プロシネマリーグ(ネタバレ満載)

言いたい放題での映画批評!! ネタバレ・解説等内容を詳細に語るときがあるのでご注意!

ドラマ

サウルの息子

どうも!僕です!!



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サウルの息子





「サウルの息子」です!2015年のハンガリー映画で、ナチス政権によるホロコースト時代のアウシュヴィッツにて、わが子の死体を見つけた男サウルがユダヤ教流の葬儀で弔おうとする物語。
当時のアカデミー賞での外国語映画賞をはじめ、カンヌなど多くの映画賞で評価された作品です。



監督はネメシュ・ラースローという人で、長編映画デビュー作だそうです。
主演はルーリグ・ゲーザ。その他出演はユルス・レチン、モルナール・レヴェンテ等々ですが、まぁはっきり僕は言って知らないです。すいません。






















ってことで中身に入るんですが、今回は割愛します。何か活字で伝えるにはなかなかあれなんで・・・。





































★感想★
率直に言いまして、面白い面白くないと簡単に区別できない作品であると思います。それは製作者側の意図でもあると思いますが、「これを見てあなたはどう思いますか?」という一種の啓発系作品じゃないかなと思います。
まず見た人誰もが思うであろう独特な演出の1つが、とにかくカメラが近い!!もうず~~~~っとサウルの横1m弱くらいの所にカメラがあります。んで近すぎてサウルの向こう側のピントがずれちゃって、何が起こってるのかよくわからないんです、いやホントですよ。この技法自体は好みが分かれる気もしますし、フラストレーションになる人がいる気もします。
で、ただ大事なのは、「何かよくわかんないけどこれってアウシュヴィッツじゃね?これから虐殺があるんじゃね?」とは確実に思えるということ。んで、「見えてないけど断末魔は聞こえる」ってのが結構ミソと言いますか、ここで現場のサウルよろしく罪の無い人々が無惨に死んでいくのをただただ見送るしかできない・・・という何とも言えない虚しさがこちら側にも来るわけですよ。ちなみにサウルはゾンダーコマンドっていう特別扱いされた捕虜で、簡単に言うと同胞の虐殺を手伝わされてる捕虜です。そして時が来れば彼らゾンダーコマンドも他のユダヤ人同様殺されます。
このゾンダーコマンドという悲しき特殊部隊を描いた映画っていうのがまず少ないし、ドイツとしてはなかなか掘り返されたくない部分でしょうし、こういったアウシュヴィッツのさらに切り込んだ闇の部分を描くということが、この作品そのものを極めて意義深いものとしていることは言うまでもないでしょう。
ストーリーそのものを見ると、少なからずサウルにやきもきしてしまう人もいると思います。僕も少し感じました。っていうか僕がその場にいる同胞だとしたら、サウルのことブン殴ってると思います。「それどころじゃねぇ!!!」とね。
要するにこの作品の根幹をなす部分としては、
死者へ鎮魂の祈りを捧げる事も許されず埋葬してあげる事も許されない究極の非人道的不条理と、それでも必死に息子を弔おうとするサウルはある意味生者をも犠牲にしようとしてしまっている。究極の二対、生と死という究極のジレンマ。これこそが作品の奥底の部分と思います。
生きるって何だ。死ぬって何だ。答えの見えない問いを、少しだけでも考えるきっかけをくれるのがこの作品と思います。大半の人が生に執着する中で、サウルだけは息子が死してなおその肉体の扱いに究極の敬意を払おうとしていた。しかもアウシュヴィッツという文字通りの地獄で。というところが、僕は何かツーーンと来る部分がありましたねぇ・・・。
















久々に意義深い映画を見たことで、いつになく真面目な僕でした・・・。


























お試しあれ!!









サウルの息子    2015年  ハンガリー




ジャンル:ドラマ
  監督:ネメシュ・ラースロー
  出演:ルーリグ・ゲーザ
     ユルス・レチン
     モルナール・レヴェンテ

パッション

どうも!僕です!!


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パッション




「パッション」です!2004年のアメリカ映画で、ユダの裏切りから十字架にて処刑されその後復活を遂げるイエス・キリストを描いた作品。




監督はメル・ギブソン。このブログでは「アポカリプト」を紹介してます。

主人公イエス・キリストを演じるのは、「シン・レッドライン」のジェームズ・カヴィーゼル。その他出演は「007/スペクター」のモニカ・ベルッチなんかが出てます。


















ってことで早速中身を紹介したいんですが、いたってシンプル。




冒頭述べたように、聖書に書かれているユダの裏切り→イエスが十字架にかけられ処刑される→復活






というのが忠実に描かれます。










そして「あ、イエス復活したな」というところで終わります。



















★感想★
え~「そんな事を言うならお前は映画の批評はするな」というバッシングを覚悟で申し上げます。










よくわかんないです。

















ごめんなさい。







まぁ色々述べていきますが、敬虔なクリスチャンの方はここから先は見ないでください。気分を害する恐れがあります。申し訳ないけど。
そして見ていただく方にも前提として押さえておいていただきたい。決して僕はイエス・キリストを小ばかにする気は一切ないと。何かそう見える部分があるかもしれませんので。



まず前提として僕の宗派というか信心深さみたいなのをお伝えしますと・・・。
まずもってキリスト教徒ではないし、イスラムでもなければヒンドゥーでももちろんないし、エ○バとか天○教とか創○学会とか○L教団とか幸○の科学とか全く関わりありません。
強いて言えば「多分仏教なんじゃね?」くらいなもんで、お葬式とかでも慣習に習って両手を合わせてお祈りとかはするけど、普段から毎日欠かさず仏壇にお参りするわけじゃなく、でも何となく墓参りとかは大事な気がするし、先祖とかは大事にしたほうがいいよねっていう考えがうっすらある程度です。つまりは信仰心0じゃないけど100までは全然無い、みたいな感じです。
そのくせ自分が困ったときは「神様~」とか言っちゃうような、どこにでもいるペラいヤツです僕は。

早い話が、「神」とかっていうものをガチで述べられてもイマイチピンと来ないし、肯定はできないけど真っ向から否定もしない・・・ってとこですかね。


だから見る人が見れば物凄く信仰心の薄い罰当たりな人間に見えちゃってると思います。


まぁそんな感じでいわゆる「宗教」というものには割と無頓着な人間であります。

















前置きが長くなりましたが、そんな薄っぺらい人間が図々しくもこの「パッション」という作品について無謀にも述べようってんです。はい。








監督のメル・ギブソンって人はとにかく敬虔なクリスチャンで、10年以上にも渡る長い構想の末に私財をばらまいて製作したらしいです。とにかく作りたかった作品って事ですね。




ご想像に容易いと思いますが、本当にこの映画はイエスの最後の12時間を描いただけの作品なんです。本当にこれだけ。
なので後はそこの描写の仕方がどうなんだってことになるんですが、う~ん・・・なんか言葉にするのが難しいです。
作中半分以上の長い時間、イエスは鞭打ちとかで虐められるわけなんですが、まぁ確かにそのシーンは凄惨ではあります。で、その部分っていうのが信者の方には相当衝撃に映るんでしょうね。上映中にショック死をした人がいるってんだからマジ凄いですよね。僕なんてショックを受けるどころか「ムカデ人間のがグロいな」くらいにしか思えませんでしたから。
単純にそういう部分だけ切り取るとパンチとしては普通なんですよ。ただ、「イエスが」っていうところが勿論ミソで、全然信者ではない僕にしたって「何だかなぁ」っていうか、んーホントに何て言うのか。ただの架空の人物が虐められてるだけなら「痛そー」で片付けれるんですが、世界中誰でも知ってるであろう有り難い人物のイエス・キリストがそんな目に合っちゃってるっていうのは多少考えさせられるものがあるし、何か胸の奥底の自分でも触れれない部分にジャブを打たれている気分になりました。これは恐らく、僕の中に少しだけある信仰心を揺さぶる何かなんでしょう。





じゃあ信仰心0にして罰当たりな感想を言うと、「キリストは自分で自分が復活するって分かってるから別にいいかって思ってるんじゃね?」っていうものはありました。すいません。はい。
もうね、いちいち罰当たりとか何たらを言ってると「パッションサイコー!!!!」としか言えなくなるので勘弁してください。僕もデリケートな話をしてるってわかってるんで、あんま活字にしたくないです正直!

