どうも!僕です!!

今日はこちら!!


サンブンノイチ




「サンブンノイチ」です!以前「ドロップ」という世紀の駄作を作った名監督品川ヒロシの3作目。過去の作品とは違い、小説を映画化した作品です。


主演は前回「バトル・ロワイアル」に引き続き藤原竜也。あと元KAT-TUNの田中聖と、ブラックマヨネーズの小杉竜一がメインキャストです。



他にも窪塚洋介など、バラエティに富んだキャスティングでございますよ。











あらすじを説明したいのですが、ちょっと長くなりそうなので簡単に説明しますね。









川崎のキャバクラ「ハニーバニー」の雇われ店長シュウ(藤原竜也)と従業員コジ(田中聖)と常連客ケン(小杉竜一)の3人は、それぞれの事情でお金に困っていることから銀行強盗を起こします。



とりあえず警察の追っ手から逃れるため、「ハニーバニー」へ逃げ込んだ3人。話はここから始まります。



3人







ほんでここから金の分け方で揉めます。




揉めてる→実はこうでした→揉めてる→実はこうでした っていう流れを繰り返し、事実がだんだんとわかっていきます。






簡単に言うと、コジとケンをそそのかしたのはシュウ。ほんでシュウをそそのかしたのは「ハニーバニー」のキャバ嬢マリア(中島美嘉)。そのマリアをそそのかしたのはオーナーのハマショウ(窪塚洋介)ってことがわかります。しかしハマショウの他に渋柿(ピーター)という凶暴な金貸しも裏で別の糸を引いていてちょっとややこしい状態。





ハマショウ
(マリアとハマショウ)







マリアはハマショウを出し抜きたいし、ハマショウはマリアをAVに売りたいし、渋柿はマリアもハマショウも出し抜きたい、というそれぞれの欲望を三人に託しているという状態。











結局、ハマショウは渋柿一味に拘束される→渋柿、3人に出し抜かれる→ハマショウ、そのスキを突いて反撃→ハマショウに捕えられる3人という展開に。






大金を得て、やれ「クソみたいな人生をやり直したい」だの「家族とやり直したい」だの語る3人とマリア。





しかしハマショウは、







「お前らは銀行強盗だ!お前らがまともな人生送っていいわけねぇだろ!」

悪党






と正論を言うのでした。














おわり












★感想★
おい、おい、おい、とね。こんなに言いたいことがてんこもりな映画なかなか無いですよ。ホントね、ありがとう品川監督。
まず展開が単調。揉める→こうでした!→揉める→こうでした!の繰り返し。あまりにも単調な展開。たいてい2回ほど繰り返された時点で、そういうパターンなんだなってこっちは理解するんですが、そんなのお構いなしにガンガン繰り広げられていきます。
時間軸を戻して事実が暴かれるっていう構図なんですよ。現在が進行しつつ、7日前→6日前→5日前・・・って振り返りシーンがどんどん追いついていくっていう。ただね、その見てるほうからすれば「何かあるな」っていうのがモロバレなわけです。
例えば「外にスナイパーがいる!!!」ってシュウが言ってコジとケンがおろおろするっていうシーンがあるんですが、後になってそれが演技でしたとわかるんです。ただね、人質も取っていない銀行強盗にスナイパーって有り得ますかね?もうこの時点でちょっとおかしい。
まぁいいよ!スナイパーは!拳銃持ってるから警察がそこまで警戒したっていう可能性も0じゃないやね!
ただ序盤からずーーーーーっと不自然なのが、盗んだ金の合計がわからない。この「サンブンノイチ」というタイトルを置いておきながら金額がわからないという大失態をするんですよ。だからどんなに3人が揉めても全然ピンとこない。何十万単位を揉めてるのか何千万単位を揉めてるのかが定かじゃないので。
ほんでね、金そのものも全然見ないんですよ。バッグを開けないの。いや普通さ、銀行強盗とかいう大それたことをやってのけたら「ヒューwww」とか言ってまず現ナマを確認しそうなもんですけど。
とにかくずーーーーっと金を見ない。「そもそも入ってんのこれ?」とか思ってたら案の定「途中ですり替えてました」だって。いやいやそんな大事なこと視聴者に見ぬかれてんじゃねーよ!!!こういう詐欺ものっていうか、現金強奪もので現金すり替えとかってもう逆に定番じゃん!そんなのドヤ顔でもったいぶってんじゃんーよ!ましてや大してカモフラージュもせずに!!
あとね、日本警察の無能さ。なんか店の外を囲まれてる感は出してるんですが、いかんせんそういう風には見えない。ただコイツら逃走用の車を店の入り口のところに堂々と付けて逃げ込んでるんですよwいやもうそこじゃん完全に!!気づけ気づけ警察!!!
ハマショウが自由に救急車を運転できてるのも意味不明!渋柿が人間の脳みそ食いたがってるのも意味不明!!とにかく作りが甘い!雑すぎ!!!




中島美嘉痩せすぎ!!!魅力感じません!!ちょっと病的!!なんかやつれてるぞ!!

