どうも!僕です!!


今日はこちら!!
zeroⅡ


「クローズZEROⅡ」です!2009年の日本映画で、依然ご紹介した「クローズZERO」の続編。芹沢軍団を倒した滝谷源治の鈴蘭制覇への葛藤と、鈴蘭VS鳳仙の2校全面抗争を描いた本格バイオレンスアクションムービーです。





監督、主要キャストは前回と同じです。

今回からの登場は、阿部進之助、金子ノブアキ(RIZE)、阿部亮平、綾野剛、三浦春馬などなどでございます。



















ということで話の中身。












芹沢軍団を倒したものの、強敵リンダマンを倒すことができず鈴蘭制覇まであと一歩の源治。

源治




っていうか喧嘩が強いだけでGPS以外の生徒が付いて来るわけではなく、GPSの勢力は言うほど伸びてません。







そんな矢先、いろいろあって鳳仙高校という鈴蘭級の不良校と休戦協定を破って全面戦争をすることになります。





決闘の時までに鈴蘭をまとめようと奮闘する源治でしたが、そううまいことはいきません。
とは言え「今まとまってないからちょっと待ってね」と鳳仙に言えるはずもなく。それは源治のプライドが許しません。



源治は決死の覚悟で1人鳳仙へと乗り込みます。


1人






勝ち目の無い戦いに没頭する源治!と、その時!


到着



鈴蘭の看板を1人で守ろうとした源治の助太刀に鈴蘭生徒全員が参加!鈴蘭全員が源治を「頭」と認めた瞬間です!!!
























芹沢、開口一番!

芹沢




「ウチの大将に随分なことしてくれるじゃねぇか!!!」

























源治が来るまでは一番鈴蘭制覇に近かったこの男の何よりもシブ過ぎる一言が開戦の狼煙!!
芹沢派もGPSも関係無い!ここにいる全ての人間が鈴蘭か鳳仙のどちらか!ここにいる全ての人間が源治の手足か鳴海(金子ノブアキ)の手足!しかしその一つ一つの手足は一瞬のスキから両番長の首元を抉る超危険分子!






全員の感情に一切のブレが無くなったところで本当の全面戦争開始!!
















ぬおおおおぉぉぉおおぉぉぉぉぉおお!!!!!


開戦





















長い戦いの末、最後は源治が鳴海を成敗。全面戦争は鈴蘭に軍配が上がったのでした。





時は経て、源治を初めとする3年生たちは皆卒業式を迎えます。







源治は懲りずに、その日もリンダマンに立ち向かっているのでした・・・。


リンダマン








終わり















★感想★
面白いですね!構成とかめっちゃ良いと思います。
まず最初に言っとくんですけど、この手の映画は現実離れしてるっていうのは百も承知で見ましょうね!この鈴蘭VS鳳仙の抗争が現実に起こったとしたら、絶対にテレビに出るし警察来るし、担任・校長の責任問題どころか教育委員会まで会見を開くはめになります。
そういう現実を一切無視して鈴蘭制覇がどうとか抗争がどうとかって言ってる時点で「あ、この映画は飛躍してる映画だな」ってわかるので、現実に置き換える事は抜きにして考えてます。

で、今作がどうだったかって言うと、前述の通り構成が良かった。って言っても別に変わった構成してるってわけではないんです。ただ、とにかく作品の重きを最後の鳳仙校内でのド派手な乱闘騒ぎに持ってきていて、そこまでの持って行き方がスタンダード&気持ちいい!ってことなんです。
要は、頭ではなく幹部がいますよね。ナンバー2.3.4.5くらいまでかな。ここらへんのそれぞれの因果関係というか、「コイツはコイツとライバル関係になりますよー。コイツらが最後にタイマン勝負しますよー」っていう構図を着々と作って行ってくれて、ほんで最後に実際それが実現される時のまぁ潔い事!サクっと行きます。ただその割りにそれぞれの感情の高ぶりの理由っていうのはちゃんと納得行くようにはなってるので、話のスピードがやや速いくらいっていう印象。それっていうのはストーリーモノの作品だと「いやちょっと待ってよ」ってなるんだけど、この手の作品で行くと非常にちょうど良い。退屈しない作りになってます。
じゃあ何で準備の部分がしっかりしてるのに退屈しないのか。答えは単純明快、ずっと殴り合ってるからです。多分撮り方もうまいんでしょう、やっぱそれなりに迫力があって見ごたえがあります。
キャスト的にも前作からの人はもちろんとして、金子ノブアキであったりとか阿部亮平や、意外と綾野剛なんかも良い味出してて単純に楽しい映画になってますよ。
ただ演技の話なんですが、金子ノブアキ。面構えとかめっちゃいいしすごい絵になるんですが、でかい声を出すときに右手に力が入るという少々独特の癖があるみたいです。ちょっと気になりました。



