とにかくデリカシー無しにバンバン言っちゃうと、拷問シーンが長い!拷問っていうか、イエスが十字架を自分でゴルゴダの丘に運ぶんですが既にヘトヘトなんですよ。生きてるのが奇跡ってくらい。なのに周りの兵士ときたら「早く運べやぁ!」と鞭で追い討ちをかけるんですよ。これが長い。

倒れるイエス。鞭打つ兵士。辛辣な表情で見守る関係者。鞭打つ兵士。起き上がるイエス。鞭打つ兵士。痛がるイエス。鞭打つ兵士。倒れるイエス。鞭打つ兵士。辛辣な表情で見守る関係者。以下、繰り返し。

こんな感じでとにかく長い!!お前らが鞭打つから時間かかるんだろ馬鹿ヤロウ!と何度思ったことか。単純に映画としてだけ見ると「話の展開おっそ。」です。同じことの繰り返しを見てるだけではっきり言っちゃうと退屈ですね。もうわかったから、と。
ここのシーンの効果っていうのは、イエスを面白半分に虐め尽くす兵士達を物凄~~~く悪いヤツに見えるようにしてるところにあると思います。ここを代表的に、とにかくユダヤ人を悪く見せようとする意思を感じなくもありません。ということで当然バッシングが殺到したらしいですけどね。まぁこれはしょうがない。そう見えるもん。






作品全体通して言えるのは、「皆さん聖書に関してはもちろん読破済みですよね?」っていう前提で物語が進められるので、「え?コイツ誰なん」っていうのがあまりにも多すぎます。正直僕ユダとマリアくらいは知ってますけど他の人はよくわかんないんで、「何か聖書に出てくる人なのかな」という推測で見るしかなかったので、やはりピンと来ない。






とどのつまり、楽しむ映画というよりは一種の啓発的なジャンルというか、学術的な観点で多面的に考証するのがぴったりな作品な気がします。「第七の封印」とか「ジャンヌ・ダルク」とか似たような作品は前にも紹介しましたが、デリケート度は格段に上ですね。



そういった意味では、キリスト教信者の方からすると僕が前述した退屈と言える部分も物凄く胸打つ何かを感じれるかもしれませんよ。もしくは信者じゃなくても聖書の内容には興味がある人とか!

残念ながら僕はどっちにも該当しませんでしたので、むう・・・でした。

















宗教の違いが様々な争いを生んでしまう悲しい昨今、見てみるのもいいかもですよ!!












お試しあれ!!











パッション  2004年  アメリカ



ジャンル:ドラマ
  監督:メル・ギブソン
  出演:ジム・カヴィーゼル
     モニカ・ベルッチ



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スプリング・ブレイカーズ

どうも!僕です!!

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「スプリング・ブレイカーズ」です!2013年のアメリカ映画で、日本で言う春休みにあたる「スプリング・ブレイク」をエンジョイしようとする女子大生4人組の青春ストーリー。



監督は俳優としても活躍するハーモニー・コリン。
出演は歌手のセレーナ・ゴメスや「ハイスクール・ミュージカル」シリーズのヴァネッサ・ハジェンズ、そして監督の奥さんレイチェル・コリンなどなどです。「スパイダーマン」のジェームズ・フランコも出演しています。













ってことで中身なんですが、まず予備知識として必要なのが「スプリング・ブレイク」について!「日本で言う春休み」と言いましたが、実情は全然違います。
その期間は1週間ほどらしく、何よりの特徴が学生の大半はフロリダやメキシコなどの暖かい気候の地域に集まり乱痴気騒ぎをするというもの。
この時期にはビキニがバカ売れするらしいですから、完全に巨大イベントのひとつになってますね。
ようするに学生たちが1週間のバカ騒ぎ旅行に繰り出す時期ってなことですね。知らない人は是非ググってみてください。結構すごいことになってます。














ってことで中身。スプリング・ブレイク目前の時期。大学生のフェイス、キャンディ、ブリット、コティの4人はお金が無く、スプリング・ブレイクを楽しめないピンチに陥っていました。
そこで彼女たちはなんとダイナーを大胆に強盗。
無理やり大金を得た彼女たちは、そのお金でフロリダへ。スプリング・ブレイクを謳歌します。


しかし、大麻を吸っていたことがバレて現地警察に捕まります。


そこへ「エイリアン」と名乗る謎の男が登場。保釈金を払い彼女たちを釈放させます。




その後何故か「エイリアン」と行動をともにすることになる4人。しかしそのうち2人は「ついていけない」ってことで地元に残ります。


残った2人は、何故か「エイリアン」の宿敵アーチとの抗争に乗り込むのでした・・・。














おわり













★感想★
「何が言いてぇんだよ」ってのが正直な感想ですね。
やりたいことはわかるんですよ。この作品で多用されてるのは
  • セリフはあるけど喋っている画は見せない
  • セリフがあるところの画は回想シーンか未来予言シーン(つまり語りになる)
  • やたらと意味深なことを言う
ってとこですかね。あと一つ一つのカットが短め。こういったところを異常なまでに多用しています。で、これ自体ってのはまぁ間違ってないのかもなとは思います。こういう演出っていうのはいわゆる作品のハイライトになるような部分にあえて持ってくることが多いと思うんですが、この作品は作中全編通してそれです。「スプリング・ブレイク」という青春の輝かしい思い出を最高に楽しみたい!!!っていう彼女たちの願望がテーマの作品ですから、つまりは作中の出来事全てが酸いも甘いも含めて青春の1ページとして刻まれる。っていう意味で考えるとアリなのかなって気がします。
ただね、やっぱこれを約90分間ずーーーーっとされてしまうと一つ一つのセリフがあまりにも軽く感じてしまいますね。っていうか止めどない乱痴気騒ぎを起こしてる彼女たちが「時間が止まって・・・」「世界は完璧みたい・・・」とかって言っても、絶対お前らそんなこと深いこと考えてなくて、単純に今が楽しければいいって感じだろって思っちゃいます。 明らかに行動と発言がリンクしてないです。

んで「エイリアン」が出てきてからはもう作品がめちゃくちゃで、「いやお前帰るんかい」とか「なんでそんなすんなり悪の世界に染まるかね」とか「銃の扱いうま!」とかっていうツッコミを入れざるを得ない展開になってきて、はっきり言って結末とかスーパーどうでもいい状態です。
ちなみにラストはエイリアンの宿敵アーチ邸に乗り込み、2人だけで組織を壊滅させちゃいます。しかもエイリアンは初っ端で撃たれてあっけなく死にます。なんでやねん。 
雰囲気は「プロジェクトX」に似てます。が、 あれはそれなりにストーリーがあって登場人物の行動の裏づけが一応はあるんですが、今作はもう裏付け皆無。っていうかキャラクターに関する描写がフェイス以外ほぼ無いです。しかもそのフェイスは途中で帰って結局最後まで出てきません。つまり「コイツは結局何なんだ」っていう登場人物だけで散々意味深な事言いまくって、発言とは関係ない行動をただダラダラと見る羽目になる。っていう作品なんですね。ドイヒーです。
まぁ脚本とかも実際あれですが、これはとにかく監督の責任でしょうね・・・。「楽しさを描きたい」っていう作品なのかもしれませんが、例の「意味深セリフ」がそれを完全に邪魔しちゃって、「意味深セリフ」が散々かき乱した結果何も残らなかった、いや、ごまかしようの無い違和感だけが残ったって所ですかね。
正直こういうセクシャルなテーマを扱って豪快に描写した挙句にとんでもなく低い完成度に仕上げるって・・・最高にイタいと思います。
過去に僕的に強烈に批判した作品ってちょいちょいあったんですが、実はあの作品たちにも実は「ヌキ所」っていうか、「あ、ここは良かったよね」っていうところがひとつくらいはあっらんです。
しかしこの作品はそれが皆無です。ホントにダラダラダラダラとバカがバカをバカらしく描いた作品っていう印象しかないです。

もう最終発言ですが、面白くないです。はっきり言って。







何が言いたいのかわからないスペクタクル作品を見たい方は是非どうぞ!!





















お試しあれ!!















スプリング・ブレイカーズ   2013年  アメリカ


ジャンル:ドラマ
監督:ハーモニー・コリン
出演:セレーナ・ゴメス
   ヴァネッサ・ハジェンズ
   ジェームズ・フランコ
   
 

ダラス・バイヤーズ・クラブ

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ダラスバイヤーズクラブ




「ダラス・バイヤーズ・クラブ」です!!


