストセラー。日本でも人気の作品であり、「嫌な話のミステリー」→「イヤミス」としてヒットした作品です。














ではあらすじですが、内容としては簡単です!







ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)という夫婦がいる
     ↓
エイミーが謎の失踪
     ↓
世論「ニックが殺したっぽくね?」
     ↓
ニックに疑惑が浴びせられ、全米大騒ぎ
     ↓
もちろんニックは否定、必死に弁明しつつエイミーを探す
     ↓
一方のエイミー、遠くの地でゆったり暮らしてる
     ↓
元彼の別荘に潜伏
     ↓
元彼を殺害、レイプされたようにみせかけて社会復帰
     ↓
ニック当然ブチギレ
     ↓
エイミー、ニックの冷凍精子を使い勝手に妊娠
     ↓
女って怖い





Fin







っていうお話です。








★感想★
「面白い」というよりは、完成度の高い映画だなと思いました。ストーリーで楽しむ映画ではないと思いますね、その証拠にといいますか、「エイミーが生きている」というなかなかの暴露的事実を、映画の中盤で暴露してしまうんです。「エイミーが生きているか」ということが作品のキーに見えていて、実は作品の本質はそこではないという。1種のミスリード的演出がなされています。
フィンチャー作品の特徴である「完璧な映像」っていうのが今作でも十分に出されてて、すごく上質の絵に仕上がってます。彼は1つのシーンで多くのテイクを撮ることで有名なんですが、今作でも平均50テイク程撮ってるということなので、やはりこだわりが伺えますね。
要するにいわゆる「そうだったのか!」とか「えー!そんな展開が!?」みたいに楽しむ映画ではないんです。

じゃあなんなのかってことなんですが、これを見た人(特に男性)の多くが発するであろう「女って怖い・・・」ってことなんですね。しかし単なる「女の怖さ」っていうのだけじゃないんです。いつも一番近くにいるはずの「夫婦」っていうものの難しさとか、人間関係での距離感の難しさとか、そういったものを色々考えさせる作品なんじゃないですかね。その難しさに拍車をかけるエイミーの狂気の沙汰。それが物語を加速させていくってわけです。




まぁただね。いくらなんでもクズすぎる夫婦ですよ。言わずもがな、エイミーみたいな嫁さんは絶対僕はもらいたくないですし、ニックはニックで時と場所を選ばずに20歳そこそこの小娘と1発ヤっちゃったりする好色野郎。この互いのクズ加減が露呈された後半、僕としてはどうでもよくなってくるとまでは言いませんが、なんか「勝手にやってろ」と思わなくもなかったですね。
ただ話の終着としてはとりあえず気になるので見ていたんですが、ちょっとあまりにもラストが尻すぼみしすぎな気がして・・・。結局ラストは子供ができちゃうんですね。生命の誕生はすばらしいことですが、ニックからすれば「最悪だ!」って感じですよね。どんなにコミカルに見えてた男女の揉め事も、「赤ちゃんできた」の一言で、一気にシュン・・・ってなりますもんね。「笑えねぇそれは」みたいな。
そんな最悪のパターンになってどうするのどうするの?結局ニックはいいやつだから、やっぱり普通に育てるんじゃないの?とかいろいろ思ってると・・・突如エンドロール!

「む、むぅ・・・」ですよ僕は。


全然反則なエンディングではないと思うんですが、特に中盤~終盤はエイミーの心情描写が少なく、見ている側は行動から推測するしかないという構造になっていて、その明確な回答的なものは用意されてないんですね。いわゆる「見ている側が判断する」系。まぁ推測は色々あるわけなんですが、確実に言えるのは全員が全員、絵に描いたような幸せを手に入れたわけではないってことです。むしろ全員がそこそこ不幸というかしこりが残るというか・・・。
一番かわいそうなのは殺されたエイミーの元カレのデジー(ニール・パトリック・ハリス)です。彼は彼で狂気の束縛というか、明らかにヤバイ系の男の香りがプンプンするわけなんですが、とりあえずは困ってるエイミーを匿ってあげるわけです。どう考えても下心丸出しですが、とりあえずは善行ですよね。
しかし彼は、チ○ポをおっ立てた状態で喉元をかっ切られるという、残酷で無様でとにかく恥ずかしい死に方をします。僕は絶対彼みたいな死に方だけはしたくないです。ましてや彼はエイミーをレイプしようとしたってことになっちゃってますからね。もうマジで最悪です。
しかしこんな最低な行動をとるメンヘラ女を演じるロザムンド・パイクはまさに適任だったと思います。彼女は本当に何を考えてるかわからない、つまりは何をするかわからないとこっちが感じてしまうほど能面のような無表情な顔をするんです。笑顔をするときもどこか違和感があり、明らかに作られた笑顔のようにしか思えない。見ている側にそう思わせた時点で確実に製作者の意図がはまってると言えるし、つまりはフィンチャーの作りたかった世界が再現されたと言っていいんでしょう。
彼女が頭をなでられる冒頭のシーン、これは最後にも繋がるわけですが、結局ここが名シーンであり、作品の根幹を指すものと言えます!








