プロシネマリーグ(ネタバレ満載)

言いたい放題での映画批評!! ネタバレ・解説等内容を詳細に語るときがあるのでご注意!

2016年01月

ローン・サバイバー

どうも!僕です!!

今日はこちら!!

ローンサバイバー



「ローン・サバイバー」です!2013年のアメリカ映画で、アフガニスタン紛争の際アメリカ海軍のエキスパート部隊「ネイビーシールズ」が行った史上最も過酷だったといわれるレッド・ウイング作戦というものを描いた作品。


今作は実際に作戦に参加し、唯一生存した元ネイビーシールズのマーカス・ラトレルという人のベストセラーを映画化したものです。


ほいでこのレッド・ウイング作戦っていうのがわずか4人で決行された本当に壮絶な隠密作戦で、本当の本当にネイビーシールズ史上最悪の悲劇だったって事をまず念頭に置いて頂きたいわけです。


監督は元俳優のピーター・バーグ。「キングダム/見えざる敵」や「ハンコック」なんかで有名です。

主演はtedのお友達マーク・ウォールバーグ。このブログでは「ディパーテッド」を紹介しました。
その他出演は、同監督の問題作「バトルシップ」に出演のテイラー・キッチュ、「イントゥ・ザ・ワイルド」のエミール・ハーシュ、「ブラックホーク・ダウン」のエリック・バナ等が出演しています。












で、中身はっていうと、要するにレッド・ウイング作戦の最初から最後までを描くわけです。
話の流れを伝える意味も含めて少しお伝えします。




簡単に言うと、タリバンの上層部のシャーっていう悪いヤツがいるからそいつを暗殺したい。けど当然敵がウヨウヨいるから、そいつがいる村のはずれの山に忍び込むわけです。






山


こんな感じでかなりの山。




で、ここからシャーっていうヤツを見張るんですが、そんな最中になんと羊飼いの民間人が登場。

一応捕まえるシールズの4人は、ここで究極の選択を迫られます。



A.この民間人を殺す
B.この民間人を拘束して放置
C.この民間人を逃がす



という3つの選択肢です。
Aを以外を選べば、結局タリバンに告げ口をされ追っ手が来る、ということになります。
しかしAを選べば当然ながら大問題。しかし選ばなければ確実に自分たちの命が危険にさらされる・・・。


というまさに究極の選択。



そして彼らは結局Cを選びます。








運命の転換点。至極当然の結果で、タリバン側は200人近くの追っ手でシールズに総攻撃。
シールズ達はそれを4人で迎え撃たねばならなくなった・・・。






そして文字通り地獄の様な先頭の末、マーカスという主人公だけが生き残った。というお話です。


















★感想★
久々にね、こう魂を震わせられる作品に会ったって感じですよ。
とにかく事態があまりに凄惨過ぎて全く笑えない状態だし、そしてそのとにかくとにかくとにかく凄惨な事態っていうのをもの凄くリアルに描けてると思います。
その最たるものが、落下シーンだと僕は思います。

結局山を下りながらシールズは逃げるわけですが、やがて敵に包囲されます。そして彼らに残された唯一の選択肢として「崖を転がる」っていうモノが残されます。
で、実際それを実行するわけですが、もうそのシーンが凄い凄い。
皆さんもよく映画で見たことある坂や崖をゴロゴロ転がるあの描写なんですが、この作品はね、「転がるってのは物凄い大変なことなんだぞ」ってのを知らしめてくれるんです。
まず舞台が物凄くオフロードな感じで、もう岩やら木やらが入り組んでるんです。で、そこを転がったら当然色々体にぶち当たって来るし、そもそもそんなにすぐには止まらないし、止まる時ってのは物凄い衝撃が正面からやってくる時なんだってわけです。ってか転がるときも映画的な感じではない。
わかりますかね?映画でよくあるのは人間がトイレットペーパーの芯みたいに横向きをキープしながら転がる感じじゃないですか。ただこの作品ではもう上下左右関係なしだし、受身すらまともに取れてなかったりする。首からグイーーーンって逆エビ反りみたいになったりとか。
転がり方もそうですし、音ね音。木とか岩に当たる瞬間の人間の体も勿論のこと、銃等の武器がぶつかる瞬間まで綺麗に再現してます。
で、なおかつその衝撃の転がりシーンが2回あるっていう・・・。2回目のほうは「300」みたいなスロー→早回し→スロー→早回しの繰り返しにしていて、これがやっぱかなり効いてます。衝撃の瞬間一つ一つに凄惨さが詰め込まれているし、「生きてるのか?これ生きてるのか?」と思わせます。で、結果は本当「とりあえず」生きてるって感じなんですね。
もうこの2つの転がりシーンは眉間に皺無しでは見れません。今後の映画シーンに大きな影響を及ぼす名シーンではないでしょうか!ちょっと言い過ぎかもだけど!