2013年のアメリカ映画で、HIV感染した男が、その病気と不条理な世の中を相手に戦う物語。



監督はジャン=マルク・ヴァレ。「ヴィクトリア女王 世紀の愛」などで知られています。



主演は「インターステラー」のマシュー・マコノヒー。以前「ウルフ・オブ・ウォールストリート」でも説明しましたが、この作品でレオナルド・ディカプリオを押しのけ、アカデミー主演男優賞を獲得しています。


その他出演は、ベン・アフレックの元奥さんジェニファー・ガーナー、そして「ミスターノーバディ」のジャレッド・レト。彼もまた、この作品でアカデミー助演男優賞を受賞しています。







ではあらすじ。




1985年、ダラス。女遊びとコカインが大好きなカウボーイロン(マシュー・マコノヒー)は、ある日体調不良のため倒れます。







病院での診断の結果、HIV陽性。そして余命30日であると告げられます。
「エイズとはホモの病気である」との偏見が凄いロンは、現実を受け入れられません。

30日



しかしその後自分で調べてみると、避妊をしない性行為でも感染するっぽいということがわかり、悲しみにくれるロン。







とはいえ余命30日とあまりにも時間が無いロン。



ある日彼は、AZTという良い薬があることを知ります。しかしそれはまだアメリカでは承認に至っていない薬で、当然病院もその薬の服用を断固として拒否。


そこでロンは、病院の用務員の金を渡し薬を横流しさせます。ところが警備が厳しくなり、やがてその横流しもしてもらえなくなります。
ならばとロン。単身メキシコへ渡り、ヴァス(グリフィン・ダン)という無免許の医師と接触。その医師曰く、「AZTは製薬会社が儲かるだけ」と言い放ち、ロンの体に出ている副作用の治療を行います。ddCという内服薬をビタミン剤を受け取ったロン。このアメリカ未承認の薬をどうにか持ち帰り、商売にしようと考えます。





どうにかこうにか大量の密輸ルートを確立したロンは、会費を払った会員に無償で薬を譲り渡す「ダラス・バイヤーズ・クラブ」を設立。病院で知り合ったオカマのレイヨン(ジャレッド・レト)にも協力を仰ぎ、ホモ業界にも進出。会社にはたちまちHIV患者が集まってくるようになります。




完全にWIN×WINの関係が築き上げられてきた頃、FDA(アメリカ食品医薬品局)がダラス・バイヤーズ・クラブに難色を示しだします。薬を押収し、「次は逮捕だ」と脅します。

更にはレイヨン自身もAZTの副作用が原因か、ついに命を落としてしまいます。


しかしそれでも懸命に政府と戦うロンにいつしか主治医だったイヴ(ジェニファー・ガーナー)も味方するようになります。





そしていつかしか、ロンの活動は大いなる賛同を得ることとなり、無意味な薬品の規制にも多大な影響を及ぼし始めます。




素晴らしい功績を残したHIV患者ロン。彼は診断から7年のときを経て、その人生に幕を下ろしたのでした・・・。





















おわり



















★感想★
勇気をもらえる作品ですね!「生きる」ということに対する執着をとてもかっこよく描いてる作品です!
結局HIVという難病を患っている人の多くが同性愛者っていうのがまず現状ですよね。ロン自身は元々その同性愛者をすごい怪訝なというか、はっきり言って蔑んで見ていたわけです。しかし、HIVと戦う過程の中で徐々に同性愛者たちと打ち解けていって・・・と。そういった所にロンの心情の変化ってのが見て取れるし、そもそもこの作品って言うのが同性愛者たちを全体的にコミカルにというか、マスコット的に愛着が沸くように描けているわけですよ。いわゆる皆さんが想像するような「開き直った同性愛者」みたいな。
で、こういった描写がベースに置かれてるから、実は人知れず悩んでるとか、凄く明るく振舞ってるけど実はこういった部分もあるよとかっていうシーンが凄く映えるわけですよ。ギャップって言うんですかね。

結局話のテーマは凄く重たい本格社会派なお話なのに、それをキャッチーに描けてるっていのはこの作品が跳ねた一因と言えるでしょう。全体的にサクサク話が進んでいって、退屈する部分は少ない気がします。しかし大事な部分ではグーーーーっと話のスピードが落ちて、つまり比重が増して結果シリアス感が増す、という構造。


もちろんマシュー・マコノヒーの演技もいいんですが、これはジェレッド・レトがまさしく快演であり怪演!彼の明らかに裏があるオカマの演技っていうのは、なんか言葉では言い表せない妙な重みがあります。



ただまぁ、良くも悪くも「スタンダード」な作品であるとは言えると思いますね。特筆して変わった演出とかもないですし、目で見て「おお!」ってなるシーンもあまりない。かといって物足りないかといえばそうでもないし・・・。
単純にストーリーというか、ロン・ウッドルーフという男の生き様を楽しむ映画です!!










社会派映画を見てみたいけど、あんまり重苦しいのは・・・っていう人にオススメできる作品ですね!!




















お試しあれ!!





ダラス・バイヤーズ・クラブ  2013年  アメリカ



ジャンル:ドラマ
  監督:ジャン=マルク・ヴァレ
  出演:マシュー・マコノヒー
     ジャレッド・レト
     ジェニファー・ガーナー





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レヴェナント:蘇りし者

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「レヴェナント:蘇りし者」です!

現在公開中のアメリカ映画で、アメリカ西部開拓時代のハンターチームで狩りをしていた主人公ヒュー・グラスが仲間に裏切られ息子を殺され、過酷な環境で命からがら生き延びて宿敵に復讐をする物語です。


主人公を演じるレオナルド・ディカプリオが初のオスカー受賞を果たしたってことで日本でもそこそこ話題の作品ですね。





監督はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。昨年の「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」に続いて2年連続の監督賞受賞です。

また、撮影監督のエマニュエル・ルベツキ。この人は「ゼロ・グラビティ」「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」に続いて3年連続の撮影賞受賞という快挙を成し遂げてます。




ディカプリオ演じる主人公ヒュー・グラスの宿敵フィッツジェラルドを演じるのはトム・ハーディ。ディカプリオとは「インセプション」以来の共演となります。

その他出演は、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」でハックス将軍役をしていたドーナル・グリーソンや「メイズ・ランナー」のウィル・ポールター、そして恐らく新人俳優フォレスト・グッドラックといった面々が出演しております。










あらすじ。














アメリカ西部開拓時代。白人達がインディアンの土地に乱入し、動物の毛皮を採取している時代です。






ハンターチームの斥候ヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)は、ある日見回り中に熊に襲われ瀕死の重症に。





とりあえずは生きてるものの、「これもうそろそろ死ぬんじゃねぇ?」って雰囲気がハンターチームに漂います。
早く砦に帰りたいのに、過酷な山奥から瀕死の人間を担架で運びながらってんじゃ時間がかかってしょうがありませんからね。


ってことで隊長(ドーナル・グリーソン)が「オレたちは先に行ってるから、誰かここに残ってコイツの最後を見届けて埋葬してやれ。金はやるから。」と提案します。

ほいで残ったのが、グラスの息子ホーク(フォレスト・グッドラック)・ブリジャー(ウィル・ポールター)・そしてフィッツジェラルド(トム・ハーディ)の3人。



すぐに死ぬだろうからそれから急げば本隊に間に合うだろうと予想していたフィッツでしたが、思いのほかグラスが粘る!
気の短いフィッツは彼に止めを刺そうとします。そこにホークが駆け寄り助けるわけですが、逆上したフィッツはホークを殺してしまいます。

この瞬間をグラスは、動けないながらもしっかりと目の当たりにしているわけです。








グラス殺害は思いとどまったフィッツ。何も知らないブリジャーに、「アリカラ族(敵対するインディアン)がやってきた」と嘘をつき、急いでる感を出しつつ既に掘っていた穴にグラスをぶち込み、申し訳程度の砂をかけた後に2人でその場を離れます。












「ちくしょう!」となっているグラス。匍匐前進の要領で何とか前進し、ホークの遺体のそばへ。
焦燥もそこそこに、「とりあえず帰ろう」ということで進みだします。


徒歩による320kmツアーの幕開けです。
ちなみに320kmというと、直線距離で大阪から長野、新潟から静岡、九州はまるっと上から下までっていった距離です。








んでそっからの旅というのがまぁ過酷で、とにかく寒いし体は痛いしインディアンには遭遇するしで大変なわけです。
しかしラッキーもあって、なんとか砦に到着。

フィッツとブリジャーから死んだと聞いていた仲間たちはただただびっくり。隊長は2人が嘘をついたのだととっさに察知し、ブリジャーはボコボコにします。
しかしこの時点でフィッツは既に逃走中。ということで隊長とグラスの2人がフィッツを追いかけます。


