プロシネマリーグ(ネタバレ満載)

言いたい放題での映画批評!! ネタバレ・解説等内容を詳細に語るときがあるのでご注意!

2015年07月

ホステル

どうも!僕です!!

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ホステル


「ホステル」です!2005年のアメリカ映画。グロ描写がなかなか話題になった作品です。監督はイーライ・ロスというホラー界期待の新進気鋭の監督。総製作指揮はクエンティン・タランティーノがとっており、なかなか折り紙つきの作品です。


主演はジェイ・ヘルナンデス。「ワールド・トレード・センター」なんかに出てる人です。あとはこれと言って有名な人は出てませんが、イーライ・ロス監督と交流のある日本人映画監督・三池崇史が友情出演しています。













中身。









ヨーロッパ旅行中のアメリカ人大学生パクストン(ジェイ・ヘルナンデス)とジョシュ(デレク・リチャードソン)は、道中オリー(エイゾール・グジョンソン)というアイスランド人と意気投合し、3人で旅をすることに。




オランダである人物から、「女とHしまくれるホステルがある」という情報を耳にします。ヤりたい盛りMAXの大学生と、家庭も省みず性欲フル稼働の好色亭主の耳にそんな情報が入るもんだから、彼らは即座にそのホステルに泊まるため、スロバキアのブラティスラバという地へ向かいます。




到着





部屋着くなり「女性と相部屋」という考えられないシチュエーションが待っており、その後3人はお約束どおりブラティスラバの夜を堪能します。








しかし翌朝、オリーが行方不明に。ジョシュは彼の身を案じますが、パクストンはそもそも旅の道中で知り合ったヤツのことなんか知るかみたいな態度をとります。



それでもジョシュは彼のことを心配してましたが、今度はそのジョシュが行方不明に。






さすがに何かがおかしいと気づいたパクストンは、真相を確かめるためにヤりまくった女を問いただします。


明らかに態度が豹変しているその女は、パクストンを「アート・ショー」なるところに連れて行きます。





そこは簡単に言うと、人を拷問してみたい人がその願望を叶えるところ。さまざまな拷問器具が用意されており、金を払った客は、拉致されてきた人物を問答無用に拷問し、よそでは味わえないえも言えぬ快感を味わえるというわけです。拷問される人間を用意した人間にも多額の報酬が入るシステムになっており、3人が寝た女はずばりそれによってお金を稼いでたようです。

要するにオリーもジョシュもここでその拷問の餌食になったわけで、パクストンもそれに気づくや否やすぐに拘束されます。








その後パクストンは運も味方し、なんとかアート・ショーを脱出。
電車で偶然見つけた黒幕も始末し、スロバキアをあとにするのでした・・・。


















★感想★
いやぁ~グロいっす!こりゃ苦手な人は苦手ですよ。あのね、なぜそこまでしっかり描くんだってくらいしっかり見せてくれます。人体欠損描写みたいなのがとっても具体的です。
人によって痛点ってのはいろいろ変わってくると思うんですが、僕個人的には部位の損傷っていうのがかなりくるんですよね。そういった意味でこの映画はなかなかキツかった。
具体的に言いますとね、指がチェーンソーでぶった切られたりとか、アキレス腱を切られたりとか。
ただ今作中ナンバー1は、バーナーで目の周辺を炙るってヤツですね。このシーンはかなり強烈で、恐らく神経なんでしょうが、なんか紐みたいなのにぶら下がった状態で目ん玉が飛び出てきてるシーンがあるんですよ。これだけでもそうとうキツいのに、変な気を利かせた主人公がその目ん玉の紐部分をハサミで切っちゃうんです。
するとね、その穴みたいなのから練乳的な白い液体がドロドロ出てくるんです。何で切っちゃうんだよ!って心の中でツッコミました。

ストーリー的に言うとね、まぁなかなか悪くないと思いますよ。最後の最後に悪党を全員成敗するのは気持ちが良いです。まぁ主人公自身も取り返しがつかないケガを負ってるんで、なんかモヤモヤはありますけどね。
同じグロ映画のムカデ人間と違って、多少の救いがありました。まぁ逃走の道中にことごとくその悪党と偶然出会うっていうご都合主義があるんで、あまりにもしっくり来ない部分はありますけど。
ストーリー的にも、ユーモアは全く無し。単なる「拷問してみたい」っていう願望しかないので、笑って見られる要素がなかなか無いですね。ただ主人公を拷問する男がとあるミスによって死んでしまうんですが、ここだけは笑えます。声出して笑えますよ。
あと主人公が切れた自分の指を大事に大事に持ち歩くんです。その指のやり取りでちょっとハラハラシーンがあるんですが、正直見てる側としては「いやもう指よくね?いいから逃げろよ!」と思いました。

ほんでね、どうしても納得いかない部分があるんです。日本人女性の役で出てる人がいるんですが、正直もっと美人を使って欲しかったし、何より最初に登場するシーンのあの片言の日本語何よあれ!?「ウワ~コレワタシスキダナー」って。はぁ!?日本語喋れない人をなぜ日本人として使う!?いやね、別に日本人のこと意識せずに作った作品なのかなーと思えば100歩譲ってまだ許せる。ただね、三池監督を出演させといてそりゃねぇだろ!!日本そこそこ関連してるんだから、そこは抜いちゃダメでしょ!
この日本人女性は2人組で、その片方のカナって人物が後半鍵を握る人物なんです。この人はまぁ日本語そこそこ喋れるのかなって気がしないでもないです。「痛ーい!痛ーい!」ってずっと言ってるしね。ただこのカナさんは例の目ん玉グロの当事者なんですが、正直あそこまでのことされたら激痛で動けなかったりとか気失ったりとかしないんですかね?普通に歩いて主人公と逃走するんで「案外無事なのか?」って思いました。


この日本人関連には色々と疑問が残るんですが、主人公を演じたジェイ・ヘルナンデスはよかったですね。
特に後半の脱出からは、敵をバッタバッタ殺していくわけんです。その際の「オレもこんなこと本当はしたくない」感が出てましたね。人を殺すのにも慣れてない感じが出てたし、そこのリアリティはあったと思います。やけに冷静に対処できるもんだなとは思いましたけどね。




まぁ全体的なサゲ感と、その詳細なグロ描写を楽しむ作品だと思います!ストーリー上の難癖を許せる人にはいいかもね!
















人間は食べ物との繋がりを失った 食べるために何かの命を奪っているのを忘れている  黒幕の男 













お試しあれ!!








ホステル   2005年  アメリカ

ジャンル:ホラー
  監督:イーライ・ロス
  出演:ジェイ・ヘルナンデス
      デレク・リチャードソン
      エイゾール・グジョンソン







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ザ・フライ

どうも!僕です!!

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ザフライ


「ザ・フライ」です!1986年のアメリカ映画で、1958年公開の「ハエ男の恐怖」という作品をリメイクした作品です。

「イースタン・プロミス」のデヴィッド・クローネンバーグが監督で、主演は「ジュラシック・パーク」や「インデペンデンス・デイ」のジェフ・ゴールドブラムという人。この作品中はかなり若々しいです。






中身。



ある科学者ブランドル(ジェフ・ゴールドブラム)は、「テレポッド」という機械を開発。その機械は対になったポッド。一方をポッド①、もう一方をポッド②とします。
テレポッドのスイッチを入れると、①の中にある物質が解体されてポッド②に送られる、という仕組みの機械です。
ようするにテレポーテーションのようなもので、この発明が実用化されれば車とかの乗り物一切いらなくなるじゃん!ってことでブランドルはもう超ご機嫌。
ご機嫌すぎて、女性ジャーナリストのヴェロニカ(ジーナ・デイヴィス)にこの大発明のことをペラペラと話します。

この発明に大変な感銘を受けたヴェロニカは、ブランドルの研究をお手伝いし、次第に恋仲になっていきます。

恋仲



生物での転送もOKとなった頃。ブランドルは、ヴェロニカの元カレの関係でちょっとふてくされます。


捨てっぱちになったブランドルは、自分自身で転送の可否を実験してみることに。







しかし!!ここで彼の身に、恐らく人生で最悪の不運が!








転送自体はうまくいったのですが、彼が入っていたポッドにある昆虫が混じってしまいました!!



そう、お察しの通りハエです!!