まぁ長々書きましたが、なかなか鬱な作品です。なんかしこりの残る話なんですが、前述の通り僕からしてみると「勝手にやっててね」ってところに留まっちゃいます。





作品全体の完成度は高いので、誰が見ても楽しめる作品にはなってます!



ただ、一緒に見る人はちょっと選びます!初デートとか、ケンカ中のカップルで見るのは最悪です!!
















彼女を怒らすな   弁護士 タナー

















お試しあれ!!






ゴーン・ガール    2014年  アメリカ




ジャンル:サスペンス
  監督:デヴィッド・フィンチャー
  出演:ベン・アフレック
      ロザムンド・パイク
      タイラー・ペリー
      ニール・パトリック・ハリス



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あるいは裏切りという名の犬

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犬


 
「あるいは裏切りという名の犬」です!なんとパンチの効いた邦題!2004年のフランス映画で、原題は「オルフェーヴル河岸36番地」です。


原題の意味するところはパリ警視庁の所在地で、その名のとおりパリ警視庁を題材とした本格フレンチ・ノワールです。





監督はオリヴィエ・マルシャルという人で、この人自身が元警察官だそうです。


主演はダニエル・オートュイユというフランスを代表する俳優さん。もう1人の主演はジェラール・ドパルデューというハリウッド経験もある人です。







フランスの映画賞で高い評価を得たことにより、ハリウッドでのリメイクが長年噂されている作品です。ちなみにリメイク作の主演はジョージ・クルーニーとロバート・デ・ニーロらしいですが、オリジナル公開から10年以上経った今でも、ハリウッド版の公開は実現されていません・・・。















では中身なんですが、この作品は作中の出来事が結構多くてなかなか詳細には書ききれません!









ざっくり言うと、ヴリンクス(ダニエル・オートュイユ)とクラン(ジェラール・ドパルデュー)という2人の警察官が、パリ警視庁長官の座を争うっていう話です。





とは言っても、ヴリンクスは昇進には興味が無く、逆にヴリンクスは長官になる為にあの手この手っていう状況です。





そんな中、超凶悪な現金輸送車連続強盗殺人事件が勃発。ヴリンクスとクラン、先に犯人を逮捕したほうが警視庁長官っていうことになります。



というわけで2人の逮捕レースがスタート。


2人の刑事

(左:ヴリンクス  右:クラン)










なんやかんやあって、強盗犯は無事逮捕。ヴリンクスのお手柄のはずですが、クランの陰謀によりヴリンクスは犯罪者となり禁固刑に。逆にクランは功績を認められ、晴れて長官へとのし上がります。





ちなみにこのなんやかんやの間に、ヴリンクスは親友エディと愛する妻の命をクランの陰謀によって絶たれます。







7年の刑期を終え、無事出所してきたヴリンクス。当然クランへの復讐というか禊を済まさせようと企てます。





ほんでなんやかんやあって、クランはとある男の銃撃により命を落とすのでした・・・。





















★感想★
うん!面白い面白い!話が良くできてますね。細かい部分が終盤で繋がってくるのがうまく表現されてたと思います。
結局大悪党クランは、一見関係なさそうだった男に殺されてしまうわけです。でもこれって人によってはかなりの不完全燃焼ですよね。「お前かい!」みたいな。まぁ結局ソイツをクラン殺害に導いたのはヴリンクスの仲間のティティなわけですから、めぐりめぐってやっぱり周りから信頼ある男が生き残るって考えるといいのかもですが・・・。やっぱりもうちょっと気分爽快にして欲しいところはありますよね。うんうん。しかし、このなんとなくもやもやが残る感じこそが、やはりフィルム・ノワールっぽいですよね。
ストーリー脚本としてはよくできてます。しかし残念な部分がちらほら・・・。

