プロシネマリーグ(ネタバレ満載)

言いたい放題での映画批評!! ネタバレ・解説等内容を詳細に語るときがあるのでご注意!

カテゴリ:邦画 > サスペンス

どうも!僕です!!久々の更新でございます!!


今日はこちら!!

かみさま


「神さまの言うとおり」です!2014年の日本映画で、謎の死のゲームに参加させられる高校生を描いたスリラー(?)作品。
監督は三池崇史。前回の「無限の住人」に続いてのご紹介です。
主演は福士蒼汰くん。彼も「無限の住人」出てましたね。船の錨みたいなの持って一生懸命戦ってました。
その他出演は神木隆之介、山崎紘菜、山本涼介、染谷将太、リリー・フランキーなどなど。声の出演で前田のあっちゃんやダチョウ倶楽部、トミーズ雅なんかも出てます。





ちなみになんですが、三池作品が連続なのはたまたまですよ!

























ってことで中身は。サクっと説明すると世界中の高校生たちが何故かいきなり死のゲームを連チャンでさせられるってお話です。





1st STAGE   ダルマさんがころんだ(VSダルマ) 
決まり手:主人公瞬(福士蒼汰)によるダイビングダルマの背中のボタン押し


2nd STAGE 招き猫への鈴付け(VS招き猫)
決まり手:瞬のジャンプシュート→こぼれ球を天谷(神木隆之介)がオフェンスリバウンドからの強烈ダンク


3rd STAGE  かごめかごめ(VSこけし)
決まり手:瞬の周囲の声録音→再生という連続技による反則勝ち


4th STAGE 本当の事言うゲーム(VS白熊)
決まり手:出題者が嘘つきという本末転倒企画であることへの瞬の鮮やかな指摘


Final STAGE 缶蹴り(VSマトリョーシカ)
決まり手:瞬が缶を蹴る


Extra STAGE アイスの当たり棒引き
決まり手:瞬が運良く当たり






ってな感じで、結局瞬と天谷だけが生き残ったのでした。
















おわり

















★感想★
いや~ひどいもんですね。めちゃくちゃですよ。
まず各ゲームのフォーマットが酷い!ダルマさんが転んだに関してはまぁ良いです。かごめかごめについても適当に言っても25%の確立で当たりますし、ルールも単純明快だし理不尽さもないからOK。問題はまず招き猫。これに関しては超謎。結局鈴は「つける」ではなく「通す」が正解なので、ただの無理ゲーです。猫の生態についても筋が通ってない気がするし、背中がかゆいってなんだよ。ずっとかいてれば楽勝やんけ。
次に白熊。コイツはもう論外です。嘘つきのパラドックスという根深い哲学の話をしなければならなくなります。結果としてコイツは嘘つきですから、「嘘つきは嫌い!」とか言ってることすら嘘になるし、「じゃあ正直者が好きなのか?」ってことになると、でも正直者を実際殺してるし・・・だから・・・・え~~~~っと・・・・となりますわな。ここも一貫性が無い。



んで結局一番の問題はね、この超理不尽ゲームを主人公たちが幾ばくかの説明だけでこなしていくってとこなんですよね。「いやお前らスペック高すぎだろ」と。何なら感傷的なムードになる時間とかまで割いちゃってたりして結構余裕あるじゃねぇかと。




作品全体に言えることです。「一貫性の無さ」。


こちらをご覧ください。

バスケ部



高瀬





コイツらどうせすぐ死ぬんで役柄はどうでも良いんですが、問題は「この人はこういう人ですテロップ」です。登場人物全員にこういう配慮があるなら良いんですが、すぐに死んじゃうこの2人にだけこういうのがあるんです。結婚式の余興の大してつまらないVTR見せられてるみたいで不愉快極まりなかったです。
っていうかホントになんで?これ?なんでこういうことが起きるの?すぐ死ぬサインっていう風に解釈しても、この2人の死には作中の重さに相違がありますから理由にはなりません。純粋に「何で?」って思います。出来上がったのを見たときに関係者が誰も違和感感じないのが不思議でなりません。これ何か意味があるなら知ってる人教えてください。僕が何かを見落としてるかもしれませんし、知識が足りないかもしれませんから。知ってる人ホントにお願いします。



話を戻して、一貫性の無さで言うとそもそも主人公瞬の性格がよくわからないですね。ひ弱な優男なのか勇敢なTHE漢なのかがさっぱり。僕の当初の印象では「ダラダラと生きているスポーツも何もしてない半端な気の小さい男の子」って感じだったんですが、そういう描写もあれば「お前ぇ!」とか言って荒れる描写もあるし、運動神経万能な所もあれば極めて秀でた状況認識能力+柔軟な発想力も兼ね備えているという・・・。何だただの天才かって思いました。早い話がご都合主義ですよね。コイツはピンチを100%回避できる星の下生まれてます。だいたい学校の屋上で憂さ晴らしの為に不要になったコップをひたすら壁に投げ続けるって完全キチガイですよね。この普通じゃ無さが作品通して継続されてればまだよかったんですが、急に奇行に走るからホント意味不明。







ただ今回MVPをあげたいのはコイツ!