テレポッドの仕組みは、「片方のポッド内の物質を一度細胞レベルで分解し、もう片方のポッドへ送って再構築する」というものですから、まぁ早い話がブランドルとハエが混ざっちゃったっていうことですね。








その後のブランドル。最初は見た目に違和感無く、ただちょっとパワフルになっただけの様にも思えましたが、だんだん見た目からおかしくなっていきます。



ハエ男








その後いろいろあって、ハエ男でいることが苦痛でしょうがなくなったブランドル。
最後はヴェロニカが泣く泣く最愛のハエ男「ブランドル・フライ」を殺害したのでした・・・。

















★感想★
発想は面白いですし、何よりびっくりしたのは「これがハエ男かよ!」ってことですね。「ハエ男」と聞いたら、僕の場合は巨大な喋るハエみたいなのを想像したんですが、いやはやこの作品のハエ男は全然そんな単純なものではなかったです。
一応壁とか天井を這って進めるっていうハエっぽさはかろうじてあるんですが、それ以外は全然ハエ感無いです。なんか口からドバーッと気持ち悪い白い液体みたいなのを出す能力があって、その液体は人体に触れると皮膚から肉から全てを溶かしてしまうという、超攻撃力の高いシロモノなんです。
意味わかんないくらい腕力強かったりしてるし、そもそもルックスがケロイドLv.99って感じでドロドロ溶けた表面してるんですよ。「いや、ハエじゃねぇしそれ。」みたいなね。
ただ監督も公言してるように、彼はハエと混ざったことで人間でもハエでもないまったく別の生命体になってるんです。ここをシンプルに終わらせなかったことが、この作品がハネた要因のひとつかもしれませんね。結局不確定要素があることで、見てる側が吸い込まれていく感があります。
ただね、じゃあこれを人にポンポンお勧めできるのか・・・。答えはですね、悪いけど・・・。
僕個人としては、発想の面白さはあるし、ストーリー展開としてもよくできてると思うし、演出としてもそれなりのハラハラ感・不気味感っていうのはあるので、悪くない。
ただね、やっぱりハエ男が発動してからは絵づらが激烈に気持ち悪いですね。「うわー気持ち悪ー」とか思って見ててもドンドンその上を行く変貌を遂げて、「おいおいおい」とか思ってたらまた更にその上を来る感じ。その変貌振りと行動のエスカレート感が、ハエ男本人の心情描写の代弁に近い部分はあると思うのですが、それにしてもパンチがかなり効いてます。加えて赤ちゃんの堕胎のやりとりもあるので、そこの表現も含めた部分で人を選ぶ作品とは思います。


ただね、僕はやっぱりこの作品は嫌いじゃないし、むしろラストシーンに関しては結構好きな部類に入ります。
もはや瀕死の状態になったハエ男がゆっくりとヴェロニカに近づいていく→ヴェロニカ、ショットガンを構えるも最愛の人なので撃てない→ハエ男、自分を撃つように指示する。という流れで、まぁ正直大して珍しい展開でもないですよ。むしろ「ハエ男が何言ってんだ」くらいに思えちゃう所もある。
ただね、世紀の大発明をした科学者がその発明によって自分が信じられない姿に変えられ、じゃあせめてそのできる範囲の中で一番自分がやりたいことをしようとするも、それすらもうまくいかない。だったらせめて最愛の人に全てを終わらせてほしい!!!というこのハッピーともバッドとも取れる皮肉の合いまったエンディング。
結局この作品は、とある科学者に起きた最低最悪の不幸を、それに巻き込まれる何人かの人々付きで描いてるわけです。だから中盤からはとにかくやるせない雰囲気で進んでいくんですね。それでずーっと来た後だから、正直「やっと終わる・・・。」っていう超悲しいカタルシスがあり、その最後の最後にポンっと。一瞬だけ上がる瞬間が用意されてるわけで、作り手がそこまで計算していたかは知らないけど、僕としてはそう考えるとすごく良いエンディングだったように思えました。まぁ見た目は相当気持ち悪いんだけどね。


はっきり言って設定がくだらないので、全てがくだらなく見えなくも無い。ただそれは無しにして見てみましょうよ!ってことです!!


ちなみに産婦人科医として出てる人物は、クローネンバーグ監督本人です。見る人はそこも注意して見てね。






かなりキワモノな作品ですが、アカデミー賞のメイクアップ部門を受賞した作品ですから!超エグい主人公を見たい人は是非どうぞ!!




















変身は人間の夢だけど   ブランドル



















お試しあれ!!!







ザ・フライ   1986年   アメリカ




ジャンル:ホラー
  監督:デヴィッド・クローネンバーグ
  出演:ジェフ・ゴールドブラム
      ジーナ・デイヴィス
      ジョン・ゲッツ






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SPACE BATLLESHIP ヤマト

どうも!僕です!!


今日はこちら!!


ヤマト


「SPACE BATTLESHIP ヤマト」です!2010年の日本映画。「日本が世界に送り出すSF巨編」として、アニメ「宇宙戦艦ヤマト」を実写映画化した作品です。



監督は「ALWAYS」シリーズで知られる山崎貴。CGによる特殊加工が得意な監督です。


主演は日本が誇るカリスマアイドル、SMAPの木村拓哉。その他出演は、黒木メイサ・柳葉敏郎・堤真一・西田敏行・山崎努・波岡一喜・池内博之・斉藤工・高島礼子などなどホント知った顔ばかり!声だけの出演で伊武雅刀なんかも出てます。










ほんじゃ中身。







西暦2199年。地球は謎の地球外生命体ガミラスの攻撃によって、放射能に汚染された星となっていました。
彼果てた地になんとか生き残った人類達は、地下に暮らすようになります。






そんな中、謎の物体が地球に墜落。その物体にはなにやらメッセージが込められていて、波動エンジンの設計図と遠く離れた星「イスカンダル」の座標がついてました。



さらに送り主は、「放射能除去装置」なるものを地球に渡してくれるって話。
つまり「イスカンダルにくれば放射能除去装置あげるよ」ってことです。





謎の物体と一緒にその除去装置を送ってくれればよさそうなもんですが、とにかく人類はイスカンダルに最後の望みを託すことにします。













というわけで、宇宙戦艦ヤマト発進!!


発進







その後ドンパチやりながら、艦長代理古代進(木村拓哉)をはじめとする乗組員たちはなんとかイスカンダルへ到着。




仲間が何人も死んでいく中、なんとかイスカンダルの洞窟の奥の座標の位置に到着。
イスカンダルが言っていた放射能除去装置とは、装置ではなく「能力」であることが判明。ほいで、雪(黒木メイサ)がイスカンダルと同化して、見事能力ゲット。




意気揚々と地球へ帰る生き残り軍団でしたが、もうちょっとというところで再びガミラス登場。
地球を木っ端微塵にしようと企みますが、古代が単身ヤマトへ残り、他の隊員は全員脱出。

最後は古代が自爆まがいの波動砲をお見舞いしてガミラス撃破。







地球に再び緑が戻ったのでした・・・。












おわり












★感想★
来ましたよ来ましたよ!!超問題作の登場ですよ!!
こんなに納得いかないというか、気になる点が多い作品は珍しいですね。
色々ディスっていくわけですが、まぁ大前提としてこの作品には原作があるわけですが、今回はそことの比較っていうのは無しにして、単なる1本の映画として見た感想というか問題点を羅列していきます。
なんか笑っちゃう部分ばっかなので、なるべく書いていきますね。


かなり長い文章なのであしからず。




まず全体的な仕上がりとして言えるのは、「詰め込みすぎ」ですね。色んな要素を詰め込みすぎちゃってるから、すべてに裏づけが無いというか、説得力が無い。そこが原因からか、多くの気になる点が出てくるわけですね。

まずね、無駄な恋愛要素。主人公であり戦闘班班長(後に艦長代理)の古代と、最初はやたらと仲が悪い雪が後半恋仲に落ちるわけなんですが、この一線を越えるというか、恋仲に落ちるシーンはマジで爆笑です。
敵からの攻撃を受けて、ヤマト本艦を守るために第3艦橋を切り離す、つまり仲間を犠牲にしないといけないっていうシーンがあるわけです。ほんでその切り離すためのミサイルを放ったのが、雪。彼女は自分が味方を殺してしまったという罪悪感に駆られます。と、そこに古代が登場。泣きじゃくる雪をやさしく抱擁したのち・・・

ブチュー

ブチューっと!!これね、雪がまだ話しているのを遮ってまでのブチュー。タイミングが可笑しくて笑っちゃうんですよ。正直書いてる今、僕自身思い出し笑いをしちゃうレベルです。
っていうかそもそもね、ここまで2人の恋愛描写みたいなのが全く無んです。その状態でいきなりこれですからね。はっきり言ってつり橋効果を狙っての上司のセクハラとしか思えません。ちなみにこの後2人は勢いで1発ヤっちゃいます。
ほんでね、今までさんざん勝気だったこの女がね、この後は古代とやたらイチャつきます。古代が戦闘機に乗って飛び立つ時にそのコックピットのガラスにこれまたブチューっとやったりとか。
ほんでコイツらの馬鹿で盲目な恋の終わりはホントいらいらします。
ラストシーンで、古代が「オレ1人だけ残って犠牲になるから他の人は逃げてね」っていう場面なんですが、この馬鹿でチョロいサセ子は、「古代さんがいない世界なんか生きてても何の意味も無い!」みたいな事言うんですよ。「はぁ?」でしょ見てるこっちは。いますよねこういう彼氏への情熱がすごい勢いで上がる人。付き合って1ヶ月で彼氏の名前の刺青彫っちゃうみたいなね。なんてイタイ奴なんでしょうこの雪とかいう女。
っていうかそもそもこのバカップルのやりとりがあまりに長いんですよ。状況的にはガミラスが「今から地球ぶっ壊しまーす」っていうところなんだから1分1秒を争う場面なはずなんですよ。これは絶対見てる人全員が気になるポイントなはずです。クライマックスで何のんびりやってんだと。
大体雪の野郎「私も残る!」みたいなこと言いやがってですよ。忘れちゃいけないのは放射能除去能力を手に入れたのはこの馬鹿女だってことです。つまり雪が死んだらすべてが水の泡なんですよ。ホントね、「状況わかってんの?」って聞きたくなりますよ。すげぇイライラしましたねこのシーン。
そもそもストーリー上コイツらの恋愛は全く必要ないし、途中の描写無しにいきなりイチャイチャだけドーーン!と見せつけられるもんだから、はっきり言って邪魔でしかないんですよね。