ほんでなんで僕がこの映画を賞賛したいかっていうと、結局構成が良いんです。「事実なんだから構成もクソもないだろ!」って思うかもしれませんが、そうでもないんですよ。

この戦闘の舞台っていうのは物凄い山岳地帯で、無線が繋がらないんです。電波が不安定で。で、「恐らくあそこらへんに行けば無線が繋がるだろう」ってことに気がついた1人の兵士が、命を投げ出して本部に救援を呼ぶんです。
で、そこにヘリで救援としてやってくるのは作中そこそこフィーチャーされてたキャラなんです。
いよいよ救出だ!やった!なんとか2人は生き残ってる!!感動的なBGM!!ヒロイックな演出!!
戦闘中の兵士たちは当然「助かった!!」ですよね。





しかし!!!







被弾






なんと敵のRPGをヘリが被弾!!救出チーム16名が全員死んでしまうというあまりにも悲劇的な無慈悲な展開!!
ここまでの演出により、恐らく誰もが予想し得なかった展開です。



これで見てる側は当然ギョギョっとなり、登場人物さながらに「最悪だ・・・」と思えるわけです。




そしてもう1人死に、遂にマーカスは最後の1人となります。

ほいで不謹慎ながらここが面白いのが、衰弱しきったマーカスの前に1人の民間人が現れます。
そして何故か彼はマーカスを匿い、自分の家へと連れて行き介抱します。

彼らの命運を分けたあの羊飼い事件と、立場がほぼ逆転になってるんです。
羊飼いに対して、「憎んだ目をしている」とシールズメンバーが言っていたんですが、今度はマーカスがその目をしているんですねぇ。



言葉が通じないものの、何故か助けてくれる民間人。村人達はなんとタリバンと戦ってまでマーカスを守ってくれるではありませんか。
結局マーカスはこの村人達のおかげで一命を取りとめ、本隊の救助を待つことができました。しかも本隊まで歩いて村の場所を教えてくれたってんだからもう凄すぎ。




そしてマーカス含め誰もが思うこと。「何故助けてくれたのか?」



その答えが最後の最後の最後の最後の最後に出てきます。



で、本当に最後の最後の最後の最後の最後の最後に出てくる一枚の実際の写真。これを見た瞬間に、もんの凄い鳥肌と同時に、到底止めることのできない大量の涙が溢れ出てきました。




本当に見てる側はね、作中で戦っているシールズが体感した地獄を一緒に見てきたんですよ!
衰弱した兵士の断末魔の悲しい目!
命を懸けて仲間を守った兵士の死に際の悲しい背中!
木にもたれかかり反撃もできないくらい衰弱した兵士を襲った3発の銃弾!
骨が折れてもひたすら転がり続けた崖!
救援に向かうも虚しく迎撃を受けた兵士!

運命を分けた悲しき正義の決断!

マーカスを助けるために戦ってくれた村人達!






その全ての悲しく、そして何が正解か全くわからないカオスの世界!


その中にいろんなヒロイックなドラマが本当に、自分が生きてる現実の世界であったんだ!
本当の本当にあったんだ!!

それを証明するのが最後の写真であり、見てる側の心の奥底の何かをギュ~~~~っと締め付けるんです!!

これを涙流さずに見れますかい!!!