平良


山本涼介演じる平良という男なんですが、コイツは立方体に閉じ込められたところから登場します。割と小さめの声で会話をしていた瞬と高瀬に対し、「少し静かにしてくれないかぁ」と神経質かつ利己的な要望を言い放ち、ノートパソコンでベクトル解析におけるヘルムホルツの定理により物理的アプローチを試みている、ということをわざわざ忙しい中丁寧に説明してくれます。ちなみに僕なりに調べてみたところ、ヘルムホルツの定理っていうのはベクトル解析の定理の一つであり、逆を言うとベクトル解析以外にヘルムホルツの定理っていうのはないので、なんか必要以上に説明が多いです。頭悪い人に多い傾向ですかね。不要なことをベラベラよく喋るっていうのは。

でやっぱりコイツはかなりの馬鹿。「結局どうするんだ!!!」と瞬が尋ねたところ、「次のゲームを待つしかない」と断言されます。とりあえずコイツにはヘルムホルツさんに謝って欲しいです。意味ないやんけ。
平良くん曰く、ゲームによって馬鹿が駆逐されるのがたまらないのだとか。



そんな平良くんの前にコケシ倶楽部・・・ではなくコケシ軍団が登場し、かごめかごめをもちかけます。
すると平良くん意外と古風なところがあるのか、諸説ありますが推定200年以上前から伝わるこの古来の遊びに対し・・・・






























面白そう

「面白そうだ・・・・・・・」





めっちゃワクワクしてます。
















いざ始まってみると、平良くんは超無策。当てずっぽで適当に名前を言って見事不正解。25%の正解を引き当てることができず、床に頭を叩きつけられる刑に処されます。完膚なきまでに駆逐されてます。

なかなか活字で雰囲気を伝えるのは難しいので是非見て欲しいです。ここまでダサいキャラが映画史上いたのか・・・。それくらいのお馬鹿さんです。お笑いとしては100点。






っていうかこの立方体に軟禁されてるシステムがよくわからなくて、何でお前ら閉じ込められて変な服着せられてるわりにパソコンとか携帯は持ってんだよ、と言いたい、小1時間問い詰めたい。はい。そんな感じです。







あとね、最後の缶蹴りなんですが、これはもうゲームのフォーマットが酷い!成立してないんです!!
5人で行うんですが、逃げる側は日没の時点で逃げ切れば勝ち。鬼は日没の時点で3人以上捕まえていれば勝ち。但し、缶蹴りの缶は蹴ると爆発するという仕組み。

人間関係の構図として、主人公チーム(2人)VS天道学園チーム(2人)VS天谷(1人)という構図になってるんですよ。作中はたまたま天谷が鬼になったのでゲームが成立しましたが、例えば主人公瞬が鬼になったとすると、かなりの高確率で「いちか(ヒロイン)と組んで天道学園チームと天谷を捕まえよう作戦」になると思うんですよね。鬼2人対逃げる側3人という構図です。こうすれば3人全員捕まえれば後は2人とも条件を満たして生き残れますから。これは天道学園チームのどっちかが鬼になっても同じです。つまりあまりに巨大な抜け道があるルールなんですよ。馬鹿じゃねぇのと。


もう一つ問題なのは捕まった人が入れられる牢屋と缶を置く場所が1~2mくらいしか離れてないんですよ。「え?捕まってる人たちを解放するために勇気を持って蹴るのに、これじゃ蹴ったら全員死ぬんじゃね?」と思っちゃうわけです。んで、「あ、何かこれ嘘くせーな」と暗に感づいてしまうんですね。あまりにも地理的スケールに違和感がありすぎます。この地理的スケールに関してはそもそも大問題があって、ゲームにおけるフィールドの広さが全くわからないんです。マジで。「ハンガーゲーム」的な広さ風で話が進んでるんですが、小学校のグラウンド程もないくらいの狭~~~い空間でやってるようにしか見えないんですよ。広さがわからないから話が見えない。だからワクワクもしないってなもんです。