あとね、「詰め込み過ぎ」っていう所から派生してるのか、要はありとあらゆる描写全てが足りないせいで、とてもスケールのでかい旅のようには見えないってのがあります。なんか乗組員の数はどう見ても多いようには見えないし、コックピット的なところにもいわゆる「お決まりメンバー」みたいな人しかいなくてなんかしっくり来ないんですよね。そもそもこのコックピット的なところはね、はっきり言ってセット自体がめちゃくちゃお粗末です。どっちかって言うとコント番組で使われるセットの様に見えちゃうし、とても「世界へ送り出す!」っていう意気込みで作った映画のセットとは思えません。
なんか重要な座標を探索する係みたいなのをしてる女の子もどう見ても頼りがいがあるようには見えないし、とにかくこのコックピットはいろいろ全てがおかしいんですよ!

こういうよく出てくるシーンの世界観ですらこれです。ホントね、「今から約200年後の、地球の命運を賭けた壮大な宇宙の旅」っていう世界観が全く作れてないんです。
まず1番はね、こいつらみんな酒飲みすぎなんですよ。もういつでもどこでも酒飲むし、なんなら1升瓶常に持ってる人もいます。あのさ、地球の命運をかけたガミラスとの戦いですよ?っていうか毎回毎回ガミラスの奇襲を受けてるくせになんで酒飲むかね?ベロンベロンの時に奇襲受けたらどうすんのよ?戦闘機を飲酒運転で勝てる相手なのガミラスって?もうマジで全力で萎えますこういうの。そりゃ酔わない程度に飲んでるのかもしんないけどさ、いやいやそこはナーバスに「1滴もだめだ!その1滴が命取りだ!」みたいに行けよ!何自分甘やかしてんだよ!!ヒラならまだしも班長自ら飲んでんじゃねぇよ!!!むしろ部下を止めろよバカヤロウ!!!!

あとね、序盤の戦闘で雪が死にかけて、古代が助けに行くっていうシーンがあるんです。助け方は①雪が戦闘機から緊急脱出②それを古代がキャッチ っていう方法なんですが、これがね、すんごいですよ実写で見ると。

古代の「来いっ!」とか言う合図に合わせて雪が脱出!





すると古代の戦闘機が救出体制に!!なんか気持ち悪い変形をします!!

変形











そして!!!















救出


ナイスキャッチ!!!!!







多分見ている人全員の予想の斜め上を行くなんとも斬新なレスキュー!どう見ても古代が待ってた所に雪が飛び込んできたとしか思えません!!!
人をキャッチするという行為以外に使えなさそうな取っ手みたいなもので、雪の命は救われます。


っていうか相当なスピードで飛んでるはずの戦闘機なんですが・・・。雪の体がぐちゃぐちゃにならなかったのが不思議でならないです。




ほんでこのあと。ヤマトに連れ戻された雪でしたが、酸欠状態のせいか心配停止状態に。
古代が必死に心臓マッサージを繰り広げる中、医師の佐渡(高島礼子)が登場。彼女が何を言うかと思ったら、「AEDを使うわ!!!」だって。



AED!?200年後の宇宙で!?





皆さん朗報です!!現代の我々の世界で使われているAED(自動体外式除細動器)は、今から約200年後も重宝されるほどの優れものだったみたいです!!!!


しかもこのシーン、ちゃんと佐渡は本物のAEDらしき箱を持って登場します。AEDっていうのは、どんな素人でも使えるようにできてるっていうのが売りなわけですから、医者がこれを使おうとしちゃダメですよね・・・。もっと専門的な処置をしてくんないと・・・。超ヤブ医者じゃん佐渡・・・。


ちなみにね、このくだりの時の古代もまぁひどいもんで、まず人工呼吸一生懸命してたんですが、彼は雪の気道を確保してませんでしたから、恐らく空気は肺にまで届いてません。ほんで正しいやり方は人工呼吸2回と心臓マッサージ30回を1セットっていのが基本ですが、彼は人工呼吸を1回だけした後に、黒木メイサの肋骨が折れない程度の申し訳程度な心臓マッサージをします・・・。心臓マッサージは、ある程度強くして良いって僕は聞いたんですがね・・・・。
いやこの点はすごい細かいけどさ、知ってる人は結構気になる点だと思いますよ。「ははぁ~ん。天下の古代様も、人工呼吸と心臓マッサージの正しいやり方は知らないんだ。」とね。
ほんでこの粗末な蘇生法で雪が息を吹き返すんだからまぁ見てらんないですよ。


あとね、この作品の代名詞「波動砲」ですね。この必殺技も色々おかしくてさ、まずね、トリガーみたいなのがめちゃくちゃチャッチイ作りなんですよ。明らかにおもちゃな感じがもう前面に押し出てて、本当に笑っちゃいますよ。なんかパコパコ音がしそうな軽~い感じのトリガーで、その破壊力とのアンバランスさはまぁ見てられないっす。わざわざサングラスをかけて撃つのは滑稽としか言い様が無い感じです。

んでね、この波動砲はホントにヤマトの最終兵器なんですが、地球を飛び立つ時に早速1回使わざるを得なくなります。使った後に、沖田艦長(山崎努)が「早々に敵に手の内をさらけ出すことになってしまった。」みたいな事を言うんです。つまり!このあと敵はなんらかの波動砲対策をしてくる!!!と、普通は思いますよね?
しかしそれはホントに中盤らへんの話であって、序盤はもうまさに波動砲無双!!打てば絶対勝つ展開です。


ほんでじゃあ終盤に敵がどうしてくるかというと、「砲口を塞いじゃおう」っていう物理的な作戦に出ます。

塞ぐ


わかりますかね?あの先端近くに付着しているタニシみたいなのがガミラスなわけですが、ヤツがいるせいで波動砲が撃てなくなります。塞ぐだけで中に攻撃してこないのが不思議で仕方ありません。
ここが塞がれる頃にはもうイスカンダルに着くわけで、「まぁいっか。しゃあねぇ。」ってことになるので、そこまで効果は出ませんけどね。


このガミラス側のタニシ作戦は一応最後まで有効は有効なわけなんですが、クライマックスではこのタニシもろともヤマトが自爆覚悟で波動砲を撃つということになります。ここが非常に謎。
銃で考えて見ると、砲口にタニシが詰まってる状態で撃ったとしても暴発して終了ですよね多分。今回の波動砲に関しても、「撃つ」というよりは「自爆に巻き込む」っていう考えが妥当な気がします。
でもね、古代はラストの波動砲発射直前に「標的!ガミラスミサイル!」とか言ってます。「ん?もしかして撃てるのか?」って思ったんですが、発射直後のシーンはただ遠くから見える爆発しかないので、真相は闇の中です。
この「撃ったのか暴発なのか」問題は結構根強い問題ですよ。本当に最後の最後のシーンですからね。
まぁこのラストに波動砲発射する時の古代のセリフは意味わからなさ過ぎてもう触れる気にもなれないんですが・・・。簡単に言うとコイツは最後の最後までイタイ彼女の事考えてます。




それと、この作品のもう1つの醍醐味が「ワープ」ですが、これもまたなかなかひどいです。
最初のワープの時はすげぇ大変なことっぽい風に言ってるのに、後の方になるにつれて簡単にひょいひょいワープするようになります。最初の時は運転手の島(緒形直人)が「ん``ん``ん``ん``!!!」とか言いながら超気合入れてワープしてたんですけど、次のワープの時にはもう例のバカップルはHしちゃってます。どゆこと。








それとこれも多分気になった人多いはず!
藤堂(橋爪功)という司令官が、ヤマトがイスカンダルに向かう会見をします。まぁ記者の数が異常に少ないことは許してやるとして、その時に藤堂がね、「日本国民の皆さん・・・」って話し出すんですね。



ふあぁっ!!??日本!!??地球の話じゃなかったのかよ!!!!