この作品はね、ピーター・バーグ監督の代表作にである事は間違いないです。
彼はこの作品の前に浅野忠信も出てる「バトルシップ」というクソみたいな馬鹿映画を撮ったことで自分の地位を落としていました。
っていうかホントは元々「ローン・サバイバー」と撮りたかったんだけど、ユニバーサルからまず先に「バトルシップ」を撮れって言われて、結果大コケして一時は「ローン・サバイバー」を撮れなくなってたんです。しかしマーク・ウォールバーグという人助けが大好きな俳優の尽力により、低予算ながら晴れて撮影にかかれたというわけ。
そしてこの大成功ですよ。



そこまで評価が高い監督ってわけではないんですが、見せ方とか全然うまいと思いましたけどね。
前述の転がりシーンもそうだし、戦いの舞台が「こんな感じの山岳地帯ですよー」「こんな感じで物凄く急な崖ですよー」とかっていうのを、わざとらしくなく且つそこそこオシャレに見せてくれてます。






結局この作品の伝えたいことというか意義というか、本質的な部分っていうのは作中には描かれないんですよ。だからシールズと主人公を助けた村人達への賛美は当然あるにしても、戦争映画でありがちな「戦争美化」であったりとか「被害者感情逆なで」とか、いわゆるデリケートな意味合いの描写ってのは無くて、「そこは見てるあなたが考えて決めてください」って構造になってます。

羊飼いと遭遇したときのシールズの判断が正しかったのか間違ってたのかってのは、ホントどっちでも取れるような絶妙なバランス感覚で仕上げられてます。








まぁそんなこんなで、僕としては諸手を挙げて評価できる素晴らしい作品だと思いました。










気になった人は是非見てください!!





















決して戦いから逃げない   マーカス




















お試しあれ!!















ローン・サバイバー  2013年  アメリカ



ジャンル:戦争
  監督:ピーター・バーグ
  出演:マーク・ウォールバーグ
      テイラー・キッチュ
      エミール・ハーシュ
      ベン・フォスター
      アリック・バナ



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マン・オブ・スティール

新年明けましておめでとうございます!!


いやーなかなか年末からバタバタして更新ができない日々でした。ごめんちゃい。

本年もなるべく多くの作品をご紹介できるように頑張りますので是非是非ご贔屓にしていただければこれ幸いです!!





そんなわけで新年1発目の紹介はこちら!!

マンオブスティール



「マン・オブ・スティール」です!

2013年のアメリカ映画。皆さんご存知のスーパーヒーロー、「スーパーマン」のリブート作品。
スーパーマンの映画といえばやはり1978年のリチャード・ドナー監督の作品が有名ですが、今作はその他に数多くある作品を全て清算し、1からやり直すという完全な仕切りなおし作品です。



今年2016年にバットマンVSスーパーマンが公開されるので、それに合わせて一度ご紹介しようと思った次第でございます。






監督はザック・スナイダー。以前「300」を紹介しました。

主人公スーパーマンを演じるのは、ヘンリー・カヴィル。実は「007シリーズ」でジェームズ・ボンド役をするかもしれなかったという逸話を持つ人。結局ダニエル・クレイグにその座は奪われてしまったわけですが。

ヒロインロイス・レインを演じるのは「ビッグ・アイ」のエイミー・アダムス。その他はラッセル・クロウやケビン・コスナー、マイケル・シャノン、ローレンス・フィッシュバーンなんかも出演していてなかなか豪華です。













