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ゴーン・ガール
 
「ゴーン・ガール」です!2014年のアメリカ映画で、ギリアン・フリンという人の小説を映画化した作品です。

監督は「ファイトクラブ」・「ソーシャルネットワーク」のデヴィッド・フィンチャー。
主演は「パール・ハーバー」のベン・アフレック。ヒロインを演じるのは恐らく今作が出世作といえるでしょう、ロザムンド・パイクという人が演じます。



原作の小説は600万部以上を売り上げる大ベストセラー。日本でも人気の作品であり、「嫌な話のミステリー」→「イヤミス」としてヒットした作品です。














ではあらすじですが、内容としては簡単です!







ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)という夫婦がいる
     ↓
エイミーが謎の失踪
     ↓
世論「ニックが殺したっぽくね?」
     ↓
ニックに疑惑が浴びせられ、全米大騒ぎ
     ↓
もちろんニックは否定、必死に弁明しつつエイミーを探す
     ↓
一方のエイミー、遠くの地でゆったり暮らしてる
     ↓
元彼の別荘に潜伏
     ↓
元彼を殺害、レイプされたようにみせかけて社会復帰
     ↓
ニック当然ブチギレ
     ↓
エイミー、ニックの冷凍精子を使い勝手に妊娠
     ↓
女って怖い





Fin







っていうお話です。








★感想★
「面白い」というよりは、完成度の高い映画だなと思いました。ストーリーで楽しむ映画ではないと思いますね、その証拠にといいますか、「エイミーが生きている」というなかなかの暴露的事実を、映画の中盤で暴露してしまうんです。「エイミーが生きているか」ということが作品のキーに見えていて、実は作品の本質はそこではないという。1種のミスリード的演出がなされています。
フィンチャー作品の特徴である「完璧な映像」っていうのが今作でも十分に出されてて、すごく上質の絵に仕上がってます。彼は1つのシーンで多くのテイクを撮ることで有名なんですが、今作でも平均50テイク程撮ってるということなので、やはりこだわりが伺えますね。
要するにいわゆる「そうだったのか!」とか「えー!そんな展開が!?」みたいに楽しむ映画ではないんです。

じゃあなんなのかってことなんですが、これを見た人(特に男性)の多くが発するであろう「女って怖い・・・」ってことなんですね。しかし単なる「女の怖さ」っていうのだけじゃないんです。いつも一番近くにいるはずの「夫婦」っていうものの難しさとか、人間関係での距離感の難しさとか、そういったものを色々考えさせる作品なんじゃないですかね。その難しさに拍車をかけるエイミーの狂気の沙汰。それが物語を加速させていくってわけです。




まぁただね。いくらなんでもクズすぎる夫婦ですよ。言わずもがな、エイミーみたいな嫁さんは絶対僕はもらいたくないですし、ニックはニックで時と場所を選ばずに20歳そこそこの小娘と1発ヤっちゃったりする好色野郎。この互いのクズ加減が露呈された後半、僕としてはどうでもよくなってくるとまでは言いませんが、なんか「勝手にやってろ」と思わなくもなかったですね。
ただ話の終着としてはとりあえず気になるので見ていたんですが、ちょっとあまりにもラストが尻すぼみしすぎな気がして・・・。結局ラストは子供ができちゃうんですね。生命の誕生はすばらしいことですが、ニックからすれば「最悪だ!」って感じですよね。どんなにコミカルに見えてた男女の揉め事も、「赤ちゃんできた」の一言で、一気にシュン・・・ってなりますもんね。「笑えねぇそれは」みたいな。
そんな最悪のパターンになってどうするのどうするの?結局ニックはいいやつだから、やっぱり普通に育てるんじゃないの?とかいろいろ思ってると・・・突如エンドロール!

「む、むぅ・・・」ですよ僕は。


全然反則なエンディングではないと思うんですが、特に中盤~終盤はエイミーの心情描写が少なく、見ている側は行動から推測するしかないという構造になっていて、その明確な回答的なものは用意されてないんですね。いわゆる「見ている側が判断する」系。まぁ推測は色々あるわけなんですが、確実に言えるのは全員が全員、絵に描いたような幸せを手に入れたわけではないってことです。むしろ全員がそこそこ不幸というかしこりが残るというか・・・。
一番かわいそうなのは殺されたエイミーの元カレのデジー(ニール・パトリック・ハリス)です。彼は彼で狂気の束縛というか、明らかにヤバイ系の男の香りがプンプンするわけなんですが、とりあえずは困ってるエイミーを匿ってあげるわけです。どう考えても下心丸出しですが、とりあえずは善行ですよね。
しかし彼は、チ○ポをおっ立てた状態で喉元をかっ切られるという、残酷で無様でとにかく恥ずかしい死に方をします。僕は絶対彼みたいな死に方だけはしたくないです。ましてや彼はエイミーをレイプしようとしたってことになっちゃってますからね。もうマジで最悪です。
しかしこんな最低な行動をとるメンヘラ女を演じるロザムンド・パイクはまさに適任だったと思います。彼女は本当に何を考えてるかわからない、つまりは何をするかわからないとこっちが感じてしまうほど能面のような無表情な顔をするんです。笑顔をするときもどこか違和感があり、明らかに作られた笑顔のようにしか思えない。見ている側にそう思わせた時点で確実に製作者の意図がはまってると言えるし、つまりはフィンチャーの作りたかった世界が再現されたと言っていいんでしょう。
彼女が頭をなでられる冒頭のシーン、これは最後にも繋がるわけですが、結局ここが名シーンであり、作品の根幹を指すものと言えます!








まぁ長々書きましたが、なかなか鬱な作品です。なんかしこりの残る話なんですが、前述の通り僕からしてみると「勝手にやっててね」ってところに留まっちゃいます。





作品全体の完成度は高いので、誰が見ても楽しめる作品にはなってます!



ただ、一緒に見る人はちょっと選びます!初デートとか、ケンカ中のカップルで見るのは最悪です!!
















彼女を怒らすな   弁護士 タナー

















お試しあれ!!






ゴーン・ガール    2014年  アメリカ




ジャンル:サスペンス
  監督:デヴィッド・フィンチャー
  出演:ベン・アフレック
      ロザムンド・パイク
      タイラー・ペリー
      ニール・パトリック・ハリス



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