痩せすぎ






中島美嘉は演技酷いですね。僕が監督だったらどんなに仲が良かったとしても2度と使いたくないレベルです。

っていうかそもそもね、キャスティングが酷い。品川監督の交友関係を存分に使ったのか知らないけど、予想通り芸人の出演が多数!あきらかに必要無い演出に無理矢理入れ込んだりしてるので、単なる文化祭の出し物みたいになってます。この時点でこっちとしては相当萎えてますよマジで。
ほんでね、芸人気質を忘れてないのかそれをアピールしたいだけなのかわかんないですけど、お笑い要素がマジで邪魔。いやそれが本当に面白いならいいんですけど、「○○なのかよ!」っていう説明過多な笑いなので、全然笑えない。ツッコミ無しで笑いとして成立してるのに、何故か教科書どおりのツッコミを入れて全てが台無しです。まぁそもそもそこまで面白いギャグでもないし、話にブレーキをかけるだけの要素なんですけどね。



ただ窪塚洋介はよかったですね!IWGPのキングっぽい役柄なんですが、さすが超ハマリ役です。アイスピックを使ったアクションはホント迫力あるし、彼のセリフシーンは早口ってわけではないのですがテンポ良く聞きやすい。さすがです。
あと田中聖が意外と良いです。イケメンだし身体能力あるし何かと絵になりますね。今後映画とか結構出てくるかも。
アクションシーン自体は全体的に良かったですよ。ちょっとスローが多すぎて「300」やりたいのかな?って思ったけど。まぁでも僕的には全然オッケー。スロー多いけど。
照明とか音楽の演出も上手だなって思いました。華やかな雰囲気をめっちゃうまく出せてましたね。必要があったかどうかは別として、華やかさはうまく出せてましたよ。華やかさが必要かどうかは別としてね。







はい!!で、ですよ!




長々書きましたがここからが本番です!この映画にはね、ほかの映画には無い、とある問題シーンがあるわけですよ!








それがこれ!


問題





見た人にはわかると思いますが、ハマショウがいわゆる「映画好き」の人間達に対して文句を言うシーンです。


要約すると、「自称映画好きの連中は、自分以外の人間は映画を見る目が無いと思ってやがる。自分は映画を撮ったこと無いくせにだ。やたら語るくせに他人の意見は右から左。オレは年2回くらいしか映画は見ない。好きな映画は『バックトゥザフューチャー』だ。それをベタ過ぎるとか言うヤツが大嫌いだ!」ってことを言うわけですよ。

















もうね、こちとら腕まくりですよ。ええ。








まずね、これが映画の本来のラインとは全く関係の無いセリフだってことですよ。それをあえて入れてきた。それがどういうことか。品川監督自身の考えってことでしょう!


つまり品川監督は、「映画を撮ったこと無いヤツがごたごた言ってくんなよタコ。」ってことを言いたいんでしょう。でもそれって野球やったことない人がチャンスにいつも凡退するプロ野球選手に文句言っちゃいけないとか、政治家やったことない人が政治家に文句言っちゃいけないとかそういうレベルの話じゃね?それって違うだろ!
映画にしろスポーツにしろ、むしろそういうパンピーに支えられて初めて成立するエンターテイメントだろ!それをそんな風な言い方しちゃだめだって!子供じゃないんだから!!批判恐れてんじゃねーよ!
だいたい批判とかされたくないんだったらせめて芸人とか出てなくてギャグ要素も完全に封印した100%ガチな作品を作って欲しいです。そういう要素が「保険」に思えて仕方ないんですよね。「ちょっとゆるくしてますw」みたいな。そもそも「芸人」である品川庄司の品川が映画の監督してるっていう話題性があるだけで、腕が二の次になってると思うんですが!

だいたいこのベタな映画の代名詞として「バックトゥザフューチャー」を出すって、それお前が一番そう思ってるんじゃね?ってことですよ。きっと品川監督が「バックトゥザフューチャー」好きなヤツは映画に詳しくないヤツっていう偏見を持ってるんですよ!!そうだそうだ!!じゃないとここに「バックトゥザフューチャー」は出てこないはず!そもそも「バックトゥザフューチャー」って結構意見が分かれる作品で、決して「ベタ過ぎる映画」では無いと思うんですがね・・・。



まぁこのシーンがあるだけだったらそこまで思わなかったかもしれないんですが、この作品全体的にタランティーノタランティーノうるさいんですよ。なんかそのオマージュ的なものもちょいちょい出てくるし、登場人物にもタランティーノをやたら語らせるし、もう品川監督の「オレってタランティーノ好きなんだよね^^」アピールがうざいんです!
そんな監督の映画の嗜好が見え隠れしている中でこのシーンですから・・・。隠れた嫌味メッセージ入れてんじゃねぇよ!!









とにかく「俺」アピールのすごい人なんだなと思いました。







でもそんなに自分をアピールできるって、自分にすごく自身がある証拠ですよね。そういう人って身近にいたらすごく魅力的なんだろうなって思います。






























絶対オレは友達にはなれないけど。























 自称映画好きのヤツは、自分以外のヤツはみんな映画を見る目が無いと思っている(ハマショウ)
























お試しあれ!!!







サンブンノイチ  2014年  日本


ジャンル:サスペンス
  監督:品川ヒロシ
  出演:藤原竜也
      田中聖
      小杉竜一
      窪塚洋介
      中島美嘉