元々小物の隊長あっさりと返り討ちに遭いますが、グラスは見事フィッツを追い詰めます。



激しい格闘の末、見事復讐を果たしたグラスなのでした・・・。
















おわり















★感想★
いやー久々に良い映画に当たったって感覚です。素晴らしい作品です!
まず僕が思ったのは撮影監督ルベツキの力!これはでかい!この人は印象的な美しい映像を撮ることが非常にうまい人なんです。ほんで、実際作中の風景も相当綺麗。
ちょっと話はそれますが、この作品の撮影は、人工の照明を使わずに自然光のみの撮影に徹してるんですね。ってことで自然はそんなに人間に都合良く働いてはくれませんから、撮影が一日一時間くらいしかできなかったりしたらしいんですよ。と、いうことはですよ。当然撮影スケジュールが押します。そうなると、スタッフの都合とかが色々狂ってきてもう大モメです。家にも帰れないし寒いしストレスMAXですよ。俳優陣のスケジュールにももちろん多大な影響がありますよね。相当スケジュールが押してますから。そんなこんなでトム・ハーディは出演予定だった「スーサイド・スクワッド」も蹴ったとかどうとか。まぁとにかくなかなかうまくいかなくてモメにモメます。
ほいで、とにかく時間が押すので最悪の事態が起こります。最初はカナダでロケをしていたんですが、あまりに時間がかかってしまったために雪が溶けてしまうんですね。こりゃまずい。雪国の話なのに・・・。で、どうしたかというと、「じゃ季節が逆の方に行けばいいんじゃね?」ってことで一団は南半球アルゼンチンへと飛ぶわけです。ということでその後のロケはアルゼンチンで行われたという。いやいやどんだけこだわりまくってんだよとツッコミを入れたくなります。予算も相当オーバーしたらしいですけどね。

えー話は戻りまして、要するにそんだけロケーションにこだわってるんだから、それとルベツキが組んでる以上もう絶景かな絶景かなって感じです。全ての景色をカレンダーにしてしまいたい位ですよ。

それともう一点「うぉぉ!!ルベツキィィイ!!」と言いたくなるのが、彼の得意技長回しです。「トゥモロー・ワールド」「ゼロ・グラビティ」「バードマン」でとにかく長回し(実際は編集してるらしいけど)を高いクオリティで実現させているのがこのルベツキで、今作品でも長いカットがちらほら。特にグラスが熊にボコボコにされるシーンは圧巻でした。長回しっていうのは独特の臨場感が生まれ、嫌なシーンを見ているとホントに嫌な気持ちになれます。ですから熊にボコられるシーンも「うわぁ・・・」となっちゃうわけですよ。
その他にもインディアンの襲撃シーンとかバイソンの群れ登場シーンとかで使われてるんですが、やはりどの場面も効果的で、全てがハイライトになってます。
ほんでね、ルベツキは広角レンズを使って役者のものすごい近くにカメラを持ってきたりするらしいんですが、それがこの作品では凄くよくわかります。ディカプリオの息がかかってレンズが曇ったりとか、戦闘シーンで返り血がレンズに付いたりとか。しかしそれでも撮影は続行。というかむしろ狙ってます。
そういった現象が肯定されていることで、その出来事が自分から遠く離れた場所ではなく、実際に、今、ここで、こういうことが起きていると思わせる、何か不思議な感覚が芽生えてくるんですねぇ。

で、見事悲願のオスカー初受賞を果たしたディカプリオちゃん。いやー、良かったですねぇ。気迫の演技ですね。撮影中鼻が折れたり低体温症になったりとなかなか大変だったらしいですよ。バイソンの生レバー食ってたし。ホントに生レバー食ってるらしいですよ。
ヒュー・グラスは草とかしか食ってないからとにかく腹ペコなんですね。だから魚を捕まえたときも、せっかく火を焚いてるんだから焼けばいいのに、生でそのままむさぼりついちゃいます。崖から突き落とされたり馬の死骸の中で眠らされたり、とにかく終始デカプリオは虐められ続けてます。前述の通り超過酷な撮影だったわけで、そんな中での気迫の演技ですから、いくらセリフが少ないと言ってもさすがに納得の受賞。アカデミー会員もさすがにOKだったってことでしょうね。


CGとかも極力少なめに抑えたみたいで、動物系以外はほぼCG無しっぽいですよ。ヘリコプターから爆薬落として本当の雪崩を発生させたりとかもしたらしいし。とにかくこの「いちいちちゃんとやってる」っていうのはやっぱりグッと来ますよねぇ。





少し重箱の隅を突くようなことを言うと、まずヘンリー隊長の小物感っていうのが少し浮いてた気がします。グラスが生きてたことを知ってブチ切れて正義漢ぶった隊長でしたが、「いやいやお前最初グラスの頭を銃でブチ抜こうとしてたじゃんか!」とは言いたくなります。
そんなコウモリヤローとグラスが二手に分かれてフィッツジェラルドを探しにいくなんて・・・そりゃ絶対「コイツ死ぬじゃん」と誰もが思っちゃうでしょ。案の定殺されるどころか、頭の皮もキレイに引っぺがされてましたしね。




それとね、作品全体的に、「復讐劇」って言うよりは「サバイバル劇」にしか見えなくなってくる雰囲気があります。いや、これはしょうがないんですけどね。あまりにも状況が過酷なんで。
ただそのグラスの心情描写というか、「フィッツぶっ殺す!!!」的表現があまりにも少なすぎて。なんか申し訳程度にフィッツジェラルドの名前を地面とかに書いたりするくらいで・・・。本当の本当に死に掛けるんだけど、でもフィッツジェラルドへの強い強い強い復讐心でなんとか生き延びるとか、なんかそういった描写がもう少しあると「復讐」っていう感じが凄く出てたと思うんですけどね。構造的には、グラスがサバイバルの旅をしている時間と、見ている側がフィッツジェラルドがどんなに嫌なヤツなのかを認識する時間が同時進行で進んでいくので、それによってグラスを応援したくなる。っていう構造なんでしょうかね。まぁそんなのなくてもあんな過酷な状況にいる人を見つけたら誰もが応援したくなるでしょうけどね。



この「復讐」感が少ないっていう部分で、この作品がうまくハマらない人っていうのは少しいる可能性はあると思います。
まぁただこの作品はあくまでグラスのサバイバル劇と、大自然の絶景が映った画面の美しさを楽しむ作品と思うので、そういうのを強く求める人にはまぁ合わないですよ。そもそも実際のグラスはフィッツジェラルド(本当はフィッツパトリックっていう名前らしい)に復讐を果たしてないらしいですから。









まぁそんなこんなで、とにかく久々に「超大当たり」を見た気分になれた僕でした。誰が何と言おうと僕はこの映画が大好きです!!














お試しあれ!!






レヴェナント:蘇りし者

2015年  アメリカ

ジャンル:ドラマ
 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
 出演:レオナルド・ディカプリオ
    トム・ハーディ
    ドーナル・グリーソン
    ウィル・ポールター
    フォレスト・グッドラック





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アビエイター

どうも!僕です!!



先日第88回アカデミー賞において、レオナルド・ディカプリオが主演男優賞を悲願の初受賞ということで話題になりましたね。

彼は4度目のノミネートでようやくの受賞ということでした。ということで今回から「祝!ディカプリオ主演男優賞初受賞!」と祝して、彼がミネートされながらも受賞を逃した過去3作品を一挙ご紹介したいと思います!










1発目はこちら!!

アビエイター




「アビエイター」です!2004年のアメリカ映画で、実在した大富豪ハワード・ヒューズの半生を描いた作品です。


主演はもちろんディカプリオ。監督は名匠マーティン・スコセッシです。
スコセッシとディカプリオはタッグを組むことが多く、現在に至るまで5度もあります。今作は2作目。スコセッシの前作「ギャング・オブ・ニューヨーク」からの仲です。このブログでも「ディパーテッド」を紹介しました。



その他出演は、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのケイト・ブランシェット、「トータル・リコール」のケイト・ベッキンセイル、「リプリー」のジュード・ロウ等が出演しています。









で、中身はっていうと、本当に大富豪ハワード・ヒューズの半生を描く作品。描くだけの作品と言ってもいいレベルです。





とにかく潔癖症のヒューズというこの男は、親父から莫大な資産を受け継ぎ金持ちから人生がスタートする「強くてNewGame」パターン。彼は昔からの夢である映画製作を開始。当時としては異例の莫大な予算をつぎ込み、映画「地獄の天使」を完成させます。