あとね、登場人物が必要以上の時間をかけて何の効果も無いセリフを喋るというシーンが非常に多いです。どういうことかと言うと。こちらをご覧ください。


文字



「カギで扉開けたならおわり」


ここまでの作品の流れで、「あ、次はカギで扉を開けることを目指すんだ」ということはどんな人でもわかるようになってます。

わかります。どんな人でも絶対わかります。つまり作中の登場人物でも容易に事態を飲み込めるわけです。





なのにさ、瞬という男は「カギで・・・・・扉開けたなら・・・・・・・・・・・・おわり・・・・・。」と、なんかボソボソといまだに衝撃を受けてというか、面食らった様な朗読してます。何?馬鹿なの?いつまでびっくりしてんの?せめて黙読にして。




こう言った無駄なセリフシーンがかなり多いんですよね。要するにあれです。ドラマとか映画ででよくある、感傷的なシーンで相手に向かってその人の呼称を言う演出です。「か、母さん・・・・・」みたいな。絶対言わないですよね現実では。そういう非現実的なやつです。



要所で際立たせる演出としてならギリ許せないでもないですが、あまりに不要な独り言が多すぎてバラエティの再現VTRでも見てるかのようです。目の前に見えた文字をいちいち声に出して読みやがって、お前は駅の広告も全部声に出して読むのかと問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。











というわけで、トータルすると脚本と演出が極めてドイヒーな作品と言えますね。今まで紹介したどの作品よりも酷い気がします。漫画原作だと色々要素詰め込み過ぎてワケわかんないってなるのはよくあることですが、それにしても酷すぎる。
俳優陣も特別頑張ってた感じもしなかったですし。神木隆之介くんが一番頑張ってたようにも見えましたが、そもそも役柄的にちょっとやりやすさもありますしね。登場人物としても俳優としてもちょっと浮いてたかな。





まぁ全て監督の責任じゃないですかね。あと編集さん。なんか色々おかしいとこ多すぎ。世界中の高校生がテロに遭ってるのに、東京のごくごく一部の話にしか見えませんから。世界中なら外人を出せ外人を。
三池監督はちょっと映画撮りすぎて各作品に力分散しちゃってるんじゃないですかね?1年に2本も3本も映画撮るのはいいけど、もうちょっとクオリティ上げてほしいです。実力者なので、さすがに自覚があると思っちゃうんですよね。だから手を抜いてる印象です。いち映画ファンとしては、今後に期待してますけどね。

















ジョジョに関しては不安しかないです!!!

































お試しあれ!!
















神さまの言うとおり     2014年  日本




ジャンル:サスペンス
  監督:三池崇史
  出演:いろいろ

どうも!僕です!!


今日はこちら!!






「怒り」です!現在公開中の日本映画で、夫婦殺人事件の犯人が整形しつつ逃亡している最中に3ヶ所に現れた3人の素性の知れない男とその周辺の人物との人間模様を描いたサスペンスです。原作は吉田修一の同名小説。




監督は「悪人」「フラガール」の李相日。「悪人」に続いて2度目の吉田修一作品の映画化担当です。





主演・・・は誰なのかな。主要キャストという名目で紹介します。


渡辺謙
宮崎あおい
松山ケンイチ
妻夫木聡
綾野剛
森山未来
広瀬すず



ってな感じです。全員が主役級の活躍をしてますよ。

というか主役を張れる程の実力派ばかりで、それもそのはず。映画化にあたり、原作者の吉田修一が「オーシャンズ」みたいに豪華キャストでよろしく、とお願いしたらしいです。意外と図々しいですよね。

















ってことで中身。今作は通常の作品以上にネタバレすると面白みが半減する作品なので、くれぐれも気をつけてご覧ください!!



















サクッと説明しますと、あらすじ通り殺人事件の犯人が捕まらない状態のまま素性の知れない3人の男が現れます。




①勝浦市:漁港で働く槙(渡辺謙)と彼の娘で元風俗嬢のメンヘラ女愛子(宮崎あおい)の所に、素性の知れない従業員田代(松山ケンイチ)が現れる


②東京:ガチホモの優馬(妻夫木聡)がハッテン場にいると、素性の知れないガチホモの直人(綾野剛)が現れる


③沖縄:離島で暮らす泉(広瀬すず)と辰哉(佐久本宝)の前に、辺鄙な場所で暮らす素性の知れない男田中(森山未来)が現れる





さぁ、田代・直人・田中のどれが犯人でしょう!!!