まず銃撃シーンなんですが、みんながあまりにも乱れ撃ちするもんだから、はっきり言って何がどうなってるのかちょっとわかりづらい。まぁわからないことはないんですが、そもそも予備知識として各班の位置関係みたいなのももらってない上に、(特に犯人側が)盲滅法撃ちまくるもんだから「ん!?んんんん!?」っと目を凝らしてしまうんですね。シーンの迫力と撃った弾の数は必ずしも比例するとは思えないんですが、とにかく撃ちまくるんですよ彼らは。
そもそもね、この作品全体としてそうなんですが、銃の扱いがなんか軽いんですよね。飲み会の最中にねずみが出ただけでその場の刑事全員がやっぱり乱れ撃ちをしちゃったりとかさ・・・。まぁこのシーンは作中唯一の笑えるシーンなのでそれはいいとして。でもなんかみんな携帯電話と財布持ってく感じで銃を携帯するんですよね。フランスって銃規制かなり甘いところなんですかね?知ってる人いたら教えてください。

あとね、結局ヴリンクスとクランはかつては親友だったけど1人の女性(今のヴリンクスの妻)を奪い合った過去があって徐々に不仲になっていったっていうわけらしいんですけど、なんかそこらへんの描写が少ないんですよね。だからそもそも本当に昔仲良かったかどうかすら怪しいんです。大体ここまで考え方の違う2人が果たして仲良くなるかね?あとクランがなんとなくヴリンクスの奥さんのこと未だにちょっと好きっぽいけどなっていう描写はあるんですが、過去に2人で奪い合った的な要素がねぇ!むりくり探すしかねぇ!っていう状況なんですよ。



そして、一番の問題。それは「おい、邦題ぶっ飛びすぎだろ」問題です。
冒頭説明したとおり、原題は「オルフェーヴル河岸36番地」です。それを「あるいは裏切りという名の犬」とは一体何事ぞ・・・。
まずね、「あるいは」でいきなりはじめられてもこっちとしては「えっ?」ですよね。何と列挙してるの?
まぁ「あるいは」に関しては、そういう気になる邦題の方がこっちとしても目を引かれるからそれはいいとして、「裏切りという名の犬」ですよ問題は。まず前もってみなさんにお伝えしておくのは、この作品には一切出てこないってことです。文字通り1匹も、毛のひとつも落としません。ほんでね、人のことを「犬」とかって呼ぶことも無いんですよ。裏切り者=犬みたいな意味と思ってたんですが、その表現は作中全く無かったです。むしろ作中1回でも犬って言ったかな?っていうレベルですよ。
っていうか「裏切り」感すらあんま無いんですよね。冒頭からもうヴリンクスとクランは仲が悪いわけで、その2人のじゃれ合いは、「裏切り」では無く「邪魔」ってなもんです。ティティがクランに寝返ったりしてたら面白かったけど、それはいくらなんでも胸くそ悪すぎか。
結論、このタイトルは「作品とはあんまし関係ない」ってとこですかね。まぁいいけどさ。



まぁいちゃもんいろいろつけましたが、面白いですよ普通に!話がトントン進むので途中でブレーキもかからないし。ホントやりすぎなくらい話がスムーズなので、細かいディティールの表現を望む人にはちょっと合わないかもですけど。
作品がずっと冷た~い感じの空気が流れまくってて、独特の雰囲気があります。どう考えても良くない事が起きるとしか思えない感じですよ。その中で少しやり過ぎなバイオレンス描写があって、それが実はただの描写じゃなくてちゃんとラストまで続いていく、本筋に則ったエピソードだったっていう。そこらの安いサスペンスより、伏線はよっぽど細かいですね。作品の流れとしてよかったから、なんかもうちょっとキーワード的なセリフも欲しかったですね。登場人物のセリフがいちいちオシャレで、「一周回って逆にダサい」現象が起きてなくも無いです。





ちょっと独特だけど、ストーリーは最高!ハッピーエンドでもバッドエンドでもない、なんとなくしこりの残る作品を見たい方は是非どうぞ!!





シリーズ作には「やがて復讐という名の雨」・「いずれ絶望という名の闇」というこれまたいちいちめんどくせぇ邦題の付いた作品があるので、こちらもいつか紹介したいものです!

















裏社会で、君のような男は駐車場で死ぬ    ロベール長官




















お試しあれ!!