納得いかないところが無いわけではなくてですね。
まずね、ヤクザのくだりどうでもよくね?ってことですね。前作は鈴蘭OBのヤクザ拳さんのアドバイス等があって源治が奮闘するってことでまぁよかったんですが、今作に至っては全然関係無いようにどうしても見えてしまうんですね。浅~~~い部分での源治の感情の変化の要因となってるだけであって、ストーリーそのものとは関係無いじゃん、と。まぁこれに関しては、川西という男も関連してくるんです。川西という男は鈴蘭のOBで、2年前に鳳仙との抗争の際に当時の鳳仙の頭・美藤真喜男を刺し殺してしまったという過去があります。当然川西の出所後鳳仙の生徒たちが復讐に来るわけですが、そこに現在の鈴蘭が巻き込まれ、結果休戦協定が破られるというわけで、まぁ物語にエンジンをかける紐的な役割を担ってるんですね。ただ走り始めてしまえば紐はいらないわけで、この紐の着地点として+前作で良い役所だった拳さんをほったらかしにはできねぇ!って感じでこのヤクザ側のエピソードがあるんですね。
退屈しない構造とか先に言いましたけど、ヤクザの話に関しては終始かったるいですね。

あと物理的におかしいというか・・・。クライマックスでは両校がワイルドバンチ的並びで激突します。「ダークナイト ライジング」のクライマックスみたいな感じで、本当に「うわあああぁぁぁぁあああああ!」と両軍正面衝突なんですよ。
で、おかしいのはここからで、鳴海と源治は屋上でタイマンをするという約束をします。つまりは「源治が屋上目指して敵をバッタバッタ倒していくゲーム」ということが誰にでも理解できます。
で、源治は芹沢達の助けをもらいながらグラウンドから校舎へ。そして校舎を1F→2Fと上っていくわけです。要は「死亡遊戯」ですよ。で、ドンドン上って行くと「よくここまで来れたな・・・」と敵の幹部が登場します。まぁこういうベタな演出っていうのは嫌いじゃないんですが、物理的におかしい。



「あれ?お前さっきまでグラウンドにいたよね?」








と、僕は言いたい。可能性としてはみんながドンパチやりあってる間にこそ~っと横をすり抜けて上で準備をしてたってことが考えられるんです。ただね、すっごい人が密集してるんですよ校内は!恐らくそれは無理!じゃあ非常階段からとか別ルートで上がってきてたか?でも意味ある?それ?


っていうかこの屋上ゲームを始めるって鳴海が言い出すんですが、そんなこと言っといて鳴海は群集に突入していきます。

「いやいや!お前はおとなしく屋上で待っててよ!」
と僕は言いたい。万が一道中でやられちゃったら興ざめですからね。







































否!!!!!










いいんですそんなのはどうだって!この作品は、ただクライマックスの鳳仙校内での教育委員会も目を瞑るほどの激しい大乱闘を楽しむ映画なんです!!
それを物理的にどうだとか心情がどうだとか血が出すぎて普通は死んでるとかあーだあーだあーだあーだ言うヤツはもう見るな!見なくて良い!もうずっと頭をひねらすサスペンスだけ見とけ!





これは頭を空っぽにして楽しめる完全100%エンターテイメント映画なんです!1つになった鈴蘭がいかに強いのかを楽しむ映画です!!

男同士のシブいやり取りみたいなのが散りばめられているので、男は「くぅ~。シブいぜ~。」って思えばいいし、女性は「あ~ん。ス・テ・キ❤」ってなればいいんです!








空っぽで楽しむ映画です!!!

















お前、外れくじ引いたぞ      滝谷源治



















お試しあれ!!





クローズZEROⅡ   2009年   日本


ジャンル:アクション
  監督:三池嵩史
  出演:小栗旬
      金子ノブアキ     他






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