という映画です。



設定の設置と共に、三者三様の人間模様が描かれます。
それぞれ周囲が「もしかして犯人かも・・・」と思い始め、そして彼らを信じるか信じないかのターニングポイントがやってくるのです。





































ちなみに犯人は田中です。彼が辰哉に殺されて、映画は終わります。




















おわり




















★感想★
面白かったです。作品通しての冷た~~い感じが良かったですね。
一番良かったのは正直音楽。僕この作品についてあんま下調べせずに見に行ったんですが、すぐにピンと来ました。やけに音楽がいいなと。そしてやけに「レヴェナント」っぽいなと。もうスーパービンゴでね。音楽が坂本龍一のアニキでしたよ。いやー凄かった。彼の挿入歌はなんかもの凄いパワー持ってますね。バイオリンとかギターとか打ち込みとかをピーヒャラピーヒャラやるだけが音楽じゃないし、空間を自由自在に操り間を空けつつブォオオンとシンセの音を要所に入れるだけでこうも物語に重厚感を与えれるんだという事をこれでもかと言うくらい証明してくれてます。僕の中ではハンス・ジマーとの二大巨頭って感じです。

音楽の話ばっかで悪いですけど、槙と愛子が田代が殺人犯だと疑うんですよね。で、愛子と田代が同棲していた部屋に警察を呼んで指紋を採取してもらって、その鑑定結果がようやくわかる・・・というかんなりドキドキするシーンがあるんですよ。
警察が結果を伝えるときに音声は別のシーンに飛び、槙・愛子・刑事の映像だけが進む。そして刑事が何て言ってるがわからない・・・。崩れ落ちる槙・・・。泣き喚く愛子・・・。そしてこのシーンになった瞬間に今まで静かだったBGMが急にドーーーーーーン!!!!!!です。もう見てる側も愛子同様「うああああああああああああああああ」となっちゃいまして、正直僕はもの凄く鳥肌立ちました。っていうか記事書いてる今も思い出して鳥肌立ってます。それだけ鑑賞最中は作品の世界に入り込んでたって事なんでしょうね。とは言えここはBGMの力が凄かった。ドーン!ですからね。2CELLOSのアルバムを買いたくなっちゃいましたぜ。




で、まぁ結局田代は完全にシロなのでこの演出はミスリードっちゃミスリードだったんですけどね。「え?違うの?」みたいな。ただここはやっぱ槙が崩れ落ちて愛子が号泣っていうのも超納得です。だって愛娘の愛する人が殺人犯かもしれないんですよ?愛した人が殺人犯かもしれないんですよ?その究極の疑念が晴らされたらそりゃ力抜けるし泣きますよね。テレビでドッキリがわかった瞬間に泣いちゃうタレントと一緒です。



というかそもそもあらすじの時点で容疑者がたった3人なもんだから、まぁミスリードの多いこと多いこと。良くも悪くもわかりやすく、そして時に納得いかないところもしばしばです。例えば、直人が前髪を切るシーンがあるんですが、ここは犯人の家の洗面所に切られた髪が放置されてあったところとのすり合わせですね。でも実際は直人は犯人じゃなかったんで、じゃあなんだったのよとか。まぁ結局直人は死ぬんで、死ぬ前の何か身の清めとかそういったところで落ち着くんですかね。



こういったところはほんの一部で、要するに僕の中では「面白かったけど諸手を挙げて高評価できるものでもない」って感じなんですよ。いや、いいんです。かなりいいんですよこの作品。作品全体の雰囲気とかすごい好きなんで、だからこそ余計に物語上の細部のつじつまをこれでもかってくらいブラッシュアップして欲しかったんです。

だいたい犯人田中の元同僚がなんでそこまで田中の性格とか動機とかっていうのを正確に把握してんだよとか、そもそもピエール瀧をはじめとする警察はただの無能でしかなかったとも思えるし・・・。なんかキャラ立ちの良さ、一人ひとりのキャラの魅力が強すぎてもはやストーリーが追いつけてないのかとも思えました。





くどくど言うとキリが無いです!しかし全体的にはホント良いですよ!日本という舞台で日本人が物語を推進して日本人の心を打つ、(まぁまぁ)素晴らしい作品と思います!









お試しあれ!!



怒り   2016年  日本

ジャンル:サスペンス
  監督:李相日
  出演:渡辺謙
     宮崎あおい
     妻夫木聡
     綾野剛
     森山未来
     広瀬すず

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どうも!僕です!!

今日はこちら!!