 あるいは裏切りという名の犬   2004年  フランス


ジャンル:サスペンス
  監督: オリヴィエ・マルシャル
  出演: ダニエル・オートュイユ
      ジェラール・ドパルデュー
      






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ハンニバル

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ハンニバル



「ハンニバル」です!2001年のアメリカ映画で、以前紹介した「羊たちの沈黙」の続編です。

前作の監督はジョナサン・デミでしたが、2作目の今回はリドリー・スコットです。彼の作品は以前「グラディエーター」を紹介しましたね。



主人公ハンニバル・レクターを演じるのはもちろん前作同様アンソニー・ホプキンスなのですが、残念なことに女性FBI捜査官クラリスがジョディ・フォスターからジュリアン・ムーアに変わってしまっています。2014年に「アリスのままで」でアカデミー賞を受賞している人です。








続編ということで当然前作を見てない人には何のこっちゃわからない話ですのでご注意を!











では中身。




「バッファロー・ビル」事件から10年。FBI捜査官のクラリス(ジュリアン・ムーア)はすっかり1人前になっています。しかしとあることをきっかけに非難を浴びる的となってしまいます。


そこに目をつけたのがヴァージャー(ゲイリー・オールドマン)という男。超大富豪の彼は、レクター博士(アンソニー・ホプキンス)の被害者のうちの数少ない生き残り。顔をずたずたにされたことに恨みを持っている彼は、どうにかレクターを捕まえて復讐したいと考えているところ。FBIで干されたクラリスの情報を仕入れ、更にレクターが彼女に入れあげていることも知ったヴァージャーは、司法省のクレンドラー(レイ・リオッタ)という男を使いクラリスを利用しようと考えます。








ほんでその当人のレクター博士はというと、イタリアのフィレンツェの潜んでいました。

レクター





図書館の司書として身分を隠していたレクターですが、どうにも止まらない変態男の彼はやっぱりクラリスのことが気になる様子で、クラリスへ気色の悪い手紙を送ります。



そのことに気がついたヴァージャーは、現地の刑事パッツィ(ジャンカルロ・ジャンニーニ)を使ってレクターを捕まえようとしますが、パッツィは当然返り討ち。はらわたを垂れ流しながら、なんとも無残な死に方をします。









その後なんやかんやあって、ヴァージャーは見事レクターを捕獲。すげぇ凶暴な猪みたいなのに、彼を食わせちゃおうというパンクな復讐を考えています。



しかしそんなことされちゃ事件が迷宮入りになっちゃうってんで、クラリスがレクターを救出。逆にヴァージャーとその仲間達が、猪に食べられちゃいます。



食べる





救出の際に肩に負傷を負ったクラリスは、レクターの隠れ家で手当てを受けます。




目を覚ましたクラリスが目撃したのは、クレンドラーがレクターに催眠状態にかけられ、自分の脳みそを調理されそれを自分でまた食べさせられるという超カオスな無限ループ。






「俺を逃がせ」というレクターですが、クラリスは当然断固拒否。自分の腕とレクターの腕を手錠で繋ぎます。




レクターは包丁でクラリスの腕を切断しようとしますが、クラリスへの愛情か、逆に自分の腕をちょん切り逃亡。





その後飛行機でどこかへ向かうレクターですが、恐らくクレンドラーの脳みそと思われるものを、隣の席の子供に食べさせるのでした・・・。

















 おわり

















★感想★
前作はクラリスが主人公的な位置づけで、捜査に奮闘するっていう作品だったのに対し、今作は単純にレクター博士がいかに狂ってるかっていうところがフィーチャーされてる作品ですね。考えてみると、レクター以外は全て彼の足元にも及ばない存在になっていて、かろうじて彼に影響を与えることのできる存在がクラリス。そういう意味で、やっぱりこの2人が物語を推進していく人物となっているわけです。まぁただ役柄は同一人物なのに演者が違うっていう違和感はなかなか拭えないですね。なんとなくジョディ・フォスターとジュリアン・ムーアは雰囲気は似てないことも無いですが・・・。まぁ10年後って言う設定だから許せなくも無いけどさ。違和感はあるよねやっぱ。
いわゆるサスペンスの謎解き要素っていうのはほとんど無くて、前述のようにレクターの狂気っぷり・変態っぷりを楽しむ映画です。パッツィ刑事が死ぬとこや、ヴァージャーが死ぬところなどエグさとっていう部分は前作より格段に、明らかに意図的に強調されてます。リドリー・スコットは、こうした人体欠損みたいな描写が得意なんでしょうね。「グラディエーター」しかり「ブラックホーク・ダウン」しかり。レクターという狂人とそのグロテスクさっていうのはセットで考えないといけない部分で実際必要な表現だし、そこは実際楽しめました。
とにかく今作は、「レクター強えぇ!」ってなる作品です。無敵というか、「何で後ろに敵がいるのわかるんだよ!」とか、「すげぇ!スリ師に気付いてる!」とか、説明のつかないすごさがあってしかもそれに説明は実際必要なくて、ただ単純に「レクターすごい」って思えます。
背景に流れるオペラがよりその不気味さを助長してるので、非常に効果的です。