これはどう考えても脚本のミスとしか思えないですね。その後はとにかく「地球」としか言わないのに、この藤堂の会見の時だけ「日本」というワードが出てきます。日本人しか生きてないのかも知れないけどさ、そんな状況になったとしたら余計に「日本」とかいう括った言い方はしないんじゃないかな。絶対ミスだろこれ。「日本」って言わなきゃいけない理由が見当たりません。






あとナレーションを無理やり入れたが為に、百も承知のことを説明しちゃってるとかっていう問題もあるんですよ。ナレーションは2回だけあるんですが、2回目のナレーションはマジで超面白いです。ウケ狙いとしか思えないくらいに面白いです。「ヤマトはイスカンダルに向かっていた・・・・。」みたいな。「いや、知ってる知ってる!!!今まで見てたからさ!!!」って感じですこっちは。何故今更言い直すんだ、とね。




最後にもう1点だけ。真田(ギバちゃん)という技師長が、急に「お前のことを弟のように思ってたぞ」とか言い出すシーンがあるんですが、これも無理やりすぎて爆笑です。「え?そんなにこの2人絡みあったっけ?」って感じ。
まぁこのセリフは原作の名セリフなので、入れたい気持ちはわからんでもないですけど・・・。せめてもうちょっっと2人の関係性描けばよかったんじゃないかな。いくらなんでも急すぎwホント面白いですこの瞬間www
だって今まで大して仲良くなかった人が死ぬ直前に「お前を弟のように・・・」とか言い出したらはっきり言って怖すぎますよね。




 






はい!すいません長々書きましたが以上です!ホントはまだまだあるんですが、終わりが見えないのでここらへんにしときます。
まぁVFXの技術はすごいと思うし、戦闘シーン、特にイスカンダルでの地上戦はそれなりには楽しめます。まぁここでもやっぱり色々言いたい事はあるんですけどね・・・。アナライザー強すぎとかね。
俳優人の演技で言うと、池内博之とかすげぇよかったとは思うんですが、このキャラクターも脚本の甘さのせいですごいヘボく感じちゃうんですよね。





要するにそこそこ程度に良い所はあるんだけど、あまりに脚本と演出がずさんすぎるが為に悪いところしか目立たない!っていう作品ですね。

冗談抜きで結構酷いです。今までこのブログであんまし良くないように言ってきた作品多々ありますが、もう他を寄せ付けるスキが全くないくらいに酷いです!もうカバーしきれません!あんまりです!







これをね、たとえ冗談であっても「世界に」とか言い出したヤツはホントセンス無さすぎですよ。ここまでずさんな作品のどこを楽しめって言うんでしょう。一応世界を意識してか、主題歌がスティーブン・タイラーっていうのがもう痛すぎて絶句でしたけどね。そのギャランティ他の事に使えば良いのに・・・。

もはや映画界の反面教師。それくらい僕の中では酷い。その酷さ、「うわーやっちゃってるやっちゃってるw」っていう楽しみ方ができる人にはお勧めです!B級映画の底辺っていう印象です!!






















お前を弟の様に思っていたぞ    真田


















お試しあれ!!!






SPACE BATLLESHIP ヤマト   2010年  日本


ジャンル:SF
  監督:山崎貴
  出演:木村拓哉
      黒木メイサ
      
       他いろいろ








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バック・トゥ・ザ・フューチャー

どうも!僕です!!

今日はこちら!!


フューチャー



「バック・トゥ・ザ・フューチャー」です!1985年のアメリカ映画で、言わずと知れたSF超大作です。スティーブン・スピルバーグ総指揮の下製作された作品。監督は、「フォレスト・ガンプ」や、このブログで言うと「キャスト・アウェイ」なんかを紹介したロバート・ゼメキスです。


主演はマイケル・J・フォックス。スチュアート・リトルの声優なんかもしてましたが、最近はTVシリーズの出演が多いです。あと、名キャラクタードクを演じるのは、「アダムスファミリー」なんかに出てるクリストファー・ロイドです。












中身なんですが、話は結構二転三転します。








ドク(クリストファー・ロイド)がタイムマシーンを発明
     ↓
理由あってリビアの過激派から襲撃に遭う
     ↓
主人公マーティ(マイケル・J・フォックス)、タイムマシーンで30年前へ過去へ逃げる
     ↓
30年前のドクに協力してもらって現代へ戻ろうとする
     ↓
両親の出会いを邪魔してしまったマーティ。このままでは自分が消えてしまうと焦る
     ↓
無理やり両親をくっつける
     ↓
無事現代へ帰還。過去をいじったことによってドクの命も救われる
     ↓
しかし微妙に現代が変わってる
     ↓
すると今度は未来のドクが迎えに来る
     ↓
マーティ、次は未来への旅に出発










っていうお話です。














★感想★
いやーやっぱ面白いっす!そもそも当時にこの発想があったっていう事もすごいし、それをここまで表現できてるっていうのがホントにすごいですね。色んな名シーンもあって、そこが出てくるとやっぱ見てるほうも「うひょっ!」ってなりますよね。
例えばこれ!


通貨
タイムマシーン「デロリアン」が、見事ワープに成功したシーン。まぁ正直CGは今見るとやっぱりちゃちいですが、この微妙なコミカル感がやっぱり見ていて楽しくなりますよね。ドクが、自分が開発したくせに心底驚いた顔してるのがちょっとかわいいです。

あとね、過去に行ったマーティがステージ上で「ジョニー・B・グッド」を熱演するのもたまんないですね。ロックスターを夢見る青年が、時代を先取りした音楽を奏でることによって日の目を浴びるっていう、この1種のカタルシス的なものはやっぱ見ていて「くぅ~」ですよね。




要するにね、この作品のうまいところは、「過去と現代とのギャップを最大限に生かせている」ってとこですね。
それがストーリーの構成上うまく絡んでいる部分もあるし、オカズとしての笑いの要素にも繋がっていたりします。それこそマーティのライブシーンで、あまりの熱演に引いたオーディエンスに対して「君らの子供ならきっとわかる」みたいなこと言ったりとか、まだスケボーが無い時代に、木でできた即席のスケボーで逃走劇を繰り広げて歓声を浴びるとか。特に冴えた男のではなかったマーティが、30年前なら大スターになってるっていうのが見ていて楽しいです。



ただね、やっぱりこの作品ちょっと「ん?」ってなるとこはあるんですね。
ストーリーの一番大きな軸は、「両親をくっつけないと、マーティが消えてなくなっちゃう」っていうことなんです。
ほんでね、両親がもしかしたらうまくいかないかもみたいなシーンがライブ中にあるんですよ。そっからマーティが持ってる写真から、自分の姿がだんだん消えていって、マーティ自身の力も抜けていく・・・。っていうね。
ほんで両親がキスをした瞬間実際のマーティも写真のマーティも完全復活!!!!ってなるんですよ。
ここはなんかね、まぁドキドキはするんだけど「そういうことなのか?」とは思いますよね。
その消えかけていくところからキスして復活するところまで、マーティは何もしてません。つまり外的要因が無い以上、2人が結ばれるのはもう必然となっていたわけで、マーティがちょっと消えそうになるにはいささか説明がうまくいかない部分がありますよね。ここで言う外的要因っていうのは、未来から来たマーティのことですよ。

あとね、現代に戻ってきたマーティが、自分自身とリビアの過激派のバトルを見るわけです。つまりその空間には紛れもなくマーティが2人ってわけです。いやいやここもやっぱり「そういうことなのか?」と。


まぁね、「時間」っていうものをいじる以上どうしても矛盾点みたいなのは出てしまいますよ。




しかし!この映画はそんなことをくどくどつついていく作品ではありません!30年前にワープしてしまったマーティの奮闘を、シンプルに楽しむ映画です!若かりし頃の母親から口説かれるマーティを見て爆笑する映画なんです!!!










まさにエンターテイメント映画って感じです!さすが不朽の名作!



次回作は未来に行く話なので、それもいつかご紹介します!









今日は名シーン「ジョニー・B・グッド」と共にお別れです!!!






























お試しあれ!!!







バック・トゥ・ザ・フューチャー   1985年   アメリカ


ジャンル:SF
  監督:ロバート・ゼメキス
  出演:マイケル・J・フォックス
      クリストファー・ロイド
      クリスピン・グローヴァー






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ゴッドファーザー PARTⅡ

どうも!僕です!!

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ゴッドファーザー2



「ゴッドファーザー PARTⅡ」です!