映画






少々女癖の悪い彼でしたが、その後航空会社を設立。


ここら辺から彼の潔癖症は徐々に病的になっていき、精神も少しずつ病んでいきます。



しかし彼は飛行機がとにかく大好きで、自分で空を飛んでいるときは別人のように楽しそうにします。

例え自分が操縦した飛行機が墜落し、瀕死の重傷を負ったとしてもその情熱が途絶えることはないのでした。

墜落





ライバル会社バンナム航空のトリップ社長(アレック・ボールドウィン)の陰謀で裁判にかけられた時も、持ち前の情熱で窮地を脱します。




彼は世間を味方に付け、再び飛躍を続けるのでした・・・(精神的にはやっぱりおかしいけど)。










おわり




















★感想★
とにかくディカプリオありきの作品だと思いました。ほぼ全てのシーンにディカプリオ演じるハワード・ヒューズが登場し、ディカプリオのための映画と言えると思います。
しかしこれはスコセッシに技量とディカプリオの技量が合わさったからこそ成せる技なんでしょうが、ヒューズの病的な潔癖症故の苦悩と、病んだ精神による彼の動揺というか精神的混乱を、そこそこオシャレに。そしてわざとらしくなく描けてると思います。いや、まぁ正直演出としては結構ベタというか、「はいはいこれがしたかったのね」って思っちゃいそうなシーンもあるんですが、問題はそういったところじゃなくて、3時間近くある作品の中で彼の精神の変遷をうまく押し込めて、彼の半生をしっかりとダイジェストで詰め込めてるっていうのがこの作品の魅力だと思うんです。
ほんでね、この病んだり元気になったりっていう演技って実は相当難しいと思うんです。そしてそれを見事やってのけたディカプリオが遂に主演男優賞にノミネートされたってのはこれまぁ納得ですよ。結局この時はレイ・チャールズを演じたジェイミー・フォックスが持っていくわけなんですが・・・。


まぁそれはいいとして、正直作品としてはそこそこ退屈というか。良くも悪くもヒューズ!ヒューズ!ヒューズ!とにかくハワード・ヒューズ(=ディカプリオ)を見ているわけで、ちょっとオーバードース気味になっちゃうというか。なんか「玉子は確かに好きなんだけど、でもさすがに5個も6個もたべたらちょっと気持ち悪い」みたいな現象ですかね。「うん、もうわかったよ!」というか「ごちそうさま」って言いたくなるというか。腹8分目で終わる作品じゃないですね。一応飛行機の墜落シーンとかそれなりに興奮するシーンはあるんですが、約3時間の大型作品の中に散りばめられてるヌキ所っていうのはやや少なめな気がして、正直「長ぇな」って感がありました。目でどうこう楽しむよりも、ヒューズの奮闘とテンションのアップダウンを見届ける作品です。ケイト・ブランシェット演じるキャサリンが別れたあとにヒューズに会いに来たシーンだけはちょっとうるっと来ましたけどね。ちょっとだけね。








まぁそんなこんなでディカプリオがアカデミー主演男優賞に初ノミネートされた作品ですが、彼が賞を受賞するのはまだまだ先。






次回「ブラッド・ダイヤモンド」でも、彼は再び受賞を逃します・・・。














お試しあれ!!





アビエイター  2004年  アメリカ




ジャンル:ドラマ
  監督:マーティン・スコセッシ
  出演:レオナルド・ディカプリオ
      ケイト・ブランシェット
      ケイト・ベッキンセイル
      ジュード・ロウ





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ダンサーインザダーク

どうも!僕です!!

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ダンサーインザダーク





「ダンサー・イン・ザ・ダーク」です!2000年のデンマーク映画で、病気により視力を失っていく女性の悲劇を描いたミュージカル映画。

監督はデンマークが誇る鬼才ラース・フォン・トリアー。結構独特の作品で知られる彼。今作が代表作です。

主演はアイスランドの世界的歌手ビョーク。その他出演はピーター・ストーメアやデヴィッド・モース、カトリーヌ・ドヌーブ等そこそこのキャストです。
















では中身。













ミュージカルが大好きなセルマ(ビョーク)は、息子ジーンと貧しい2人暮らしをしていました。トレーラー暮らしのこの親子ですが、大家さんのビル(デヴィッド・モース)とリンダ(カーラ・シーモア)とはとても仲良しでした。




しかしセルマは先天性の病気を持っており、徐々に視力が弱まっていき最終的には失明してしまうといいます。そしてその病気は息子のジーンにも遺伝してしまっているとか。


親子






しかし莫大な金を積めばこの病気は治るようで、セルマは倹約した生活を続けてジーンの手術費を一生懸命貯金をしている毎日です。









セルマがほぼ失明しかけになってきたある日、ビルは彼女の目が見えないのをいいことに、彼女がせっせと貯めている金のありかを知ります。

そして金に困ったビルは、その貯金を盗んでしまいます。








その後何やかんやあって、命よりも大事な金を取り返したいセルマはビルをぶっ殺してしまいます。



殺す








当然大問題になるわけで、セルマは強盗殺人罪で逮捕されちゃいます。












超ハイスピードの裁判の結果、彼女には死刑判決が出ます。









しかしその裁判の弁護士は超ヘボ弁護士であったとのことで、有能な弁護士がセルマの弁護をしようと立ち上がります。
しかし公選の弁護士ではないので当然報酬が発生。



つまり彼女は①息子の目の手術に②自分の弁護に
このどちらに金を使うのか、その選択を迫られます。





もちろん息子最優先の彼女は、有能弁護士の弁護を断固拒否。




そして彼女は再審要求もせず、絞首刑に処されるのでした・・・。





















★感想★
「こんなひでぇ話があるか」と言いたくなるくらい欝なお話ですよ。
この作品はね、同監督の「奇跡の海」「イディオッツ」と並ぶ黄金の心三部作と銘打たれてまして、つまりどれもこれも強い心を持った女性がテーマの作品なんですね。
この作品もそういったことが言いたくて、世の中の不条理にも正面から立ち向かい、そして息子の幸せのために自分の命をも投げ出したってことなんでしょう。
実際作品として、ストーリーとしては割りと単純なんですが、そこをうまく膨らませて感情移入要素を多く入れ込まれてるとは思います。
ただね、やっぱ暗すぎるわ!!すんごい重い!ずっと!!
途中で楽しいミュージカルが入るのでかろうじて見れるって感じですね。ミュージカルがなかったら相当滅入るストーリーですよ。
ストーリーももちろんなんですが、やっぱり映像と音声がかもし出す雰囲気ですね。
ラース・フォン・トリアーという監督は「ドグマ95」という映画運動を立ち上げた人なんです。ドグマ95に関していちいち説明することはちょっと書ききれないので要約しますが、簡単に言うと「ちゃんとリアリティ持ってやろう!」っていう運動のことです。だからセットでの撮影は禁止とかBGMの挿入は禁止とかカメラは手持ちでとか、「純潔の誓い」と呼ばれる制約がなされるのがドグマ95。今回の作品はそもそもミュージカルですし、100%これに則ってるとは言えませんが、とは言え作中全て手持ちカメラでの撮影がされているってことと、BGMが無いってこと、そしてフィルター処理をしていない為に画質が少し荒い。ここらへんが効果的で、なんか妙なリアリティを感じずにはいられない造りになっています。
でね、こんな欝な話がこんなリアルに感じられちゃうもんだから、「はぁ~~」ってならずにはいられません。
個人的には欝な話ってのは全然嫌いじゃないんですが・・・。

っていうかさ、ジーンの病気のことを言うと精神的に動揺して病気の進行が進んじゃうから絶対ナイショにしてて!みたいにセルマは言うんですが、実の母親が強盗殺人罪で死刑判決食らってる時点でもう既に動揺200%な気がするのは僕だけですかね?ここはちょっとご都合主義な感じがしなくもなかったです。

ドグマ95的な編集も、正直万人受けするとは言いがたい部分もあるのでなんか「誰にでもお勧め!」とはならない作品ですね。ただ僕自身は心を打たれるというか、胸を締め付けられるものは大いにありました。
なんならね、こういったしこりの残る気持ちになりたいが為に映画を見てるっていう部分もあるのかなと自分で思いました。日常生活ではなかなか感じれない感情を髣髴とさせてくれる。これが映画でしょ!








話は欝ですが、クオリティは高い作品と思います!

























これは最後の歌ではない    セルマ
















お試しあれ!!!



ダンサー・イン・ザ・ダーク   2000年   デンマーク


ジャンル:ドラマ
  監督:ラース・フォン・トリアー
  出演:ビョーク
      デヴィッド・モース
      カトリーヌ・ドヌーブ
      ピーター・ストーメア




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ラストナイツ

どうも!僕です!!


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「ラストナイツ」です!久々に劇場で見てきた作品を紹介します!