 







アンソニー・ホプキンスの怪演、レクター博士という人物を楽しむ映画です!!























新しいものを食べてみることが大事なのよ   ハンニバル・レクター




















お試しあれ!!






 









ハンニバル  2001年  アメリカ



ジャンル:サスペンス
  監督:リドリー・スコット
  出演:アンソニー・ホプキンス
      ジュリアン・ムーア
      レイ・リオッタ
      ジャンカルロ・ジャンニーニ
      ゲイリー・オールドマン









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ライフ・オブ・デビット・ゲイル

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ライフオブデビットゲイル


「ライフ・オブ・デビット・ゲイル」です!2003年のアメリカ映画で、本格社会派サスペンス。


死刑廃止論者の元大学教授が死刑囚となり、インタビューしていたジャーナリストは彼が冤罪な気がして独自の調査を始める・・・っていうお話です。




監督はアラン・パーカーというイギリス人のおっさんで、「ミッドナイト・エクスプレス」でアカデミー賞を取ったこともある人。

主演はケヴィン・スペイシー。「アメリカン・ビューティー」「ユージュアル・サスペクツ」なんかで有名な人で、このブログでは「L.Aコンフィデンシャル」を紹介してます。
あとは「タイタニック」「エターナル・サンシャイン」のケイトウィンスレットや、「ラブ・アクチュアリー」なんかで有名なローラ・リニーという人も出てます。

















ほいじゃ中身なんですが、例によってネタバレが嫌な人は見ないでくださいね!オチをサクっと言いますから!
















若くして終身教授の肩書きを手に入れたやり手の哲学者デビット・ゲイル(ケヴィン・スペイシー)は、熱心な死刑反対運動家でもあります。


しかし現在は同僚のレイプ殺人の罪で、皮肉なことに死刑判決を受け拘留中。刑の執行まで残り数日というところで、ビッツィー(ケイト・ウィンスレット)というジャーナリストを名指しし、法外なギャランティと引き換えにインタビューを受けることにします。



インタビュー



3日間、1日2時間という限られた時間のインタビュー。その中で、ゲイルは彼女に様々な事実を打ち明けていきます。






↓以下、真実






ある日、とある女生徒バーリン(ローナ・ミトラ)に誘惑され肉体関係を持ちます。しかしそいつは落第を逆恨みした馬鹿やろう。
その日のことを「レイプされた」と言い、警察に告発。ゲイルは逮捕されてしまいます。





その後後悔したバーリンが起訴を取り下げたものの、愛想をつかした妻は子供をつれて実家のスペインへと旅立ってしまいます(もちろん不倫中)。






スケベじじいとなったゲイルは職も失い、更には死刑反対活動団体からも立場を奪われます。唯一のよりどころだったのが、今回の事件の被害者であり同僚のコンスタンス(ローラ・リニー)。