サンブンノイチ




「サンブンノイチ」です!以前「ドロップ」という世紀の駄作を作った名監督品川ヒロシの3作目。過去の作品とは違い、小説を映画化した作品です。


主演は前回「バトル・ロワイアル」に引き続き藤原竜也。あと元KAT-TUNの田中聖と、ブラックマヨネーズの小杉竜一がメインキャストです。



他にも窪塚洋介など、バラエティに富んだキャスティングでございますよ。











あらすじを説明したいのですが、ちょっと長くなりそうなので簡単に説明しますね。









川崎のキャバクラ「ハニーバニー」の雇われ店長シュウ(藤原竜也)と従業員コジ(田中聖)と常連客ケン(小杉竜一)の3人は、それぞれの事情でお金に困っていることから銀行強盗を起こします。



とりあえず警察の追っ手から逃れるため、「ハニーバニー」へ逃げ込んだ3人。話はここから始まります。



3人







ほんでここから金の分け方で揉めます。




揉めてる→実はこうでした→揉めてる→実はこうでした っていう流れを繰り返し、事実がだんだんとわかっていきます。






簡単に言うと、コジとケンをそそのかしたのはシュウ。ほんでシュウをそそのかしたのは「ハニーバニー」のキャバ嬢マリア(中島美嘉)。そのマリアをそそのかしたのはオーナーのハマショウ(窪塚洋介)ってことがわかります。しかしハマショウの他に渋柿(ピーター)という凶暴な金貸しも裏で別の糸を引いていてちょっとややこしい状態。





ハマショウ
(マリアとハマショウ)







マリアはハマショウを出し抜きたいし、ハマショウはマリアをAVに売りたいし、渋柿はマリアもハマショウも出し抜きたい、というそれぞれの欲望を三人に託しているという状態。











結局、ハマショウは渋柿一味に拘束される→渋柿、3人に出し抜かれる→ハマショウ、そのスキを突いて反撃→ハマショウに捕えられる3人という展開に。






大金を得て、やれ「クソみたいな人生をやり直したい」だの「家族とやり直したい」だの語る3人とマリア。





しかしハマショウは、







「お前らは銀行強盗だ!お前らがまともな人生送っていいわけねぇだろ!」

悪党






と正論を言うのでした。














おわり












★感想★
おい、おい、おい、とね。こんなに言いたいことがてんこもりな映画なかなか無いですよ。ホントね、ありがとう品川監督。
まず展開が単調。揉める→こうでした!→揉める→こうでした!の繰り返し。あまりにも単調な展開。たいてい2回ほど繰り返された時点で、そういうパターンなんだなってこっちは理解するんですが、そんなのお構いなしにガンガン繰り広げられていきます。
時間軸を戻して事実が暴かれるっていう構図なんですよ。現在が進行しつつ、7日前→6日前→5日前・・・って振り返りシーンがどんどん追いついていくっていう。ただね、その見てるほうからすれば「何かあるな」っていうのがモロバレなわけです。
例えば「外にスナイパーがいる!!!」ってシュウが言ってコジとケンがおろおろするっていうシーンがあるんですが、後になってそれが演技でしたとわかるんです。ただね、人質も取っていない銀行強盗にスナイパーって有り得ますかね?もうこの時点でちょっとおかしい。
まぁいいよ!スナイパーは!拳銃持ってるから警察がそこまで警戒したっていう可能性も0じゃないやね!
ただ序盤からずーーーーーっと不自然なのが、盗んだ金の合計がわからない。この「サンブンノイチ」というタイトルを置いておきながら金額がわからないという大失態をするんですよ。だからどんなに3人が揉めても全然ピンとこない。何十万単位を揉めてるのか何千万単位を揉めてるのかが定かじゃないので。
ほんでね、金そのものも全然見ないんですよ。バッグを開けないの。いや普通さ、銀行強盗とかいう大それたことをやってのけたら「ヒューwww」とか言ってまず現ナマを確認しそうなもんですけど。
とにかくずーーーーっと金を見ない。「そもそも入ってんのこれ?」とか思ってたら案の定「途中ですり替えてました」だって。いやいやそんな大事なこと視聴者に見ぬかれてんじゃねーよ!!!こういう詐欺ものっていうか、現金強奪もので現金すり替えとかってもう逆に定番じゃん!そんなのドヤ顔でもったいぶってんじゃんーよ!ましてや大してカモフラージュもせずに!!
あとね、日本警察の無能さ。なんか店の外を囲まれてる感は出してるんですが、いかんせんそういう風には見えない。ただコイツら逃走用の車を店の入り口のところに堂々と付けて逃げ込んでるんですよwいやもうそこじゃん完全に!!気づけ気づけ警察!!!
ハマショウが自由に救急車を運転できてるのも意味不明!渋柿が人間の脳みそ食いたがってるのも意味不明!!とにかく作りが甘い!雑すぎ!!!




中島美嘉痩せすぎ!!!魅力感じません!!ちょっと病的!!なんかやつれてるぞ!!