今年2015年11月から日本で公開されている作品で、ハリウッド映画なんですが監督はなんと日本人の紀里谷和明。宇多田ヒカルの元彼ですね。「CASSHERN」「GOEMON」に次ぐ3作品目で、初のハリウッド進出です。


主演はクライブ・オーウェン。「クローサー」でアカデミー賞にノミネートされたイギリス人です。あとはこのブログでももうお馴染みのモーガン・フリーマンやニュージーランド人のクリフ・カーティスやノルウェー人のアクセル・ヘニーやイスラエル人・イラン人・韓国人などなど、完全なる多国籍軍で構成されたキャストなのであります。
ちなみに日本人の出演は伊原剛志。「硫黄島からの手紙」にも出てたので、じわじわ海外進出しつつありますねこの人。












ということで中身なんですが、まぁ宣伝の時点でかなり大っぴらに内容を言っているんですね。



そう、要するに「忠臣蔵」です!
一応知らない人のために解説。日本の芸能においても数多くの作品がある歴史的な実話です。
簡単に言うと、なんかおかしい対応によって切腹を命じられた戦国大名がいて、事実を知ったそいつの家来たちがブチ切れて敵討ちをするっていうお話。まぁ勧善懲悪的なお話であり、男共の忠誠心みたいなのをかっこよく描いた作品なんですね。


で、これを西洋の騎士版にアレンジしたものをカナダ人の2人組が脚本化してて「何これ?面白そうじゃん」と目をつけたのが監督の紀里谷っち。





こういった経緯で「ラストナイツ」が誕生したわけでございます。





















とある帝国のとある国。ここを治めるバルトーク卿(モーガン・フリーマン)は騎士道を重んじており、自分の家臣であり軍の隊長のライデン(クライブ・オーウェン)にも教えてきました。


ある日、都のギザ・モット大臣(アクセル・ヘニー)に呼び出されたバルトーク。これは要するに「賄賂よこせや」って意味であり、当然硬派なバルトークは断固拒否。
しかしあまりにも堂々と拒否してしまい、ギザ・モットはブチ切れ。


いろいろあってバルトークは打ち首に。しかもよりによって全幅の信頼を置ける息子同然のライデンに斬られてしまう事になります(決してライデンが裏切ったわけではありませんよ)。


その後はお決まりのコースで、バルトークの国はめちゃめちゃにされてしまい、軍人も国民も今までの生活を奪われてしまいます。






大事な師匠を失い廃人同然になったように見えたライデンでしたが、その瞳の奥底には確固たる復讐の炎が燃え上がっていました。







かつての軍を再結成したライデンは、念密な下準備の元宿敵ギザ・モットを倒します。










彼らの行動は一般市民の心を打ちましたが、さすがに帝国の幹部であるギザ・モットを殺したってわけじゃあ無罪放免とは行かないもんで、皇帝は部下一同は見逃してやる代わりにライデンを打ち首にすることにします。








そんなわけで刑が執行されるライデン。その目は一体何を思うのか・・・。




















おわり









★感想★
ね!忠臣蔵でしょ!
だからやっぱ「男たちの忠義」みたいなテーマっていうのはもちろん男の僕からするとゾクッとするものはあるし、正直そこの持って行き方ってのはある程度は良くできてる。
んで公式HPにもいろんな人がコメントしてるんですが、やっぱこう「魂」とか「信頼」とかっていうワードが似合う作品に仕上がってるんですね。極寒の地で撮影がなされていること以上に、作品全体に冷た~~~く乾いた空気感が常にあります。そんな中でメラメラと燃え上がってくるのが男たちの忠義であり誇りであり魂であり。つまりは本当に強く人の心に根ざされた思いというのは、時に「死」すらも恐怖と感じない程の何かを奮い立たせるのだ!そういった古来の日本に強くあった「武士的」な発想・思想っていうのを西洋風にアレンジするという発想+実際にそれができてるっていうことは、これはもうエポックメイキングと言っていいでしょう。
日本で言いたいこと言い過ぎて干されてしまった紀里谷監督。しかしそれでも彼にはまだやりたいことがあった!彼は決してハリウッドに行きたかったわけではなく、やりたい事を達成させるため、その手段としてハリウッドの地を選んだ・・・!そしてその彼がハリウッド1発目に送り出したのがこの「西洋版忠臣蔵」!それは熱き男たちのもはや愚直とも言えよう熱き思い・願い・信念・魂、そして何より忠誠心!その全てが入り混じり、正義の男が忠義の限りを尽くす、THE男の最強エンターテイメント!!それが「ラツ」なのです!!!!!











はい、えーそんなことはどうでも良くってですね。
まぁ確かにそういう精神的メッセージの部分は大いにわかるんですが、作品としてもうちょっと色んなキャラにフィーチャーして欲しかったですね。
主人公の味方側で言うと、副隊長の男と若い青年くらいにしかスポットが行ってないし、敵になるとギザ・モット以外はその側近の軍人にしかスポットが行ってない。
ここの部分が足りてないせいでね、ちょっと終盤のバトルがややあっさりに見えてしまうというか。
その副隊長と若い青年へのスポットもちょっと浅めなんで、いざバトルで死んだときは「あ、死んだ」くらいになってしまうんですね。敵に至ってはもう1人だけなんで、この側近の軍人イトーって名前が付いてるらしいですが、こいつが死んだ時点で「あ、もうあとはギザ・モットだけじゃん」と推理が簡単にできてしまうわけで、実際そうなるんですよ。
で、これの何が問題かって言うとですよ。結局最後のバトルで味方側も多くの死者を出してるんですが、いかんせんこっちはあんましキャラ知らない→一般兵が死んでもフィーチャーできないっていう現象が起こります。そしてそれが意味するのは、妙にサクサク行ってる感じがしちゃうってことなんですね。長い間考えた作戦だからなのかは知りませんが、えらい首尾よくいってる感じになっちゃうんですよ。いや、見てる最中はいいんですよ。「よーし、いけいけー!ギザ・モットぶっ殺せー!」とは思えるんですが、終わってみると「おい、ちょっと待てこれ。何か足りねーぞ」って思えちゃいますがな。
一応青年が死ぬところに感傷的なシーンがあるんですが、「うーん。そこまでコイツのこと知らないから早く切り替えようよー」と思っちゃうんですよね。








ただね!正直残念だったのはここくらいかな!って思います!




特にみんなが言ってる「質の高い映像」って言うのは非常に良くわかる。「わー。きれーーーい」って思える感覚だし、なんか矛盾みたいなのも特になかったと思います。


だからこそ!キャラ立ち問題が非常に残念!「惜しい」とかってレベルじゃなくて、結構致命的に足りないレベルだと思います。
これはね、もう30分くらい時間伸びてもいいからしっかり描いてしっかり作りこんで欲しいところでした。




なんかスカスカした感じの作品に見えました!でも結構贅沢な要望かもですね。















んで劇場のお話をするとですね。まぁ公開から1週間あまりの割にはちょっといくらなんでも人が少なすぎないかなー?ってくらいスッカスカでした。まぁ日本映画界の陰謀で宣伝が手薄ってことを考慮してもちょっと少ない・・・。家の近くじゃなくてちゃんと都市部の劇場に行ったんですけどね。
んでこれが一番意外だったんですが、客の年齢層の高さ!50代とか60代とかじゃなくてがっつりどう見ても80代のおばあちゃんとか見てたんですよ。
このおばあちゃんがまた厄介でね・・・。まぁ基本的に映画館ってあんま音出しちゃいけないのがマナーみたいなとこあるじゃないですか。咳払いすらタイミング見計らうみたいな。ただこのおばあちゃんは致命的なミスを犯しててですね。異常な量の荷物を持ってるんですよ。でそれがまたあのカシャカシャなるコンビニとかの白いビニール袋でね。2時間ずっとカシャカシャ言わせてましたよwwってか置けよ床にww何でずっと持ってんの。
このおばあちゃん以外にも70代っぽい老夫婦みたいな人たちがチラホラいたり、普通におじいちゃんが一人で見に来てたりしました。本当に本当に嘘でもなんでもなくて6割くらいがおじいちゃんおばあちゃんなんですよ。
だからまず席は指定されたところには座らないわバカでかい音量の着メロが流れるわ。ちなみに僕が買った席も違うおじいちゃんに占領されてました。空いてたから別のところに座りましたけどね。

一体なんでこんなご老人ばかりが・・・?お年寄りの間で映画ブームが来てるのか?そんなことを1人で考えていたんですが、フッと答えが浮かんできました。



























































忠臣蔵か!(キラーン)



















そう、多分皆さんは「また忠臣蔵の映画があるんじゃろ?」とか言って見に来たんですよ!!多分孫とかに「忠臣蔵の映画があるらしいから調べてくれ」って言ってこの作品を知ったんでしょう。「らすとないついちまい」とか言ってるところを想像すると胸が熱くなりました。
いや、決して馬鹿にしてるわけじゃないんですよ。ただ時代劇の忠臣蔵を見れると思って来てらっしゃる方が少なからずいたと思って、そう考えると完全なミスリードにはまった感があってなんかかわいそうに思えてしまって・・・。僕の後ろのおじいちゃんはモーガン・フリーマンが死ぬシーンでいびきかいて寝てましたよ。そこめっちゃ大事やん。




























まぁそんなこんなで実はご老人に人気の作品でございます。

紀里谷映画過去3作の中では一番良い出来と思います!