酒におぼれ堕落していくゲイルを唯一引き止めていたのがコンスタンスだったのですが、彼女は重度の白血病で余命はもうあんまし長くないみたい。




ゲイルは彼女の最後の望み、「死ぬ前にもっとセックスをしとけばよかった・・・。」というものに応え、最後の情熱的な情事を楽しんだ・・・。










というのが真実。

そしてここまでわかったところでインタビュー時間(3日間計6時間)は終了。ゲイルは明日の午後6時に刑が執行されます。







どうにもゲイルが冤罪な気がしてならないビッツィーは、見習いジャーナリスト・ザック(ガブリエル・マン)と共に独自捜査。





そして彼らの真実を突き止めます。






先が長くないことを悟ったコンスタンスは、自宅の台所で全裸のまま自らの口にテープを巻き、後ろに手錠をかけ頭からビニール袋を被せます。


息苦しくなったコンスタンスは自ら窒息死。どう見ても他殺にしか見えない状況でこの世を去ります。



そしてこの状況を過激な彼女の信者ダスティ(マット・クレイブン)に撮影させ、ビデオを保管させます。




つまり




殺人事件と断定して、警察がゲイルを逮捕
     ↓
ゲイルの刑執行の頃合を見計らって、ダスティがビデオを世にばら撒く
     ↓
コンスタンスは他殺ではなく自殺だと、みんなが気づく
     ↓
冤罪による逮捕から死刑者が出て、世の中は大騒ぎ
     ↓
だから死刑は廃止にしたほうがいい!!!





という絵図を描いていたわけです。




ダスティの家にまでこっそり侵入したビッツィー達は、刑の執行約1時間前にその事実に気付きます。


「やめろー!ゲイルは冤罪だ!!やめろー!」とばかりに刑務所へと走りますが、さすがに間に合わず。
ゲイルの刑は執行され、この世を後にします。








その後、計画通りダスティの手によりビデオが世に放たれて世間は大騒ぎ。ゲイルは冤罪で死刑に処された悲劇のヒーローとなります。







その後、ダスティは逃亡。弁護士と共謀して、インタビューのギャラをスペインにいる妻の元へ届けます。そのアタッシュケースには、先のレイプ事件が冤罪であるという証明入り。




一方のビッツィー。彼女の元には、ゲイルからの名義でとある郵便が。

中にはビデオが入っており、そこには例のコンスタンスが自殺するシーンが。


しかしそこには、ゲイル自身の姿もあったのでした・・・。


ゲイル













おわり








★感想★
まぁ普通に面白いと思います。構造としては、インタビューシーンで過去への回想→現代のシーンで事実を調査→またインタビューの繰り返し。とはいえ3日間という限られた期間を一日ずつ消化していくっていうものなので、特別1パターンというか、退屈な感はないです。
ジャーナリストの取材で事実を解き明かすっていう点では、「凶悪」と似たような雰囲気ですね。まぁ正直なところ「これ絶対冤罪だろ」っていう目線ではどうしても見てしまうんですが、その中でいろんな複線がやっぱり張り巡らされていて、そこの回収ができるのは気持ちいいです。これぞサスペンスの醍醐味。ストーリー上の矛盾っていう点もほぼ無い気がします。まぁちょっとキーマンになるキャラクターが、ミステリアスに描かれすぎて露骨っていう部分はありますけどね。「え?コイツが?」っていうサプライズは感じなかったです。
キャストでいうとね、まぁケヴィン・スペイシーは本当こういう本質が見えない感じのキャラクターはすごい良く合うと思います。そもそもこの人の顔立ちっていうか表情自体がちょっとそんな感じするし。あとケイト・ウィンスレットはいいですね。彼女はなんか「ほどほどの華」みたいなのを感じます。ブロンドだからでしょうか。彼女は「タイタニック」のローズみたいな上流の役より、今回のビッツィーみたいなちょっと勝気な女性の役の方がハマる気がしますね。「エターナル・サンシャイン」のクレメンタインもそうだし。この人もなんとなく顔つきがそんな感じするもんね。オレだけかもしれないけど。

まぁそもそもね。この作品のテーマが「死刑制度」っていうのが味噌ですよね。結局未だに正解が分かれてるというか、現時点でも相当な論議がされている言ってみれば難しいテーマを採用したことにはすごく意義があると思います。この題材をしっかりとした本格サスペンスで描いて、そこでエンターテイメント的に仕上げたことで誰にでも意識というか考えさせるというか、そういう一種の問題提起的な作品をここまでの完成度で仕上げたことっていうのはいやはやあっぱれですよ。
こんなテーマだからこういう作品展開もできただろうし。結局ゲイルとコンスタンスっていう悲しい現実を背負った2人の死刑制度反対運動家が、自らの命を投げかけて世間に問うっていう悲劇的な終わらせ方。その事実がわかる前に2人の心情描写みたいなのが多くあるし、単純に「ああ!かわいそう!」って思える。だから、死刑制度に賛成派の人でもこの終着点は素直に心を打たれる仕上がりになってると思うんですよね。
監督は「賛成派も反対派も平等に描いたつもり」と言っていますが、そこは確かにそのとおりになってる。
ゲイルの死後も、嫁にレイプ事件が嘘であることをわからせたり、わが子が大切にしていたぬいぐるみにラストのビデオを入れて送ったり、以前ゲイルの子供が要求したトッピングたっぷりのパンケーキがゲイルの最後の晩餐として出てくるとか。一応関係無さそうなことも結びついてくるので、そこが非常に良かったと思います。