1974年のアメリカ映画で、以前紹介したマフィア映画の傑作「ゴッドファーザー」の続編。父ビトの跡を継ぎ、新たなコルレオーネ家のドンとなったマイケルの奮闘と、ビトがマフィアのドンとなるまでを描いた作品です。


監督は前作同様フランシス・フォード・コッポラ。
主人公マイケルを演じるのはもちろん前作に引き続きアル・パチーノ。そして青年期のビトを演じるのはロバート・デ・ニーロです。デ・ニーロは、1作目のオーディションを受けるも落選、しかし監督コッポラの目に留まり、2作目にして大役を任されたってわけです。
あと、ロバート・デュバルなどのお決まりのメンツもちらほらです。



1作目がアカデミー賞を3部門受賞したのに対し、PARTⅡはなんと6部門の受賞です。
今回ビトを演じたロバート・デ・ニーロは助演男優賞を受賞。1作目でビトを演じたマーロン・ブランドも主演男優賞を受賞してますので、同一人物を演じてアカデミー賞を受賞という史上初の快挙を成し遂げることになります。現在に至っても、同一人物を演じて受賞したのは歴代この2人のみですから、いやはや素晴らしい記録でございますな。







では中身。

今回の作品はマイケル編とビト編に分かれます。つまり、ドンとなったマイケルのマフィアとしての奮闘振りと、ビトが幼少期からマフィアのドンになるまでが交互に描かれるわけです。







さくっとまとめます。




●ビト編●

故郷シチリアのマフィアのドン・チッチオに両親と兄を殺されたビト。子供ながら単身アメリカへ逃亡。
     ↓
NYで暮らし大人になったビト。最初の犯罪は、民家の赤い絨毯を盗むことだった。
     ↓
近所のマフィアのドン・ファヌッチがみかじめを要求してくるもんだから、ぶっ殺しちゃう。
     ↓
これによりビトは周囲からの信頼を集めた。いろんな人からの相談を受けるようになり、経営するオリーブオイル会社も順調に。
     ↓
それなりに権力も得たところで、一旦シチリアへ帰還。家族の仇ドン・チッチオに復讐。






Fin









●マイケル編●

とにかく色んな仕事のお話してる時期に、何者かから殺されかける(窓から銃乱射)。
     ↓
色んな裏切りが発生
     ↓
苦しみながらもそれを見抜くマイケル
     ↓
自分に不利益なヤツ・自分をナメてるヤツは、家族であっても殺しちゃうマイケル
     ↓
いろんな人を殺して始末
     ↓
これからもマフィアとして頑張るぜ!!(家族は失ったけど)








Fin
















★感想★
内容の説明が薄いのは許してください。なんせ活字で説明するにはなにぶん手間な内容なもんで・・・。

まぁ面白いですよ。やっぱし若かりし頃のビトと新人のドンとして苦悩するマイケルが同時に描かれてるっていうのがいいですね。何かとうまくいかないマイケル。そしてそれを皮肉ったように描かれるビトの成り上がり。この相反する2つの描写が、見てる側になんとも言えない気持ちを沸き立たせます。こう、懐古の念というかね・・・。
見てる人の大半が思うんじゃないですかね?「会いたい!マーロン・ブランド扮するビトに!ドン・コルレオーネに!!」と!そしてその気持ちを逆なでするかのように、マーロン・ブランドは今回ただの1度も出てきません。
それによって、見てる側はマイケルと同様に、偉大なるビトの幻影を追ってしまう・・・。というね。
実際のところ、マーロン・ブランドにオファー自体は出していたものの、条件が折り合わず出演しなかったらしいですがね。そのことが結果良い方向に働いたっていうのはなかなか有名な話です。

とにかくね、前述のように「懐古」っていうのが一種のキーワードじゃないですかね。最後の回想シーンで、死んだソニーやらクレメンザやらテッシオやらがいる中で、ビトの誕生日のお祝いのために彼を待っているシーンがあるんです。もうね、僕全然コルレオーネ家ファミリーと関係ないですけど、「ああ!ソニーだ!テッシオだ!」てなりますよ。これはやはり、ビトの青年期でテッシオやクレメンザとの出会いを描いているからこそ余計にですね。

たとえマフィアであっても、そんな青い思い出を頭の中でフラッシュバックするマイケル。元々性格上マフィアっぽくないマイケル。しかし彼は、コルレオーネファミリーを守るため、様々な決断をしていくという。これはやはり感情移入をせざるを得ませんね。




ただ!正~直なところ、「そこまで面白いかな?」とは思いました。まぁまずアクションシーン・バトルシーンは極めて少ないので、この時点で退屈する人は結構いると思います。作品全体で200分というかなり長い作品ですからね。これが無いと無理な人にはちょっとキツい作品かなと。そもそもね、この作品は見る人にとっては「山場が無い」ようにも見えます。まぁあるんだけどさ、これは1作目についても言えることなんですが、とにかく話が非常にわかりづらい!表情とかの描写が結構細かいし、そもそもマフィアのやり取りだから腹の探り合いですよね。それに見てる側も巻き込まれてる感じです。登場人物同士の関係の整理もはっきり言って相当難しいです。多分1回見ただけじゃなかなかわかりません。相関図とかを片手に持ちながら見るといいかもですね。あるかどうか知んないけどね。
とにかくね、今回はとある揉め事にフィーチャーしてその内容をコトコトコトコト濃密に仕上げてるもんだから「話の展開が遅い!」ってなる人が多いと思います。このペースに合わない人には辛い作品だなと思いましたね。僕もわりとそっち側ですし。
いや、シンプルに楽しめる所もあるんですよ。青年期のビトがファヌッチを追いかけて殺すシーンとかは最高に面白いです。

ただどうも僕には凡作の域を脱してないようにしか見えないんですね。大作とかっていうけどそりゃ長ぇからだろ!みたいな。




決してつまらない映画ではないんですが、何やら過大評価されてるとしか思えなかったですね・・・。

複数の視点から描かれていることで、より多くの解釈が生まれる。つまり、それこそが「深み!」っていう評価なんじゃないかな。まぁそれプラス当時はマフィア映画っていう時点でかなり斬新だったでしょうから、いわゆる時代を作った作品ってとこでしょうかね。



アル・パチーノとロバート・デ・ニーロの演技は良かったですよ。絡みこそないものの、この大物2人が出てる作品、さらにはあの「ゴッドファーザー」ってんだからそりゃ一見の価値ありっすよ!
この2人は何かと比較されるわけなんですが、この作品のしばらく後に名作「ヒート」で競演することとなります。
それもいつかはご紹介したいものですな。















この世の中で唯一確かな事は、人は殺せる   マイケル・コルレオーネ





















お試しあれ!!



ゴッドファーザー PARTⅡ   1974年  アメリカ


ジャンル:ドラマ
  監督:フランシス・フォード・コッポラ
  出演:アル・パチーノ
      ロバート・デ・ニーロ
      ロバート・デュヴァル













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冷たい熱帯魚

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冷たい熱帯魚


「冷たい熱帯魚」です!2010年の日本映画。「愛のむきだし」「TOKYO TRIBE」の園子温が監督し、実際の凶悪殺人事件を元にした作品です。




主演は吹越満。「あまちゃん」とかに出てた人です。凶悪殺人事件の首謀者を演じるのは、でんでん。脇役としての役柄が多い彼ですが、今作は彼が主人公と言ってもいいくらいです。
その他出演は「渇き。」「闇金ウシジマくん」の黒澤あすかや、後に園子温監督の奥さんとなる元グラビアの神楽坂恵などなど。








ちなみに今作のテーマとなっているのは、通称「埼玉愛犬家連続殺人事件」。非常に極悪な事件で、日本犯罪史上かなりトップクラスに入る衝撃的事件なのですが、事件直後に阪神大震災とオウム関連による事件が連発した為、内容のわりに認知度の低い事件なのです。













ほいじゃ中身。
















小さな熱帯魚専門店を営んでいる社本(吹越満)は、ある日同じ県で大きな熱帯魚店を経営する村田(でんでん)と知り合います。



村田




社本とその家族は村田ペースの話に流され、娘美津子(梶原ひかり)は村田の店で働くことになり、社本は村田の「ビジネスパートナー」となります。







ある日、とある商談中に村田が吉田(諏訪太朗)という男を毒殺。何も知らされてなかった社本はビビりますが、ここにきて村田の態度が豹変。社本は遺体の処理を手伝わされます。











社本・村田・村田の嫁愛子(黒澤あすか)の3人は、とある山奥にある不気味な小屋へ。


村田と愛子は、慣れた手つきで遺体の処理を始めます。
しかしその内容は常軌を完全に逸したもの。彼らは吉田の遺体をバラバラどころではなく、細切れ状態にします。骨と肉を完全に分け、骨は醤油をかけながら灰になるまで燃やし、肉は近くの川に放流し魚に食べさせるという残虐極まりないもの。


村田曰く、「殺人は遺体が無ければバレない。だから遺体を透明にしちゃうんだ。」ということ。
この遺体を完全に処分することを「透明にする」と言っているわけです。


この作業をあまりに淡々とこなす2人は完全に麻痺状態と察した社本。話を聞くに、被害者はもう何10人にもなっていると言います。




とはいえ警察に通報してしまうと今度は嫁と娘の命が危ない・・・。



社本はなんとも言えないジレンマにかられます。













続くある日、今度は愛子が美人局の役割をして村田の顧問弁護士筒井(渡辺哲)とその側近大久保(ペ・ジョンミョン)を殺害。やはり社本は遺体の処理を手伝わされます。






同じような手際で筒井と大久保を透明にした3名。帰りの道中で2人の肉を川に捨てたとき、村田は社本を激しく叱責します。
村田は社本のにっちもさっちもいかない性格の事をくそみそに言い放ち、家庭がうまくいってないのは全部社本のせいだと言います。さらに社本の嫁妙子(神楽坂恵)と肉体関係を結んだことも暴露。
我を失い暴れた社本でしたが、村田の鉄拳を食らい意気消沈。その落ち込んだところをうまく突いた村田。社本が自分と共犯の人間だと認識させます。