「300」とか「グラディエーター」とかと似た雰囲気の作品です!


















お試しあれ!!








ラストナイツ  2015年    アメリカ


ジャンル:ドラマ
  監督:紀里谷和明
  出演:クライブ・オーウェン
      モーガン・フリーマン
      伊原剛志


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マレフィセント

どうも!僕です!!

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マレフィセント



「マレフィセント」です!

2014年のディズニー映画で、皆さんご存知の名作ディズニークラシック「眠れる森の美女」をリメイクした作品。ディズニー作品の中でも屈指の人気ヴィラン「マレフィセント」に主人公を移管し、「みんなが知ってるものとは少し違うお話」といった触れ込み。



監督はロバート・ストロンバーグ。「アバター」や「アリス・イン・ワンダーランド」の美術監督をしていた人で、その技術には定評がありアカデミー美術賞を2度受賞している人です。監督は初めて。




主演はご存知アンジェリーナ・ジョリー。彼女によるマレフィセントの完コピがこの作品の観客を呼び込む要素のひとつとなっています。

ヒロインのオーロラを演じるのはエル・ファニング。天才子役みたいな人です。



あとはこのブログで言うところの「ロシアン・ルーレット」で紹介したサム・ライリーや、「特攻野郎Aチーム」のシャルト・コプリーなんかが出てます。









ってことで中身をざっくり。








あるところに人間の国と妖精の国があり、両国はずっと仲が悪い状態。

そんな中、妖精のマレフィセントと人間のステファン。2人の子供はこっそりと恋に落ちていました。





















しかし!

















大人になったステファンは、国王の座に着く為に寝ているマレフィセントの翼をもいでしまいます。







マレフィセントブチ切れ
     ↓
国王となったステファンの愛娘オーロラに「16歳の誕生日の日没までに永遠の眠りにつく」というまどろっこしい呪いをかける
     ↓
焦った国王。3人の妖精にオーロラを森の奥へと匿い16歳の誕生日が過ぎるまで篭るよう指示。
     ↓
森の奥でひっそりと育っていくオーロラ
     ↓
何も知らない彼女は、たまたま出会ったマレフィセントと仲良くなる
     ↓
マレフィセントもオーロラの事が好きになり、呪いを解こうとする
     ↓
でも無理
     ↓
マレフィセントと3人の妖精が、ほぼ同時に真実を語る(16歳の誕生日の前日)。
     ↓
ショックを受けたオーロラ。国王のいる城へと向かう。
     ↓
国王がオーロラを軟禁するが、呪いの通りにオーロラは永遠の眠りに。
     ↓
マレフィセントが王子様を連れて行き、「真実の愛」に賭けてキスをさせる。
     ↓
でも無理
     ↓
マレフィセントが軽くキスをすると、目覚めるオーロラ
     ↓
安心したところで、マレフィセントと国王のラストバトル勃発
     ↓
マレフィセント快勝。オーロラとともに国へ戻る。
     ↓
人間の国と妖精の国が仲良くなり、みんな幸せに暮らしましたとさ。










おわり











★感想★
まぁ、まず言えるのは「アンジェリーナ・ジョリーの映画だ!」ってことですね。
冒頭述べたように「マレフィセントの完コピ」っていうのが触れ込みだし、実際再現度は高いと思います。まぁ僕個人的には「実写になるとさすがにきっついな・・・」っていう感は否めなかったんですが。なんかツノみたいなのが2本あるルックスだから、焼肉屋のキャラクターみたいに見える部分もありますね・・・。
まぁそれは良いとして、「アンジーがマレフィセントになってる!」っていうのがプロモーション時点でのメインだし、ディズニー作品の中でもファンが多いこの作品でそういうキャスティングっていうのは正解と思います。

ただ!それだけです。つまりはその後にこちらの想像の上を行ってくれる展開が無いというか。

なんかね、色々と作りこみが甘い部分がいくらなんでも目立ちすぎるんですね。
みんなが知ってる「眠れる森の美女」とはちょっと違うお話ですってのがコンセプトなんですが、本当に完全に違うお話。何がやりたいのかよくわからないレベルです。
しかしそのコンセプトがあるくせに、オリジナルの名シーン的なものは残しつつ、なおかつそれがストーリー上とっても不自然っていう最悪のバランスに仕上がってるんですね。



えー、まず王子ね。フィリップ王子という隣国王子が登場します。みなさんご存知の、オリジナル作品であれば真実の愛のキスでオーロラを目覚めさせるアイツです。コイツはもうえらい急に出てくる上、やけにトントン拍子にキスのシーンまで進んでいき、そのくせキスは失敗。ほんでその後何もしない割りに、エンディングのシーンではしっかりと登場し、なおかつオーロラがこの何もしてないヤツにしっかり惚れちゃってるっていうわけ。
もうね、さっっっっっっぱり意味がわからんです!
こいつらそこまで楽しい思い出があるわけでもなく、単純に一目惚れ。要は顔がタイプなだけなんです。何たるビッチ臭。

っていうかそもそもこのオーロラ姫が問題でね。この子はね、生まれて16年間森の中でしか生きてこなかったはずなんですよ。つまり3人の妖精としか絡んだことがないんです。そんな箱入り娘が果たして何の警戒もせずにこんな若造に一目惚れしますでしょうか?普通はさ、それこそ同じディズニーの「ラプンツェル」みたいに相当な警戒をしたりとかさ、「男の人ってはじめて見たー!」的リアクションとかあっていいはずなんですよねー。
とにかく見れば見るほど、このお姫様は「腕白で健やかな少女」っていうよりは「警戒心が著しく欠如したバカ」にしか見えなくなってくるんですね。
それが顕著に出たのが、真実を知った時。自分が王女だと知るや否や、彼女は大至急馬に乗ってお城へと走っていくわけです。
走る


えっと・・・。16年間森にいたんだよね?16年だよね?


とならずにはいられませんわな。なおかつコイツはお城に着くや否や、恐らく「あ、王女ですけど」みたいなことを言ったんでしょう。非常にスムーズに城内へ入り、父へと挨拶します。するとステファン王も、「母親にそっくりだ」みたいなこと言ってなんかめっちゃ冷静に対処してます。


王・姫・看守。全員がバカというか支離滅裂というか。意味がわからないんですホントに。







で!で!でですよ!


なぜこの本来非常に魅力満載なはずのオーロラに魅力を感じれないのか!それね、3人の妖精のせいなんです。


この3バカはですね、そもそもマレフィセント側・ムーア国の住人なんです。
しかし何故かステファン王の側へ寝返り、結果オーロラを育てる大役を仰せつかるわけなんですね。しかしコイツら、お世辞にもその役が適任には到底思えない。まぁ単純に大事な王女を常に遠いところに放置しすぎだし、そもそも住む場所ね。

あのー、オーロラは幼少期からマレフィセントと出会うわけなんですが、どう見てもオーロラの住んでる家とマレフィセントがいるムーア国が近所にしか見えないんですね。
こればっかりは明記されたりセリフから紐解くことができないのですが、どう見ても近所。むしろ国境沿いに住んでるようにも見えます。
だいたい王女を育てるとかとんでもない大儀なわけなのに、近所に崖とかもあるんですよ。バカですバカ。

んでね、オリジナルであればとっても魅力的になってるはずの3人の妖精がこのザマなわけですから、それを汲み取ってか、オーロラは3人の元を離れるときにそこまで寂しそうでもないんですね。一応は神妙な顔しますが、その割にはサクサクとお城へ向かうわけです。



こんな感じで妖精は全く魅力を感じないどころか、少し見てる側をイライラさせるキャラに豹変しちゃってます。許容範囲を大きく逸脱した無能のくせに、コイツらの描写ってのはめちゃくちゃ多いんですよ。グロッキーです。





あとマレフィセント。彼女はね、もう何やっても「いやいや、でも本当はいい人なんでしょ」ってどうしても思えてしまうんです。それが思いのほか早くわかってくるもんだから、そのあと何が起きても「でもどうせさ、」と思ってしまうわけです。
そして僕が一番思ったのは、「鉄で火傷する」話です。2度とすんな!と思いましたね。
マレフィセントには鉄に触ると火傷してしまうという残念な性質があり、それを知ってるステファン王は色々鉄攻撃をしてくるわけ。ただラストのバトルなんかを見ていくと、どうやらそれは気合で我慢できるレベルみたいで、足に鎖を巻きつけられても「ぬああああぁぁぁぁあああ!!!」とか言ってステファン王を引きずりまわすマレフィセントは、クライマックスでは恐らく鎖帷子を巻きつけた王と共に抱き合いながら落下。その時はもはや全く熱そうにはしてませんでした。
多分人間で言うと、熱々のお湯が通ってる水道管を触る程度ではないかと推測してます僕は。
あと個人的には「ガチで熱々に熱した鉄をジュッてすれば効果2倍でかなり効くんじゃね?」と思いましたが、残念ながらそんなシーンはありませんでした。
まぁつまりはね、最終的にそんなの無かった的な展開になる上、その設定をうまく使った描写も無いなら最初からいらなかったじゃんってとこですね。