まぁただ残念な点もあるわけで、まずはビッツィーの付き添いのザック(左の男)。
ザック


こいつは「見習い」みたいな設定でビッツィーに付き添うんですが、いやいやコイツ全然やれてるぞ!なんか半人前感は全く無い!状況の飲み込みもやたら早いし、なんなら悲しみに暮れるビッツィーをやさしく抱擁したりとか、すげぇステータス高いように思えて仕方ないんですよ!「もしかしてコイツがちょっと怪しいんじゃね?」って思ったほどです。
せっかく見習いの設定なんだから、なんか死刑制度について深く考えてない超超賛成派みたいな男連れてきてさ、「殺せ殺せー」みたいな事言いながら調べていって、ほんで事実がわかっていくうちにそいつも死刑制度について深く考えていく・・・みたいなさ。そいつの考えがどんどん変わって、少なくともコイツの考えは変わったわけだから2人の文字通り命を投げ出した活動は決して無駄ではなかった!みたいな描写とかできるだろうよ!なんか特にストーリー上重要なことするわけじゃなかったので「コイツいる?」って思ってました。まさか最後までいらなかったとはね。
あとね、結果一番悪いやつはバーリンなんですよ!コイツが1人美人局みたいなことをしなけりゃこんな大それたことにはならなかったし、そもそもその後手紙だけ送って雲隠れしてんじゃねぇよこのサゲマンが!
ストーリー上の疑問もちらほら出てきます。いろいろあるんですが、書ききれないので1つだけ。
弁護士何者なん?ってことです。この弁護士はかなりのヘボ弁護士で、実際コイツのヘマによってゲイルは死刑になった(らしい)んです。まぁゲイルは死刑を望んでたわけですからそこはいいとして。その後この弁護士は、ダスティに金を届ける役をするんですよ。え、でもさ、コイツ別に絆とかない赤の他人ですよね?そいつが50万ドルっていう大金を素直に持ってくるとはどうにも考え難いんです。ましてやそれがヘボ弁護士なら余計にですよ。
持ち逃げしたりとかさ、まぁ取り分はあるんだろうけど預かってる金を武器に「もうちょいよこせ」みたいに揺するとかさ。なんかそういう良からぬ事って絶対起きる気がするんですよね。そりゃこの弁護士も死刑反対派なのかもしれないけどね。でもさでもさ、もし本当にこの弁護士が死刑反対派で、前もって事実を聞かされててその上で彼らに協力してたとしますよ?そうなるとさすがにリスク高すぎだろーって気はしません?だってこれ公にばれたら多分背任罪とか詐欺罪みたいなので捕まりますよ。推測すればキリが無いのでここらへんにしますが、とにかくこの弁護士に対する描写が少なすぎて、ちょっと説得力に欠けるんです。これはただの断片的なシーンの話ではなく、終盤の納得度にも影響してくるのでかなり残念ポイント。


他にも細かいところはちょくちょくあるんですよ。バーリンが友達から渡された手紙は何なんだとか、彼女が起訴を取り下げた理由は何なんだとかね。ただ、ここまでストーリーを考察させるのは逆にそのストーリーに引き込まれている証拠ですし、確かに疑問は疑問なんですが「違和感」程度で留めておくことも可能なのでまぁOKです。
いわゆる一般的なサスペンスのように、「実はこうでした、ドーーーン!!!」っていう話なんですが、そこにうまい感情移入要素と重いテーマが相まることで、ちょっと感動度が増す構造に仕上がってます。







ただね、見たこと無いのにここまで読んでくれた人!


その状態でこの作品見ても全然面白くないよきっと!!!






コンスタンスは他殺じゃなくて自殺だぞ!!!













人がガラス越しに見るのは「人」ではなく「犯罪」   デビット・ゲイル

















お試しあれ!!!




ライフ・オブ・デビット・ゲイル  2003年  アメリカ


ジャンル:サスペンス
  監督:アラン・パーカー
  出演:ケヴィン・スペイシー
      ケイト・ウィンスレット
      ローラ・リニー
      












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