痩せすぎ






中島美嘉は演技酷いですね。僕が監督だったらどんなに仲が良かったとしても2度と使いたくないレベルです。

っていうかそもそもね、キャスティングが酷い。品川監督の交友関係を存分に使ったのか知らないけど、予想通り芸人の出演が多数!あきらかに必要無い演出に無理矢理入れ込んだりしてるので、単なる文化祭の出し物みたいになってます。この時点でこっちとしては相当萎えてますよマジで。
ほんでね、芸人気質を忘れてないのかそれをアピールしたいだけなのかわかんないですけど、お笑い要素がマジで邪魔。いやそれが本当に面白いならいいんですけど、「○○なのかよ!」っていう説明過多な笑いなので、全然笑えない。ツッコミ無しで笑いとして成立してるのに、何故か教科書どおりのツッコミを入れて全てが台無しです。まぁそもそもそこまで面白いギャグでもないし、話にブレーキをかけるだけの要素なんですけどね。



ただ窪塚洋介はよかったですね!IWGPのキングっぽい役柄なんですが、さすが超ハマリ役です。アイスピックを使ったアクションはホント迫力あるし、彼のセリフシーンは早口ってわけではないのですがテンポ良く聞きやすい。さすがです。
あと田中聖が意外と良いです。イケメンだし身体能力あるし何かと絵になりますね。今後映画とか結構出てくるかも。
アクションシーン自体は全体的に良かったですよ。ちょっとスローが多すぎて「300」やりたいのかな?って思ったけど。まぁでも僕的には全然オッケー。スロー多いけど。
照明とか音楽の演出も上手だなって思いました。華やかな雰囲気をめっちゃうまく出せてましたね。必要があったかどうかは別として、華やかさはうまく出せてましたよ。華やかさが必要かどうかは別としてね。







はい!!で、ですよ!




長々書きましたがここからが本番です!この映画にはね、ほかの映画には無い、とある問題シーンがあるわけですよ!








それがこれ!


問題





見た人にはわかると思いますが、ハマショウがいわゆる「映画好き」の人間達に対して文句を言うシーンです。


要約すると、「自称映画好きの連中は、自分以外の人間は映画を見る目が無いと思ってやがる。自分は映画を撮ったこと無いくせにだ。やたら語るくせに他人の意見は右から左。オレは年2回くらいしか映画は見ない。好きな映画は『バックトゥザフューチャー』だ。それをベタ過ぎるとか言うヤツが大嫌いだ!」ってことを言うわけですよ。

















もうね、こちとら腕まくりですよ。ええ。








まずね、これが映画の本来のラインとは全く関係の無いセリフだってことですよ。それをあえて入れてきた。それがどういうことか。品川監督自身の考えってことでしょう!


つまり品川監督は、「映画を撮ったこと無いヤツがごたごた言ってくんなよタコ。」ってことを言いたいんでしょう。でもそれって野球やったことない人がチャンスにいつも凡退するプロ野球選手に文句言っちゃいけないとか、政治家やったことない人が政治家に文句言っちゃいけないとかそういうレベルの話じゃね?それって違うだろ!
映画にしろスポーツにしろ、むしろそういうパンピーに支えられて初めて成立するエンターテイメントだろ!それをそんな風な言い方しちゃだめだって!子供じゃないんだから!!批判恐れてんじゃねーよ!
だいたい批判とかされたくないんだったらせめて芸人とか出てなくてギャグ要素も完全に封印した100%ガチな作品を作って欲しいです。そういう要素が「保険」に思えて仕方ないんですよね。「ちょっとゆるくしてますw」みたいな。そもそも「芸人」である品川庄司の品川が映画の監督してるっていう話題性があるだけで、腕が二の次になってると思うんですが!

だいたいこのベタな映画の代名詞として「バックトゥザフューチャー」を出すって、それお前が一番そう思ってるんじゃね?ってことですよ。きっと品川監督が「バックトゥザフューチャー」好きなヤツは映画に詳しくないヤツっていう偏見を持ってるんですよ!!そうだそうだ!!じゃないとここに「バックトゥザフューチャー」は出てこないはず!そもそも「バックトゥザフューチャー」って結構意見が分かれる作品で、決して「ベタ過ぎる映画」では無いと思うんですがね・・・。



まぁこのシーンがあるだけだったらそこまで思わなかったかもしれないんですが、この作品全体的にタランティーノタランティーノうるさいんですよ。なんかそのオマージュ的なものもちょいちょい出てくるし、登場人物にもタランティーノをやたら語らせるし、もう品川監督の「オレってタランティーノ好きなんだよね^^」アピールがうざいんです!
そんな監督の映画の嗜好が見え隠れしている中でこのシーンですから・・・。隠れた嫌味メッセージ入れてんじゃねぇよ!!









