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悪の法則




「悪の法則」です!2013年公開のアメリカ映画で、裏社会の麻薬売買に携ろうとする弁護士と周辺の人間模様を描いたサスペンス作品。豪華キャストが話題となった作品で、「ノーカントリー」等で知られるコーマック・マッカーシーが脚本を書き下ろした作品です。



監督はこのブログでもお馴染みのリドリー・スコット。「ブラックホーク・ダウン」「ハンニバル」「グラディエーター」を以前扱いました。


主人公の「カウンセラー」を演じるのはマイケル・ファスベンダー。同じリドリー・スコット作品で言うと「プロメテウス」に出てましたね。
そのカウンセラーの婚約者を演じるのがスペイン人名女優ペネロペ・クルス。ほんで彼女の旦那さんハビエル・バルデムがカウンセラーと裏社会の繋ぎ役みたいな実業家として出演してます。彼は「ノーカントリー」にも出てますし、コーマック・マッカーシー作品の雰囲気に合うんでしょうね。んでそのバルデムの愛人役に「チャーリーズ・エンジェル」のキャメロン・ディアス。そして麻薬売買の仲買人として皆さんご存知ブラット・ピットのアニキが出ていると。


まぁ結構豪華ですよね。主演級が五人も出てるし。他にも「ヒトラー~最期の12日間~」でヒトラー役をしてたブルーノ・ガンツとかも出てるし、ホントに豪華です。


















ってことで中身。


お話としては割とシンプルです。簡単に言うと、小遣い稼ぎに麻薬の運び屋をしようとしたカウンセラー(マイケル・ファスベンダー)が、実業家のライナー(ハビエル・バルデム)と仲買人ウェストリー(ブラット・ピット)と組みます。しかしひょんなことからブツが行方不明に。3人は持ち逃げしたと濡れ衣を着せられ、組織にぶっ殺される・・・。っていうお話です。ホントにこれだけ。













































★感想★
ん~まぁこれは端的に「人を選ぶ作品」ですね。嫌いな人は多分全く面白くないと感じるだろうし、好きな人にはたまらない作品と言えるでしょう。で、僕の感想はというと・・・。












すばり後者です。はい。














いや、これは凄く良い作品だと思うんです。
この作品は一般的なマフィア映画とは違って、目で見せる「怖さ」っていうのはあまり無いんですよ。それプラス「何だかよくわからず終いだったな」っていう要素も凄いいっぱいあるし、そこが引っかかって解消されない所がフラストレーションになる気持ちもわかるし、だから楽しめないっていうのもわかります。
ただこの作品の根幹にあるものからすれば、多分そういうことってのはあんまり重要じゃないんですよねきっと。それこそ作中の裏社会の人間達が殺人に深い意味・思慮を持っていないのと同じなんです。
この作品っていうのは「何かよくわからないけど怖い」みたいな不思議な感情を、とてつもなく嫌な手法で考えさせる映画だと僕は考えてます。
本来は所謂表社会の人間であるカウンセラーが、小金欲しさに裏社会に足を踏み入れる。彼はその行為の危うさを理解しているつもり。しかし実際は何もわかっていなかった。そしてわかった頃には時既に遅し・・・という。作中の台詞よろしく、世の中には様々な世界があって、その世界は交わることは無いと。
通常窮地に追い込まれた人間っていうのはどうにかしてその状況を打開しようとしますが、もうそういう次元じゃないんです。話してももちろん理解してもらえないし、っていうかそもそも話すら聞いてもらえない。もはや交渉や弁解の余地が無いっていうのは凄く怖いし、何が怖いってその自分を襲ってくるであろう奴らの姿が、カウンセラー本人からも見てる側の僕達からも全然見えないっていう、ここにこの作品の巧さがあって、同時にもの凄~~~く嫌な感覚が猛烈に襲ってくるわけですよ。それまでは散々あっちの「世界」の人間達の恐ろしさをこれでもかって程語っておいて、いざその時が近づいてくると全く「見せない」っていう、これは人間という種族の弱さを掻き立てる素晴らしい構成になってると思います。作中に出てくる「ボリート」という一度動き出したら絶対に止まらない殺人器具と同様に、彼らの「世界」も一度動き出したら止まらないんですねぇ。



登場人物たちが皆哲学的な事を言いまくるのがこの作品の特徴なんですが、はっきり言って全っっ部に意味があります。何回見ても「良い事言ってんな~」とか思ってしまいます。全然悪いこととかも言いまくってるんですけどね。全てが名台詞に聞こえてきますし、こういうのって結構スベりがちだと思うんですが、全然スベってない。スタイリッシュであり、セクシーです。


見てない人は意外に感じると思いますが、アクションとか凄惨シーンとかっていうのはかな~~~り、極限まで少なめにしてるって印象です。「あ、でもやっぱボリートは見たいっしょ?」っていう観客へのサービスでブラピが首チョンパされるくらいかな。あ、あとワイヤー首チョンパもありますけど。
醍醐味っていうのはやはり登場人物たちの会話劇。タランティーノ映画かってくらい会話シーンが多いです。まぁそんな中で退屈せずに楽しめる構図になってるのはコーマック・マッカーシーの脚本の良さもあるし、やはりリドリー・スコットの手腕っていうのもあると思います。何気ないシーンでもいちいち見せ方がうまいなって思いました。







と、まぁここまで褒めて来ましたが、「いやいやその点が私はむしろ嫌いだったんですけど」っていう人もいると思います。わかります。何ならかなりの人数いると思います。
要するにね、この作品「終わってみると何がなんだったのかよくわからない」的作品なんですよ。一番最後のシーンで「え!?終わり!?」って思った人も多かったと思いますね。ハマらない人には終始退屈な作品に見えるかもですね。だいたいストーリー解説はホントに僕の上記の説明で事足りるくらいですから、はっきり言って俯瞰的に見るとこの作品ってあんまし事が起きてないんですよね。ちょっとした事でパンピーがマフィアに殺されただけにしか見えないんです。
絶っっ対そこを意識して作ってると思いますけどね。それこそこの作品の主旨で、カウンセラーやライナー達と、そこに関係の無い人たちっていうのは我々観客も含めて完全に別の世界に分類されちゃってるわけです。だから退屈に見える。つまらない映画ってそうじゃないですか。「何か作中のテンションは上がってるけど別にもうどっちでもいいよ」みたいな。その感覚がまさにこの作品にも皮肉的に表れてるって考えはどうでしょう!?無理矢理過ぎますか!?でも僕はそう思うんです。「そりゃそうでしょ。世界が違うんだから。」とね。





とどのつまり、ストーリー展開で楽しむ映画ではないってことです。「真実」「悪」「愛」「悲しみ」そして「世界」。こういったことをとても哲学的に、そして「命」を何とも思ってない連中から考えさせられ、恐れおののく作品なんですねぇ。そりゃつまらない人も大勢いるわな!!って感じです。













「世界」と「世界」と跨るのは基本的にダメだし、小物は小物らしくマジメに働きなさい、背伸びしちゃダメよっていう教訓があるようにも見えますが、この作品はもっと深い深い深~~い所に訴えかける何かがある気がするんですよね~。











とにかく命を大事にしようと思う僕でした!





















真実に温度などない    マルキナ


























お試しあれ!!!
























悪の法則  2013年   アメリカ


ジャンル:サスペンス
監督:リドリー・スコット
出演:マイケル・ファスベンダー
   ペネロペ・クルス
   ハビエル・バルデム
   キャメロン・ディアス
   ブラット・ピット






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