★感想★
一言で言ってね、「暴れすぎ」ですね。近年アメコミ映画が多いので皆さんも容易に想像できると思うんですが、お決まりのような「都市バトル」があるんですね。大都会でドッカンドッカンみたいな。それ自体は別に良いんですけど、ちょっと問題があってね。
スーパーマンっていうのは、我々がイメージする完全無欠のスーパーヒーローっていうものの雛型みたいな人ですよね。力持ちで鋼の肉体を持っていて正義のために戦う、という。
で、もちろん今回もスーパーマンはムキムキのメチャ強なわけなんですが、当然相手も強い。そんな力の強い人たちが高いレベルでせめぎあうわけですから、衝撃がすごい。何が言いたいかっていうと、いくら正義のために戦ってるからって周囲の建物壊しすぎなんです!
結構ね、映画史上稀に見る超超超ド派手なバトルですよマジで。もうドッカンドッカン。ドラゴンボールとかで孫悟空のパンチで敵が岩場とかを壊しながらめちゃくちゃ遠くに飛ばされる描写あるでしょ?あれが実写版で大都会で行われてる感じです。全く遠慮無し。
「それくらい許してやれよ」って思うかもしれませんがそうもいきません。今作は近年のアメコミ映画と同様に少しシリアスな雰囲気で仕上げていて、僕がノーラン映画の時によく言っている「バカっぽい話を頭良さそうに」っていうのに繋がる部分があるんです。今作はノーランがプロデューサーですからね。
ほいでそんなシリアスにシリアスに展開されていて、「力を使うべきか否か・・・」みたいなこと悩んで、もちろん結局使うんですが、使った後にまだ悩んでる!!はぁ!?何なのよ!!どんだけ優柔不断なんや!いちいち「はぁ~使っちゃった・・・」「はぁ~やっちゃった・・・」な構造なもんだから、見てるほうは全く気持ちよくなりません!!!!!!!!!!!!
っていうかそんなこと気にする前にまず周りに気を使いながら戦え!!!どう考えても何千人単位で人が死んでるとしか思えません!!




見てくださいこれ!

戦い


完全に災害レベルです。スーパーマンが殴られたときの衝撃は仕方ないにしても、「お前だけはもうちょっと計算して殴れ」とマジギレしたくなるレベルでしょ。


さすがにこれはね、もはやノイズになってしまう位に気になるポイントです。いくらなんでもやりすぎ。派手っていうか盲滅法やっちゃった結果って感じですね。




で、もうひとつ特に日本人にはノイズになってしまう部分。それがこちら。

セブンイレブン


はい。やってくれたな○!!堂々と宣伝しやがって!これはもはやステマとかいうレベルではなくただの大型スポンサーです。しかも2回くらい出てくるんですよ。作中見たからってお前らがいつも勧めてくるカード作りたくなったりしないから!!!!あんまりでしょこれは!!!!

興ざめでしたね。こんなことして何も思わずにスルーできると思ったんですかね。日本人は絶対に気がつくポイントです。


あとねー、なんか脚本が甘いっていうか、全ての展開がいくら映画だからといってもさすがに許せないくらいに早いんですよね。人々の行動とか心情が変化するタイミングとか。何か急いでるのかな?ってくらいに不自然に早いです。そのくせ前述のように「力を使うべきか否か」ってところはずっと悩んでますからね。ちなみにこの件に関しては最後の最後まで悩んでます。長いわ。





俳優陣はみんなよかったと思いますよ。ヘンリー・カヴィルはスーパーマンという難しい役に見事ハマってたと思いますし、ケビン・コスナーはさすがの演技でした。マイケル・シャノンもハマり役だったし、強いて言えばローレンス・フィッシュバーンが「コイツいる?」って感じでしたけどまぁOK。











単純に脚本というか構成の脆さと思いますね。絵として見たら迫力あって面白いですが、映画として見ると完全にやり過ぎ。絵的にもストーリー的にも「むぅ・・・」って感じなので、これを次回作でバットマンと戦わせるってホントに「何やるつもりなの?」と思っちゃいます。






次回作「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」は今年3月公開予定。もちろんプロデューサーはクリストファー・ノーラン。監督もザック・スナイダーと据え置きです。
ヘンリー・カヴィル演じるスーパーマンと、ベン・アフレック演じるバットマンがどんな都市破壊バトルを繰り広げるのか注目です!!

















お試しあれ!!













マン・オブ・スティール   2013年   アメリカ


ジャンル:アメコミ
  監督:ザック・スナイダー
  出演:ヘンリー・カヴィル
      ケビン・コスナー
      ラッセル・クロウ
      マイケル・シャナン
      ローレンス・フィッシュバーン
      エイミー・アダムス


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