唯一好感持てたのはサム・ライリーが演じるディアヴァルくらいですかね。これはサム・ライリーが良いというよりは単純に役が良かったって感じがするけど、でもライリーちゃん良かったよ。


そんなこんなで色々とある作品でございます。本来であればこういった作品は細かいところをクドクド言うべきではないのかも知れませんが、モチーフすらブレブレではもう我慢なら無いというか、それを許せる楽しい描写が無いというか。全ての要素が単発に来るので、「あ、これがやりたかっただけね」と解釈してしまい結果こっちは興ざめという最悪の方程式が出来上がってしまってます。
スマートな作品に仕上げようとしたが為に入れ込んだ要素があまりにもザルすぎましたね。









やっぱりアナ雪級の作品ってのはなかなか出ないんだなぁと思った僕でした!















真実の愛はない    マレフィセント

















お試しあれ!!!





マレフィセント    2014年  アメリカ



ジャンル:ドラマ
  監督:ロバート・ストロンバーグ
  出演:アンジェリーナ・ジョリー
      エル・ファニング
      サム・ライリー
      シャルト・コプリー




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ゴッドファーザー PARTⅡ

どうも!僕です!!

今日はこちら!!

 
ゴッドファーザー2



「ゴッドファーザー PARTⅡ」です!



1974年のアメリカ映画で、以前紹介したマフィア映画の傑作「ゴッドファーザー」の続編。父ビトの跡を継ぎ、新たなコルレオーネ家のドンとなったマイケルの奮闘と、ビトがマフィアのドンとなるまでを描いた作品です。


監督は前作同様フランシス・フォード・コッポラ。
主人公マイケルを演じるのはもちろん前作に引き続きアル・パチーノ。そして青年期のビトを演じるのはロバート・デ・ニーロです。デ・ニーロは、1作目のオーディションを受けるも落選、しかし監督コッポラの目に留まり、2作目にして大役を任されたってわけです。
あと、ロバート・デュバルなどのお決まりのメンツもちらほらです。



1作目がアカデミー賞を3部門受賞したのに対し、PARTⅡはなんと6部門の受賞です。
今回ビトを演じたロバート・デ・ニーロは助演男優賞を受賞。1作目でビトを演じたマーロン・ブランドも主演男優賞を受賞してますので、同一人物を演じてアカデミー賞を受賞という史上初の快挙を成し遂げることになります。現在に至っても、同一人物を演じて受賞したのは歴代この2人のみですから、いやはや素晴らしい記録でございますな。







では中身。

今回の作品はマイケル編とビト編に分かれます。つまり、ドンとなったマイケルのマフィアとしての奮闘振りと、ビトが幼少期からマフィアのドンになるまでが交互に描かれるわけです。







さくっとまとめます。




●ビト編●

故郷シチリアのマフィアのドン・チッチオに両親と兄を殺されたビト。子供ながら単身アメリカへ逃亡。
     ↓
NYで暮らし大人になったビト。最初の犯罪は、民家の赤い絨毯を盗むことだった。
     ↓
近所のマフィアのドン・ファヌッチがみかじめを要求してくるもんだから、ぶっ殺しちゃう。
     ↓
これによりビトは周囲からの信頼を集めた。いろんな人からの相談を受けるようになり、経営するオリーブオイル会社も順調に。
     ↓
それなりに権力も得たところで、一旦シチリアへ帰還。家族の仇ドン・チッチオに復讐。






Fin









●マイケル編●

とにかく色んな仕事のお話してる時期に、何者かから殺されかける(窓から銃乱射)。
     ↓
色んな裏切りが発生
     ↓
苦しみながらもそれを見抜くマイケル
     ↓
自分に不利益なヤツ・自分をナメてるヤツは、家族であっても殺しちゃうマイケル
     ↓
いろんな人を殺して始末
     ↓
これからもマフィアとして頑張るぜ!!(家族は失ったけど)








Fin
















★感想★
内容の説明が薄いのは許してください。なんせ活字で説明するにはなにぶん手間な内容なもんで・・・。

まぁ面白いですよ。やっぱし若かりし頃のビトと新人のドンとして苦悩するマイケルが同時に描かれてるっていうのがいいですね。何かとうまくいかないマイケル。そしてそれを皮肉ったように描かれるビトの成り上がり。この相反する2つの描写が、見てる側になんとも言えない気持ちを沸き立たせます。こう、懐古の念というかね・・・。
見てる人の大半が思うんじゃないですかね?「会いたい!マーロン・ブランド扮するビトに!ドン・コルレオーネに!!」と!そしてその気持ちを逆なでするかのように、マーロン・ブランドは今回ただの1度も出てきません。
それによって、見てる側はマイケルと同様に、偉大なるビトの幻影を追ってしまう・・・。というね。
実際のところ、マーロン・ブランドにオファー自体は出していたものの、条件が折り合わず出演しなかったらしいですがね。そのことが結果良い方向に働いたっていうのはなかなか有名な話です。

とにかくね、前述のように「懐古」っていうのが一種のキーワードじゃないですかね。最後の回想シーンで、死んだソニーやらクレメンザやらテッシオやらがいる中で、ビトの誕生日のお祝いのために彼を待っているシーンがあるんです。もうね、僕全然コルレオーネ家ファミリーと関係ないですけど、「ああ!ソニーだ!テッシオだ!」てなりますよ。これはやはり、ビトの青年期でテッシオやクレメンザとの出会いを描いているからこそ余計にですね。

たとえマフィアであっても、そんな青い思い出を頭の中でフラッシュバックするマイケル。元々性格上マフィアっぽくないマイケル。しかし彼は、コルレオーネファミリーを守るため、様々な決断をしていくという。これはやはり感情移入をせざるを得ませんね。




ただ!正~直なところ、「そこまで面白いかな?」とは思いました。まぁまずアクションシーン・バトルシーンは極めて少ないので、この時点で退屈する人は結構いると思います。作品全体で200分というかなり長い作品ですからね。これが無いと無理な人にはちょっとキツい作品かなと。そもそもね、この作品は見る人にとっては「山場が無い」ようにも見えます。まぁあるんだけどさ、これは1作目についても言えることなんですが、とにかく話が非常にわかりづらい!表情とかの描写が結構細かいし、そもそもマフィアのやり取りだから腹の探り合いですよね。それに見てる側も巻き込まれてる感じです。登場人物同士の関係の整理もはっきり言って相当難しいです。多分1回見ただけじゃなかなかわかりません。相関図とかを片手に持ちながら見るといいかもですね。あるかどうか知んないけどね。
とにかくね、今回はとある揉め事にフィーチャーしてその内容をコトコトコトコト濃密に仕上げてるもんだから「話の展開が遅い!」ってなる人が多いと思います。このペースに合わない人には辛い作品だなと思いましたね。僕もわりとそっち側ですし。
いや、シンプルに楽しめる所もあるんですよ。青年期のビトがファヌッチを追いかけて殺すシーンとかは最高に面白いです。

ただどうも僕には凡作の域を脱してないようにしか見えないんですね。大作とかっていうけどそりゃ長ぇからだろ!みたいな。




決してつまらない映画ではないんですが、何やら過大評価されてるとしか思えなかったですね・・・。

複数の視点から描かれていることで、より多くの解釈が生まれる。つまり、それこそが「深み!」っていう評価なんじゃないかな。まぁそれプラス当時はマフィア映画っていう時点でかなり斬新だったでしょうから、いわゆる時代を作った作品ってとこでしょうかね。



アル・パチーノとロバート・デ・ニーロの演技は良かったですよ。絡みこそないものの、この大物2人が出てる作品、さらにはあの「ゴッドファーザー」ってんだからそりゃ一見の価値ありっすよ!
この2人は何かと比較されるわけなんですが、この作品のしばらく後に名作「ヒート」で競演することとなります。
それもいつかはご紹介したいものですな。















この世の中で唯一確かな事は、人は殺せる   マイケル・コルレオーネ





















お試しあれ!!



ゴッドファーザー PARTⅡ   1974年  アメリカ


ジャンル:ドラマ
  監督:フランシス・フォード・コッポラ
  出演:アル・パチーノ
      ロバート・デ・ニーロ
      ロバート・デュヴァル













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