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ブラックホークダウン



「ブラックホーク・ダウン」です!2001年のアメリカ映画で、ソマリア内戦にアメリカが軍事介入した際の激闘「モガディシュの戦闘」を題材とした戦争映画です。マーク・ボウデンという人の小説を映画化した作品で、事実に基づいた作品となっているのが特徴です。


監督は「グラディエーター」「ハンニバル」リドリー・スコット



主演は「パール・ハーバー」のジョシュ・ハートネット。その他出演はユアン・マクレガー、オーランド・ブルーム、エリック・バナや、「プライベート・ライアン」のトム・サイズモアなどなど非常に豪華です。



















1993年、内戦が激化するソマリアに軍事介入したアメリカ。最大勢力のトップ・アイディード氏の側近2名を捕えるため、その捕獲作戦に打って出ます。






会合が行われるという情報を得た米軍は、そこを狙って捕獲することにします。







会合が行われる建物は、首都モガディシュのど真ん中。敵の攻撃は予想できますが、およそ1時間程度で終わる簡単な任務のはずでした。









しかしいざ作戦を実行すると、敵の攻撃は予想をはるかに上回る激しいものでした。RPGという強力なロケット弾のようなものに苦戦し、それは軍事ヘリ「ブラックホーク」ことUH-60も撃墜されてしまうほど。


墜落




墜落したヘリの生存者を確認しなければならないものの、民兵の攻撃が凄まじすぎて手を焼く米軍。






夜通しのゲリラ戦が繰り広げられ、結局作戦の終了までに12時間以上もの時間を費やしたのでした。



当初の目標は達成したものの、20人近くもの犠牲者出してしまった米軍。






予想外の犠牲者を出してしまったにもかかわらず、悲しみに暮れる間もなく次の任務に取り掛かるしかない各兵士たちなのでした・・・。














おわり






★感想★
不謹慎ながら、面白いですよ。第二次世界大戦モノの様な歴史的作品ではなく、近代戦というのがやはり見ている側を引き込むものがありますね。結局街のど真ん中で米軍と民兵がドンパチやっていくわけです。近代戦を題材とした映画っていうのは多数あるわけなんですが、しかしここまで迫力あるアクションシーンを詰め込んだ作品って言うのは決して多くないと思います。
早い話が「米軍が民兵をナメてたので、予想以上の被害が出ました」っていう話なんですが、その「こんなはずじゃ・・・」感はめちゃくちゃ感じました。「うわ~なんかどんどんやべぇ方向に行っちゃってるー・・・」っていうなんとも言えない焦りみたいな心情とか、めちゃくちゃ負傷したので早く帰りたいみたいな心情とか、結局のところ「そこまで準備してませんでした」っていうまずい状況というのがより一層話を盛り上げてくれるわけです。
大きく話を展開させるのがやっぱり「ブラックホーク」の墜落。これにより、アイディードの側近2人を捕獲というもの以外に、「仲間の救出」という別の任務が生まれるわけで、そしてそれが何よりの激務。とにかくね、民兵の数が尋常じゃないんです。それこそ子供とか女性までもが武器を取ってる世界で、実際商店街の出店とかで普通に銃が売ってるような世界なんですね。そんな街のど真ん中に少数で飛び込んでいって、そりゃ無事で済むわけはない、つまり大苦戦ってことですね。
それを象徴する名シーンが、ブラックホークのパイロット、デュラント(ロン・エルダード)を救出するためにシュガート(ジョニー・ストロング)とゴードン(ニコライ・コスター=ワルド)という2人の兵士が命を投げ出して助けに行くシーンです。民兵の群集ど真ん中に2人で突入し、パイロットの救出を試みるわけですね。まぁ結局この2人は死んでしまうわけで結構泣けるシーンなんですが、いかんせん泣いてる暇がねぇっていうのがこの作品なんです。こっちがウルウル来てる間にも敵の攻撃は鳴り止まないわけで、ホントにこの作品はね、ずっとバトルをしてるわけなんですよ。だから感傷的なムードもそこそこに、またドンパチが始まるという。そこは良くも悪くもスピーディーな展開でした。

展開って言う話をするとですね、通常戦争映画っていうのは「解説→バトル→解説→バトル」っていう展開で、その中にちょいちょい人間模様を入れていくっていうのが一般的なスタイルと思うんですが、今作は「解説→ず~~~っとバトル」っていう展開です。しかしそのバトル自体っていうのがなかなかの迫力で描かれてるもんだから、見ているほうはあんまし退屈しないような構造になってるんですよね。そこが良かった。1つのバトルの間に余計な要素を入れないことによって、見ているほうにも「本当に長い戦いなんだ」ってことが伝わってきます。
それプラス、銃声によって耳が聞こえないくなった兵士がいたり、コーヒーを淹れるのが得意な兵士がいたりとか、どこがおどけた感じの登場人物のキャラ設定っていうのがあることによって、よりエンターテイメント的に。つまりはなるべく万人が退屈せずに見れるようにっていう工夫が施されてると思います。
作品全体のビジュアル的にはバキっと決まった本格映画で、中身自体もおふざけなしの本格的展開。しかしどこか噛み砕かれた表現っていうか、すこし目線をこっちまで下げてくれてる瞬間が多少なりともあることによって、敷居が低めの作品に仕上げてる、と思いました。その表現自体がわざとらしくないので、緩くなってないっていのが絶妙なバランスと思います。



ただじゃあ良いことばかりなのかというとそうでもなくてですね。前述のようにキャラ設定的部分で各兵士にフィーチャーする瞬間っていうのがそこそこあるわけなんですが、この作品ね、登場人物が多い!ってことで各人物に対する描写が決して濃いとは言えない。だから終盤に感動的なセリフを言われてもどうしても「ふーん」としか思えないんですね。感情移入できるのはできるんですが、それは「兵士みんな頑張れ!!」っていう程度のもので、1人の兵士に感情移入できるほどの要素っていうのはなかなかに薄いんですね。
なのでエリック・バナ演じるフートという男が何やら深い話をし出すときがあるんですが、なんかそんなのもちょっとこちらとは別次元というか、なんかスベってるようにしかどうしでも見えないんですね。





とはいえやっぱり全体的な仕上がりはとてもよかったと思います。なんせ1つの戦闘を2時間以上描いてるわけですからね。内容が濃くなって当然というか、そこを間延びした感じじゃなくしっかり見ごたえあるように作れたのが面白い要因かと。

銃から落ちてくる薬莢をスローで映した演出とか、ちょっと中ボス的なヤツを倒すときに一瞬だけその相手の顔のアップを見せるという一種のサブリミナル効果的演出とか、なんか僕個人的に気に入るような演出が多かったのも好印象。なんかちょっと「おお~」ってなっちゃうんですよね。















非常に濃密。やりすぎてない、ほどほどの良いバランスで魅力が詰め込まれた映画だと思います!!






















We got a Blackhawk dawn,We got a Blackhawk down(ブラックホークの墜落を確認)






 














お試しあれ!!

 






ブラックホーク・ダウン   2001年  アメリカ



ジャンル:戦争
  監督:リドリー・スコット
  出演:ジョシュ・ハートネット
      ユアン・マクレガー
      オーランド・ブルーム
      エリック・バナ
      トム・サイズモア





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