とにかく「俺」アピールのすごい人なんだなと思いました。







でもそんなに自分をアピールできるって、自分にすごく自身がある証拠ですよね。そういう人って身近にいたらすごく魅力的なんだろうなって思います。






























絶対オレは友達にはなれないけど。























 自称映画好きのヤツは、自分以外のヤツはみんな映画を見る目が無いと思っている(ハマショウ)
























お試しあれ!!!







サンブンノイチ  2014年  日本


ジャンル:サスペンス
  監督:品川ヒロシ
  出演:藤原竜也
      田中聖
      小杉竜一
      窪塚洋介
      中島美嘉
































 

どうも!僕です!!

今日はこちら!!! 



凶悪







「凶悪」です!久々に邦画を紹介します!2013年の日本映画で、通称「上申書殺人事件」という、とある死刑囚の告発を「新潮45」という雑誌が記事にしたことから殺人事件の首謀者を逮捕したという、実話を元にした作品です。





そのタイトル通り結構凶悪な事件なので、「実話なんだ」という目線で見るとなかなか恐ろしいものがある作品です。





監督は「ロスト・パラダイス・イン・トーキョー」でデビューした白石和彌。
主演はスーパー胸毛俳優山田孝之。その他出演は、もはやミュージシャンのイメージが薄れつつある「電気グルーヴ」のピエール瀧。あとスーパーマルチタレント、リリー・フランキーや「ジョゼと虎と魚たち」の池脇千鶴なんかも出てます。












ではあらすじ。










雑誌の記者の藤井修一(山田孝之)は、死刑囚須藤(ピエール瀧)から手紙をもらい面談をすることに。



須藤




そして須藤は、藤井に自分に誰にも話してない余罪があることを告白します。
  1. とあるじいさんを焼却炉で燃やた
  2. とあるじいさんの土地を転売して生き埋めに
  3. とあるじいさんに保険金かけて酒飲ませて殺した

という3つのもの。
淡々と抜かしてますが、とんでもねぇ悪党ですコイツ。現在最高裁に上告中らしいですが、どう考えても死刑が妥当です。 




しかし須藤曰く、これらの事件の首謀者は全て彼が「先生」と慕っていたとある不動産ブローカーであるとのこと。



これらを告白したところで彼の刑が減刑されるわけではありません。むしろ最高裁ではかなり不利になります。しかし、「先生」がシャバでぬくぬくやっていることが許せない須藤。そして何より、改心した須藤の心こそがその余罪を吐露させたのであります。






ジャーナリストとしての使命感から、この事実を闇に埋もれさせたくない藤井。ところが現実は厳しく、死刑囚の新たな事件の告白よりもグラビアアイドルの不倫の方が世間の興味を引く時代。




しかし編集長の指示や、家庭で妻を悩ます母の痴呆。そんなものはどこ吹く風。

藤井は須藤のあいまいな記憶を頼りに単身捜査を進めていきます。



当然捜査は難航、というか途方にくれる作業。巨大な地図を作成し、とりあえずしらみつぶしに当たっていく作業となります。




地図









その後、どうにかこうにか事件の真相を突き止めてきた藤井。そしてここから事実の判明、回想シーンに。










先生


コイツが「先生」こと木村(リリー・フランキー)。


まず1つ目の焼却炉事件。借金を踏み倒そうとした男を「カッとなっちゃってw」とか言って、首を絞めて殺したことを須藤に告げ、死体の処理を依頼します。



そこで須藤は、「心配無いって」とか言ってノリノリでとある建築屋の社長のところへ。そこの焼却炉を無理矢理借りて、何の抵抗も無く死体をバラバラにし、焼却炉で焼いちゃいます。



バラバラ




焼きながら「肉食いて~」とか言っちゃうくらい彼らには平凡というか、特に大事件ではないようです。










その後2人は更に仲が深まり、共謀して悪事を働いていきます。









続いて2人目。







土地を勝手に転売したいが為に、今度は計画的に殺します。その土地の所有者が入っている介護施設の男と組み、じいさんを事務所へ呼びます。



しかしここで問題発生。前回の焼却炉を使って死体を処理する予定が、建築屋がイモ引いて焼却炉が使えないことに。




須藤「どうすんだよ~」





先生「使ってない土地あるから埋めちゃおう」









須藤「オッケー♪」












































殴る

「うぉらぁぁああっ!!!」













なんと彼らは、このじいさんを生き埋めにしちゃいます。せめて殺してからにしてくれれば少しは楽なのに!!