そしてこっからがヤクザの手口。自分の嫁愛子と社本に肉体関係を結ばせます。親分の女を抱けば、忠誠心というか仲間意識が芽生えるという話を聞いたことがありますが、まさにそれです。



抱く



嫌がる社本をよそに、強引に行為を進める村田夫妻。





しかしここで社本が反撃。隙をついて、鉛筆で愛子の首を一突き。さらに怯んだ村田に攻勢をかけ、村田を殺害します。





一命を取り留めた愛子を連れて再び山小屋へ。社本は愛子に、村田を透明にしておくことを指示します。






社本はいったん家へ帰り、ちょっと履き違えた感じで一家の主として力強い男を家族の前で演じます。





美津子にDVを振るった後、妙子と無理やり1発ヤった社本。


再び山小屋へ戻った彼は、文字通り血まみれの風呂場で愛子を殺害。


血まみれ



その後、社本の通報によって警察と妙子・美津子が到着。刑事の目を盗んで社本は妙子を殺害後自害。





それを見て高笑いをする美津子なのでした・・・。













終わり









★感想★
面白いって言っちゃいけないんでしょうけど、面白かったです。なんと残虐たることか。これが事実なんてびっくりですよね。実際はペットショプを経営していた夫婦の話で、それを熱帯魚屋に変えてるんですが、実は事実の方がもっと残虐だったらしいんで、決してこの作品が映画用にデフォルメされたものではないってことが重要ですね。こんな凄惨な事件が実際にあったんだってことは絶対に風化させてはいけないことですからね。
とりあえずね、出演している俳優女優さんたちの演技がお見事。中でもやっぱりでんでんがいいですね。最初がすんごい良いおっさんだっただけに、一気に変貌した瞬間は「はぁぁあっ!」ってなりますよ。
超凶悪な殺人鬼なんですが、これがベタなホラー映画みたいなサイコキラーじゃなくて、どこにでもいそうな普通のおっさんってのがミソですよね。妙に身近に感じるキャラ設定だし、やってることの重大さに反して彼がおどけたりする事が一層恐怖感を煽るというか。とにかく村田夫妻が、やってることに対して罪悪感がまるでねぇっていうのが恐怖。歌を口ずさんだりなんかして。まぁそこも事実に基づいてることなんですけどね。
そしてキーワードみたいに出てくる「透明にする」というワード。これも犯人が実際に言ってたことらしいです。決して映画用に作られたものじゃないっていうんだから、とにかく怖いっす。
ほんでね、BGMが結構効果的。特に吉田が死ぬシーンなんか、いよいよ死ぬぞっていうところから「ドンドンドンドン・・・・・」って太鼓みたいな音楽がなってきて、カメラワークも徐々に荒くなっていって・・・っていうね。絶対村田はヤバいヤツっていうことを見てる側はみんな知っていて、そしてその決定的な瞬間がようやく訪れるっていうこのハラハラ感。そしてそれを助長する演出。お見事。
あと僕が好きだったのは、社本・愛子・筒井の3人が車で会話をするシーン。筒井が「村田をやっちまわねぇか?」みたいなことを言うわけですが、なんせ隣には愛子がいるもんだから、要するにどっちが正解かわからない。ほんでその後愛子は筒井とイチャイチャしだすわけだから、「あー実は愛子と筒井が繋がってるのかな」とか思わせといて結局は村田夫婦で筒井を殺っちゃうと。あそこの駆け引きというか、何が正解なんだっていう見せ方は面白かったですね。変に安いサスペンスっぽくなってなかったです。

ちょっと残念な部分。まずは各登場人物にフィーチャーした描写が少なすぎて、疑問が多く残ってしまうっていう点ですね。例えば、村田は幼少期に父親と何かあったっぽいんですが、その「どうやら何かあったんだな」っていうことしかわからず、具体的心情描写にまで昇華できてないっていうのがね・・・。単にお金とかの為に人を殺しちゃうパンクなヤツに留めていればここはどうでもよかったんですが、ちょっと匂わせたが為にここは不完全燃焼でしたね。あと社本が妙子と結婚するきっかけとか、前妻との妙者とか、社本の心情に関する裏づけがもうちょっと欲しかったなっていう気がします。
あとね、吉田を殺して透明にした帰り道。何故か社本と村田の2人っきりになっていて、「ん?愛子どこ行ったの?」ってなっちゃいました。これに対する回答は、作中では出てこないのでちょっと疑問です。別に先に帰ったとか小屋で寝てるとかでいいんですが、必要が無いなら愛子もちゃんと車に乗せててよって思いました。ちょっと不自然すぎたので気になりましたね。
最後に社本が妙子殺すのもよくわかりませんでした。社本が自殺するのはまぁわかんないでもないけど・・・。





とはいえ全体的な完成度は高いですよ。園子温独特の筆で描いた文字の描写とかはやっぱ「おおっ!」ってなるし、一応それなりにはエグい。後半のデジタル時計が進んでいく演出とかはドキドキするし、僕が特に好きだったのは、筒井と大久保の肉を川に流しているときのこの絵。


影



社本と村田。2人の影が徐々に赤く染まっていくっていう、なんとも言えない哀愁というか焦燥感というか。なんかしんみりしましたねここは。




雰囲気的に「凶悪」に似てる作品と思います。ただ「凶悪」は純粋に、ストレートに悪を垂れ流すのに対し、今回の「冷たい熱帯魚」は少しカオスというか「おかしい」っていう印象。常軌を逸してる度は、こちらの方が高いです。





「凶悪」のリリー・フランキーと今回のでんでん。両作品を支える名助演の2人のバトルも見てみたいなと思った僕でした!!

























人生ってのはなぁ!痛いんだよぉ!!     社本














おためしあれ!!
















冷たい熱帯魚  2010年  日本




ジャンル:ドラマ
  監督:園子温
  出演:吹越満
      でんでん
      神楽坂恵
      黒沢あすか
      梶原ひかり
      渡辺哲
      諏訪太朗
    
      
      
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あるいは裏切りという名の犬

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犬


 
「あるいは裏切りという名の犬」です!なんとパンチの効いた邦題!2004年のフランス映画で、原題は「オルフェーヴル河岸36番地」です。


原題の意味するところはパリ警視庁の所在地で、その名のとおりパリ警視庁を題材とした本格フレンチ・ノワールです。





監督はオリヴィエ・マルシャルという人で、この人自身が元警察官だそうです。


主演はダニエル・オートュイユというフランスを代表する俳優さん。もう1人の主演はジェラール・ドパルデューというハリウッド経験もある人です。







フランスの映画賞で高い評価を得たことにより、ハリウッドでのリメイクが長年噂されている作品です。ちなみにリメイク作の主演はジョージ・クルーニーとロバート・デ・ニーロらしいですが、オリジナル公開から10年以上経った今でも、ハリウッド版の公開は実現されていません・・・。















では中身なんですが、この作品は作中の出来事が結構多くてなかなか詳細には書ききれません!









ざっくり言うと、ヴリンクス(ダニエル・オートュイユ)とクラン(ジェラール・ドパルデュー)という2人の警察官が、パリ警視庁長官の座を争うっていう話です。





とは言っても、ヴリンクスは昇進には興味が無く、逆にヴリンクスは長官になる為にあの手この手っていう状況です。





そんな中、超凶悪な現金輸送車連続強盗殺人事件が勃発。ヴリンクスとクラン、先に犯人を逮捕したほうが警視庁長官っていうことになります。



というわけで2人の逮捕レースがスタート。


2人の刑事

(左:ヴリンクス  右:クラン)










なんやかんやあって、強盗犯は無事逮捕。ヴリンクスのお手柄のはずですが、クランの陰謀によりヴリンクスは犯罪者となり禁固刑に。逆にクランは功績を認められ、晴れて長官へとのし上がります。





