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バタフライエフェクト



「バタフライ・エフェクト」です!日本でも結構有名ですよね!人気ホラー「ファイナル・デスティネーション」の続編「デッドコースター」の脚本を手がけたエリック・ブレスという人が監督した作品。



主演はイケメンマッチョ俳優アシュトン・カッチャー。今作の総製作指揮も取っています。
ヒロインは「アドレナリン」シリーズでお馴染みのエイミー・スマートが演じてます。




タイトルの「バタフライ・エフェクト」は、日本語で「バタフライ効果」。
このバタフライ効果を簡単にご説明しますと、「全然関係ないように見えることでも、実はそれがとある事象の小さな原因のひとつになっているかもしれない」っていう考え方のことです。
日本のことわざで言う「風が吹けば桶屋が儲かる」に似てますね。

実際映画の最初も、「小さなチョウのはばたきが、地球の裏側で台風を起こすかもしれない」っていう文言から始まります。












映画の中身なんですが、アシュトン・カッチャー演じる主人公エヴァンとその彼が恋する幼馴染のケイリー(エイミー・スマート)の思い出を行ったり来たりするお話です。

いい感じ







断片的に記憶喪失をしてしまう病気を持っているエヴァンですが、「意識を過去に飛ばして、その過去を変えてしまって現在をも変える」という荒業というか離れ業をやってのけるわけなんですね。





ほんで半グレみたいになってるケイリーをどうにか幸せな方向に導こうとするわけなんですが、これがまぁうまくいかない。



ロリコンやらシスコンやらが色々出てきて、とにかく「あちらを立てればこちらが立たず」という状態に。


ケイリーが幸せなら自分が不幸になってたり、自分とケイリーが幸せになってたら他の誰かが不幸になってたり・・・。








過去へのワープを何度か繰り返した後に、結局エヴァンはケイリーから離れる決断をする・・・。








っていうお話です。









★感想★
いやはや非常に面白いと思います。やってること自体は同じことの繰り返しなのですが、それがダラダラ退屈な展開になってないのが良いですね。「同じことを繰り返す」系は退屈な展開になることが多いですからね。この作品も正直後半部分はその感が否めないでもないですが、秀逸なオチを持ってくるために必要なことでもあるのでOKです。
グロ描写が比較的抑えられているんですが、そこもそんな気にならなかったです。「ビビってんじゃねぇよ!」とかツッコミたくなりそうなもんなんですが、結局この映画は「ストーリー」が一番大切なので、そこはどうでもいいんです。
多少の伏線回収はまぁあるわけなんですが、それよりもホント「風が吹けば桶屋が儲かる」感が出ててなんとなく小気味良い。「お~巡った巡った!」っていう感じがあるし、何度か繰り返すワープが単品単品になっているわけではないので、ホントストーリーとしての完成度がめちゃくちゃ高いですね。
すげぇ嫌なヤツだった男がひとつの出来事を変えただけですごくいいヤツに変わってたり、逆に華やかだったケイリーが超やさぐれてたり。テーマである「些細な事象が大きな事象を呼び起こす」っていうものをパーフェクトに表現出来てます。




そして色々カチャカチャカチャカチャ過去への旅を繰り返して繰り返して繰り返して、ようやくたどり着いたのがもう超超切ないオチ!!ってわけです!このオチへの持って行き方はホント素晴らしいものがありますよ。

このオチね。結構有名なラストで、とにかく切ない。結局主人公エヴァンが、「愛するケイリーの為には自分が関わらないのが一番良い」という結論を導き出したことでこういったラストになるわけなんですね。か~切ない。
しかし実はこのラスト。街中ですれ違ったエヴァンとケイリーが、何の関わりも無く通過していくというのがオリジナルですが、実は何パターンか用意されていたんですね。

1つめはストーカーオチ。ケイリーに気が付いたエヴァンは、ひっそりとケイリーの後をつけて行く・・・。
2つめはハッピーオチ。結局エヴァンとケイリーは会話をし、「今度コーヒーでも」みたいなノリになって恐らくその後恋仲になるであろう・・・。ってやつ。
3つめは自殺オチ。もはや自分なんて生まれなければ良かったと考えたエヴァンは、母親の胎内にいるときまで遡りへその緒を首に巻いて自殺する・・・。というもの。



さぁみなさんこれ見てどうですか?どう考えてもオリジナルが一番良いですよね!
1だろうが2だろうが、結局またケイリーと関わろうとするのなら今までのことが全部無意味になってしまいますからね。3についてはもう論外。怖すぎです。





というわけで、最初から最後まで結構文句のつけ難い作品でした。完成度高すぎ。
本格サスペンスを見たい人はもう絶対見たほうが良いですね。名作の名作たる所以を垣間見ました。










今回は名言ではなく、ラストシーンのディレクターズ・カット版(自殺オチ)をお届けしてお別れしたいと思います。
































お試しあれ!!!










バタフライ・エフェクト   2004年 アメリカ


ジャンル:サスペンス
  監督:エリック・ブレス
  出演:アシュトン・カッチャー
      エイミー・スマート
      エルデン・ヘンソン













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