生き埋め












続いて3つ目。借金が積もりに積もってもうどうしようもなくなってきたとある電気屋。そこで借金を作ってしまったじいさんに保険金をたんまりかけて殺しちゃおうということに。

餅は餅屋。そんなきな臭い行動にもってこいの「先生」がその相談を受けます。当然須藤も一緒。



保険金目当てなので他殺はまずい。ってことで酒をガンガンガンガン飲ませまくります。



酒





何がエグいって、このじいさんは自分が酒の飲みすぎで死ぬこと。そして家族がそれを依頼してきたという事実を知らされているということです。



「もう飲めない」と言うじいさんに「いいからもっと飲んで死ねやーーー!」と罵声を浴びせる先生一行。






もはやこの場は悪のるつぼ!スタンガンでじいさんをいじめちゃう先生軍団!!



スタンガン







もうこれには先生大爆笑!!完全にツボに入ってます!!!


爆笑











さぁさぁ宴もたけなわですが、そろそろここでお開きにせねば!!









先生が見つけたのはこれ!!!




スピリタス




アルコール度数96%。スピリタスです!!!



僕の経験上ショットで飲むのもかなり過酷なお酒!はっきり言って除光液飲んでるようなもんです!本来は医療用であったりとか果実酒を作るために使われるものであり、本場ポーランドでショットで頼むとかなり馬鹿にされるんだとか!!ちなみに商品にもよりますが、一般的なビールのアルコール度数は5%前後、焼酎が20~25%、ウォッカやウイスキーで約40%程度です!参考までに!!!!








さぁさぁそんなスピリタスをがぶ飲みさせられるじいさん!





がぶ飲み








これが致命的となり、じいさんは死去。その後とある土地に埋められたのでした・・・・。



















回想シーン終了。




これらの事実を全て突き止めた藤井。編集長をも納得させる記事を仕上げ、雑誌に掲載させることに成功。



このことがきっかけとなり、先生こと木村は逮捕されます。











しかし物証があまりに少ないため、木村は無期懲役が限度。つまり死刑にはならないのです。




そのことからか、なにやら余裕があるように見受けられる先生。








藤井は最後に先生と面会します。






先生は言います。


「私を殺したいと一番思っているのは、被害者でも恐らく須藤でもない・・・。」





そういうと先生は、ガラスの向こうの藤井を指すのでした・・・。

指を指す











おわり













★感想★
怖い!!怖いっす!!実話ですよこれ!!細かいところは事実と違うんでしょうけど、大筋は事実です!!
特に回想シーンからの、須藤と先生の悪党っぷりはすんごい!人を殺しても超平然としてるんですよ。なんか死体運ぶときも「ちょ!ちょ一旦置こ一旦置こ!」とか、死体を入れたバスタブの横で気持ちよさそうにシャワー浴びたりとか、とにかく動揺がまるで無い。レイプやらシャブやら、とにかく悪っていうのが存分に出てます。
その「心底悪いヤツ」っていうのをピエール瀧とリリー・フランキーがすげぇうまく演じてます。多分この人たち本当に悪い人です。いやいやそれくらい生生しいですよ。一部快楽犯的な部分もあり、とにかく極悪非道。そのくせ欲するのは金とかメンツみたいな、すげぇ身近なものです。だから余計に親近感と言うか、遠い世界の話じゃないように思えちゃうんですね。「オレが神になる!」みたいないわゆるサイコ的というかオカルトな部分が(実話なので当然ながら)全く無いので、自分の身にも起こりうるっていう雰囲気を感じます。
そしてそれを助長するのが池脇千鶴演じる主人公藤井の妻。彼女は痴呆症がどんどん酷くなってくる夫の実母の面倒を見ていますがかなり疲労気味。そのくせ肝心の夫は取材に没頭してるのでストレス溜まる一方。そんな彼女は、「母の死を望んでる」的なことを言い出します。そして「自分はそんな人間とは思ってなかったけど違った」と言います。ここですね!つまりは善人のあなたもいつ悪人になってもおかしくないんだぞっていうメッセージに聞こえましたね僕は。この登場人物のおかげで作品全体の雰囲気がより一層ダークな方向へ進みます。
山田孝之も池脇千鶴も、そこらへんのだんだん疲れていく雰囲気をうまく出してました。はっきり言ってキャスティングが完璧な作品でした。






スッキリする映画ではないです。しかしこの凶悪な事件を一種のエンターテイメントに変えれたのはすごい事と思います。


賛否両論あると思う作品ですが、僕は好きでした!本格社会派サスペンスです!!!





















どうせ死ぬなら、綺麗になって死にてぇ    死刑囚須藤



















お試しあれ!!!







凶悪  2013年  日本

ジャンル;サスペンス
   監督:白石和彌
   出演:山田孝之
       ピエール瀧
       リリー・フランキー
       池脇千鶴










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