ちなみにこのなんやかんやの間に、ヴリンクスは親友エディと愛する妻の命をクランの陰謀によって絶たれます。







7年の刑期を終え、無事出所してきたヴリンクス。当然クランへの復讐というか禊を済まさせようと企てます。





ほんでなんやかんやあって、クランはとある男の銃撃により命を落とすのでした・・・。





















★感想★
うん!面白い面白い!話が良くできてますね。細かい部分が終盤で繋がってくるのがうまく表現されてたと思います。
結局大悪党クランは、一見関係なさそうだった男に殺されてしまうわけです。でもこれって人によってはかなりの不完全燃焼ですよね。「お前かい!」みたいな。まぁ結局ソイツをクラン殺害に導いたのはヴリンクスの仲間のティティなわけですから、めぐりめぐってやっぱり周りから信頼ある男が生き残るって考えるといいのかもですが・・・。やっぱりもうちょっと気分爽快にして欲しいところはありますよね。うんうん。しかし、このなんとなくもやもやが残る感じこそが、やはりフィルム・ノワールっぽいですよね。
ストーリー脚本としてはよくできてます。しかし残念な部分がちらほら・・・。

まず銃撃シーンなんですが、みんながあまりにも乱れ撃ちするもんだから、はっきり言って何がどうなってるのかちょっとわかりづらい。まぁわからないことはないんですが、そもそも予備知識として各班の位置関係みたいなのももらってない上に、(特に犯人側が)盲滅法撃ちまくるもんだから「ん!?んんんん!?」っと目を凝らしてしまうんですね。シーンの迫力と撃った弾の数は必ずしも比例するとは思えないんですが、とにかく撃ちまくるんですよ彼らは。
そもそもね、この作品全体としてそうなんですが、銃の扱いがなんか軽いんですよね。飲み会の最中にねずみが出ただけでその場の刑事全員がやっぱり乱れ撃ちをしちゃったりとかさ・・・。まぁこのシーンは作中唯一の笑えるシーンなのでそれはいいとして。でもなんかみんな携帯電話と財布持ってく感じで銃を携帯するんですよね。フランスって銃規制かなり甘いところなんですかね?知ってる人いたら教えてください。

あとね、結局ヴリンクスとクランはかつては親友だったけど1人の女性(今のヴリンクスの妻)を奪い合った過去があって徐々に不仲になっていったっていうわけらしいんですけど、なんかそこらへんの描写が少ないんですよね。だからそもそも本当に昔仲良かったかどうかすら怪しいんです。大体ここまで考え方の違う2人が果たして仲良くなるかね?あとクランがなんとなくヴリンクスの奥さんのこと未だにちょっと好きっぽいけどなっていう描写はあるんですが、過去に2人で奪い合った的な要素がねぇ!むりくり探すしかねぇ!っていう状況なんですよ。



そして、一番の問題。それは「おい、邦題ぶっ飛びすぎだろ」問題です。
冒頭説明したとおり、原題は「オルフェーヴル河岸36番地」です。それを「あるいは裏切りという名の犬」とは一体何事ぞ・・・。
まずね、「あるいは」でいきなりはじめられてもこっちとしては「えっ?」ですよね。何と列挙してるの?
まぁ「あるいは」に関しては、そういう気になる邦題の方がこっちとしても目を引かれるからそれはいいとして、「裏切りという名の犬」ですよ問題は。まず前もってみなさんにお伝えしておくのは、この作品には一切出てこないってことです。文字通り1匹も、毛のひとつも落としません。ほんでね、人のことを「犬」とかって呼ぶことも無いんですよ。裏切り者=犬みたいな意味と思ってたんですが、その表現は作中全く無かったです。むしろ作中1回でも犬って言ったかな?っていうレベルですよ。
っていうか「裏切り」感すらあんま無いんですよね。冒頭からもうヴリンクスとクランは仲が悪いわけで、その2人のじゃれ合いは、「裏切り」では無く「邪魔」ってなもんです。ティティがクランに寝返ったりしてたら面白かったけど、それはいくらなんでも胸くそ悪すぎか。
結論、このタイトルは「作品とはあんまし関係ない」ってとこですかね。まぁいいけどさ。



まぁいちゃもんいろいろつけましたが、面白いですよ普通に!話がトントン進むので途中でブレーキもかからないし。ホントやりすぎなくらい話がスムーズなので、細かいディティールの表現を望む人にはちょっと合わないかもですけど。
作品がずっと冷た~い感じの空気が流れまくってて、独特の雰囲気があります。どう考えても良くない事が起きるとしか思えない感じですよ。その中で少しやり過ぎなバイオレンス描写があって、それが実はただの描写じゃなくてちゃんとラストまで続いていく、本筋に則ったエピソードだったっていう。そこらの安いサスペンスより、伏線はよっぽど細かいですね。作品の流れとしてよかったから、なんかもうちょっとキーワード的なセリフも欲しかったですね。登場人物のセリフがいちいちオシャレで、「一周回って逆にダサい」現象が起きてなくも無いです。





ちょっと独特だけど、ストーリーは最高!ハッピーエンドでもバッドエンドでもない、なんとなくしこりの残る作品を見たい方は是非どうぞ!!





シリーズ作には「やがて復讐という名の雨」・「いずれ絶望という名の闇」というこれまたいちいちめんどくせぇ邦題の付いた作品があるので、こちらもいつか紹介したいものです!

















裏社会で、君のような男は駐車場で死ぬ    ロベール長官




















お試しあれ!!











 あるいは裏切りという名の犬   2004年  フランス


ジャンル:サスペンス
  監督: オリヴィエ・マルシャル
  出演: ダニエル・オートュイユ
      ジェラール・ドパルデュー
      






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ディパーテッド

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 ディパーテッド


「ディパーテッド」です!2006年のアメリカ映画で、前回紹介した「インファナル・アフェア」のハリウッドリメイク版です!



監督は巨匠マーティン・スコセッシ。暴力描写に定評のある人で、マフィアものも得意なことから今作の監督にはうってつけの人材ですね。

主演はレオナルド・ディカプリオとマット・デイモン、そしてなんといっても、稀代の名優ジャック・ニコルソンが出演してます。しかしその他のキャストも豪華です。「地獄の黙示録」のマーティン・シーンや、このブログでいうと「ロシアン・ルーレット」で主人公とタイマンバトルをしていたあのおっさん役のレイ・ウィンストン。さらにマーク・ウォールバーグも出てます。彼を知らない人は、「テッド」の友達のアイツって思ってください。
他にも知った顔が出てて非常に豪華です。












では中身なんですが、大筋はオリジナルの「インファナル・アフェア」と同じです。








マフィアのボス・コステロ(ジャック・ニコルソン)。その組織に潜入するコスティガン(レオナルド・ディカプリオ)。コステロの部下ながら警察に潜入するサリバン(マット・デイモン)。



この3人が、マフィアと警察という2つの組織の中でなんやかんややっていきます。










大筋で違うのは最後のオチ。








仲間も殺して唯一生き残ったサリバンでしたが、家に帰ったときに真実を知ったディグナム巡査部長(マーク・ウォールバーグ)に殺されてしまう・・・。























おわり














★感想★
まぁ嫌いじゃないです僕は!基本的なストーリーはオリジナルの軸をしっかり持ってきてますし、印象的なシーンっていうのはそのまま引き継いでます。上司がビルの屋上から落っことされて死ぬとことか、映画館からの追跡シーンとかね。そういうところを受け継いでるっていうのは、リメイク側のオリジナルに対するリスペクトみたいなのをまぁ感じますね。その上で、ハリウッドなりの、スコセッシなりのスパイスをプラスしてるので「はーこうしたんだ」と思って見ちゃいました。
オリジナルが100分ほどの作品なのに対し、この「ディパーテッド」は約2時間半の結構な超大作になってるんです。ということは、そんだけいろんな描写が増えてるわけなんですが、どう考えてもマフィアのボスの描写が圧倒的に多い!
オリジナルは、正直ボスの悪さってなんとなくわかるって程度だったんですよね。「悪いことをしてる」っていうことはわかるけど、その具体的な描写自体はそんなに無いっていう。その点リメイクの方は、ボスが「実際こんなに悪いヤツなんですよ」っていう描写がたっぷりありますし、何といってもジャック・ニコルソンがその雰囲気を重々出せています。彼が主演といっても過言じゃないくらいに、彼の登場シーンは多いです。ガチャ蝿じゃない空気がすんげぇ出てるし、ちょっと余裕っぽいというか微妙におちゃらけた雰囲気がやっぱり怖い。作品の雰囲気を完全にこの人が作ってますね。
そしてコステロのまわりで奮闘するディカプリオとデイモンちゃん。ディカプリオのなんとなく不満を感じて行動している空気と、デイモンの充実して行動している空気。この2人の反比例感っていうのは、やはり名俳優同士いいものが出てますよ。
この3人が出す三者三様の空気感と、映像的に出てくるどことなく乾いた雰囲気っていうのがやっぱり「何かよくないことが起きる」っていう雰囲気を出せてるし、そこもオリジナルに則った所と思います。
マーク・ウォルバーグの早口で興奮していて、それでいて「ちょっと嫌なヤツ」っていう感じも見ていて気持ちいいです。彼は実は元ラッパーなので、そこらへんの演技はさすがですね。ちなみに彼はこの作品でアカデミー助演男優賞にノミネートされてます。






はい、でですよ!リメイクっていうことでどうしてもある問題が出てきます。



「オリジナルと比較してどうなんだ問題」ですね。






つまり、「絶対オリジナルのほうがいいわ」っていう考え方がどうしても出てくるわけです。

この「ディパーテッド」は「インファナル・アフェア」と比較してどうなんだっていうことですが、まぁ僕的にはオリジナルの圧勝です。
ハリウッドリメイクってことは、予算も格段に上がってよりド派手な演出っていうのがまず期待できるわけなんですが、そこがちょっとイマイチでしたね。そもそもドンパチやるシーンがそんなに多い作品ではないんですが、それにしてもなーんかちょっと味気無い感じなんですよね。コステロがとある人の切れた手だけを持ってるとか、コスティガンが折れてる腕をボコボコにされるとか、いちいち家を燃やすとか、ちょっとしたグレードアップはあるんですが、派手さには欠けます。結局リメイクの理由が「キャストが世界的有名人になっただけ」っていうところで留まっちゃってるんですよね。つまり「オレの好きなあの人が、オレの好きなあの作品のあの役を演じてる!」っていうワクワク感で止まっちゃって、「うぉー!ハリウッドならここまでなるのかー!」っていう感動には至ってません。まぁキャストが変わって良い変化が起きてる部分もあるので、一概には否定できませんけどね。

ほんでね、とにかく時間が延びちゃってるもんだからなーんか拭いきれないダルさみたいなのがどうしてもあるんですよね。「インファナル・アフェア」の方は比較的展開が速くてテンポがいいんですが、なんか「ディパーテッド」はちょっと話にブレーキかかる感が無いことも無い。ボリュームアップっていうより「間延び」に思えちゃう部分がしばしばです。




まぁただね、それはちょっと贅沢な批評であって、実際のところスコセッシの演出っていうのはちゃんと迫力あるものだし、俳優人の演技とかキャラ設定に不満とかは無いんですよ。むしろリメイクのこっちの方が大分エンターテイメント的に仕上げられてると思うし、オリジナルを知らずにこれを見たとしたら、絶対面白いと思います。人が死ぬシーンをやたら簡単に描くところとかはやっぱり「うぉっ!」ってなりますよ。一応R指定ですからね。第一主要キャスト3人が完璧だから、その時点でもうほぼ勝ちですよ。
ディカプリオ・デイモン・ニコルソンですよ!?見たいでしょ絶対!オレこの3人みんな好きだし!

結局オリジナルを見てる人には「既にネタバレ済み」っていうハンディみたいなのがありますからね。これを完全に払拭するのはさすがになかなか難しいもんです。






「インファナル・アフェア」は原題は「無間道」で、八大地獄のうちの最たるもの「無間地獄」をテーマにし、つまりは生き残ったものが無間の地獄を味わうみたいな仕上がりになってます。
一方「ディパーテッド」は「死んだ人」みたいな意味があるんですが、鎮魂というか霊魂というか、ちょっとオカルトチックな考え方・意味合いを持った言葉なんですね。

オリジナルは生、リメイクは死。同じ題材でもキーワードがちょっと異なってます。ラストが違うことからもちょっとメッセージ性が変わってくる映画だし、そこに相違が出ただけでもリメイクした価値はあるんじゃないですかね。要するに同じような作品だけど、実はメッセージ性みたいなのはちょっと違うんだぞってことです。それは題名とかラストだけじゃなく、紐解く要素が作中に細かくあるんですよ。いちいち挙げるのはちょっとあれなんでやめときますけどね。

実際この作品はアカデミー賞で作品賞・監督賞・脚色賞・編集賞を取ってますからね。










まぁ賛否両論ある作品ですが、僕は嫌いじゃなかったです!!





















俺の代わりは俺だけだ 俺になろうとしても死ぬだけさ    コステロ




















お試しあれ!!!






ディパーテッド   2006年   アメリカ


ジャンル:ドラマ
  監督:マーティン・スコセッシ
  出演:レオナルド・ディカプリオ
      マット・デイモン
      ジャック・ニコルソン
      マーク・ウォルバーグ
      マーティン・シーン
      ヴィラ・ファーミガ
      レイ・ウィンストン







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インファナル・アフェア

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インファナル・アフェア


「インファナル・アフェア」です!2002年公開の香港映画。
あまりの大ヒットに、マーティン・スコセッシが監督し、レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソンの豪華ハリウッドメンバーでリメイクされたほどの、香港映画の代表的映画です!
ちにみにそのリメイク作「ディパーテッド」も、アカデミー賞において作品賞はじめ4部門も受賞するという本当に本当にすごい作品なんです。




監督はアンドリュー・ラウ。「頭文字D」の映画版の監督をした人です。主演は香港が誇る名俳優トニー・レオンと、アンディ・ラウというストーカーにつきまとわれている私生活を送っている人です。











ではその話の中身なんですが、簡単に言うと「警察に潜入しているマフィアと、マフィアに潜入している警察官」のお話です。



あ、これホントラストを知ってると面白み半減なのでネタバレが嫌な人はくれぐれも以下閲覧注意です!!





































マフィアに入り、麻薬取引の情報を警察に内通するヤン(トニー・レオン)!
麻薬の取引現場を押さえようとする警察!しかしそれをこっそりボスに教えるラウ(アンディ・ラウ)!



という堂々巡りの展開をしていくわけですね。











ほんでとある事件をきっかけに、警察・マフィア両方とも「潜入者がいる」ということに気づくわけです。







それぞれ親分から信頼を得ているヤンとラウがそれぞれ「犬」を探し出す役目を負い、奮闘する両者。



しかし大変長いこと警察に潜入してしまったラウ。いつしか善の心が芽生え、彼は警察の職務を全うします。

マフィアを裏切り、ボスを殺害。


事件が解決し、一件落着としたところでラウはヤンを警察に呼び寄せます。

2人



しかしここで、あることをきっかけにヤンはラウがマフィアからの「犬」であることに気がつきます。



ヤンに弱みを握られてしまったラウ。嫁にも自分がマフィアの人間であることをばらされゼ絶体絶命。
しかし、そこにラウも知らなかった自分と同じく警察に潜入していたマフィアが登場。ヤンを殺害してしまいます。



そいつは、「今日からあんたがボスだ」的なことを言い放ちます。






しかし善人として生きて行きたいラウは、そいつも殺害。







真相を知るものを闇に葬り、いち警察官として生きていく決断をしたラウなのでした・・・。

















おわり











★感想★
うん!面白いです!!このね、ラスト、オチっぽいものがあって最後にもう一捻りあるっていうのが良いですよね。「あー!うぉー!フゥー!(裏声)」ってなっちゃいましたね。
まぁまず全体的に暗めの雰囲気で描かれてるのがいいです。これぞフィルム・ノワールって感じですよ。「あー絶対良くない話が始まるんだなー」って思って見てて、実際そうなんですけどすこし予想の斜め上を行ってくれてるのが心地よいです。そもそもね、この映画話の理解が途中で難しくなるというか、結構頭使うんですよ。集中してないと脳内がこんがらがるというかね。「え?なんでコイツ・・・あ、そうかそうかコイツ本当はマフィアだもんね」とかなっちゃうんですよ。「コイツは本当はマフィアだからこの警察の情報は全部マフィアに流れますよー」っていうのを説明口調なしに描いていくので、そこの理解は頭使います。話が難しいっていうより状況の整理が大変って感じですかね。
ほんで2人の主人公の心情描写とかもすげぇうまく描かれてるし、ちょっとした複線みたいなのもいい~感じに入ってるんですよ。手癖とかね。細かい人間ドラマみたいなのも全部その後に反映されてくるし、この映画約100分くらいなんですが、まぁ時間に無駄が無い!すべての描写に意味があるし、はっきり言って完成度は相当高いです。
まぁ「無間地獄」っていうキーワード的なものがほぼ最後にしか繋がってこない感じがやや残念ポイントではありますけどね。そんなの全然OKっすよ。
アクションシーンの物足りなさっていうのも特別感じなかったし、それなりに盛り上がるところもありますよ。人が屋上から車に落ちてくるシーンとかね。目でもしっかり楽しめます。
結局本来悪人のラウが華やかな警察での出世道を歩んでいって、本来善人のヤンがアンダーグラウンドの道を
歩まされるっていうこの皮肉っぽい設定が作品全体の暗さにうまくハマってます。最終的に明暗分かれるわけですが、その生き残りのラウでさえも、すべてのしがらみから開放されたわけではないっていう若干のしこりの残り方が次への布石となってるんですね。この「インファナル・アフェア」は全3部作となっており、実は今回の作品は只の序章に過ぎないってわけですよ。


関連作も今後ご紹介していきたいと思います!!!



























俺は警官だ     ラウ


















お試しあれ!!!







インファナル・アフェア  2002年  香港




ジャンル:ドラマ
  監督:アンドリュー・ラウ
  出演:トニー・レオン
      アンディ・ラウ
      アンソニー・ウォン
      ケリー・チャン






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