どうも!僕です!純血100%日本人の僕です!!
そんな僕が今日紹介するのはこちら!! 


12人の優しい日本人 HDリマスター版





「12人の優しい日本人」です!元々は舞台劇として、あの「古畑任三郎」なんかでお馴染みの三谷幸喜が原作、脚本を手がけた作品。ちなみにこの映画、アメリカの映画「12人の怒れる男」という映画のパロディというかオマージュ的な作品です。


またこの映画結構特殊な作品。12人の陪審員がその審理をしているところを取り上げた作品なんですが、全てが会議室の中で終わってしまいます。つまり作中の舞台は会議室のみ!!
役者さん達からすれば、移動なんか考えなくて良い楽チンな映画ってことですな。






ではあらすじ・・・なんですが前述の通り、陪審員になった人たちが審理をし始めるって話です。というわけで今回の陪審員全12人を、途中の展開をややネタバレさせながらご紹介します!!







陪審員1号(塩見三省)

1号


1号ということで、司会進行役を務めさせられます。司会であることをいいことに自分の意見はほとんど述べず、反論されるリスクを排除してます。  通称:司会


陪審員2号(相島一之)

2号


おそらくメンバー中最年少。すごく熱くきれいごとを並べ、やたら議論をしたがります。しかしこういう人にはよくありがちで、あまり人の意見を聞かず、自分の意見を曲げたがりません。  通称:熱血




陪審員3号(上田耕一)

3号


会議や議論というものが苦手なのに陪審員になってしまった不幸なアル中のおっさん。議論が熱くなるとビビり出してダンマリ決め込みますが、雑用は喜んで引き受けます。甘党。  通称:アル中




陪審員4号(右の人)(二瓶鮫一)

4号

大した意見は言わないくせに、人の意見をなかなか吸収しきれないタイプ。そのくせ意見を訊かれたら「フィーリングです」とか言い出して全く話し合いになりません。  通称:じじい


陪審員5号(中村まり子)

5号


毅然とした態度で良いこと言いそうですが、その正体はただのメモ魔。多分頭がさほど良くはないので意見はあまり多くは述べませんが、プライドは高いので弱々しい態度は見せません。根拠は無い強気な姿勢が持ち味。論破されると泣きそうになります。  通称:メモ魔



陪審員6号(大河内浩)

6号

とにかく仕事に戻りたいサラリーマン。基本的に事件に関して無関心。しかしおそらく仕事が出来る人なんでしょう、たまに発言するとそれなりに的を射た発言をします。2号と真逆のタイプ。 通称:リーマン


陪審員7号(梶原善)

7号


全12人中一番のクズです。理論的に考えることも全くせず、かといい直感が冴えてるわけでもなく、みんなが忘れてたことを思い出したりみたいなファインプレーもありません。しかしやたら話したがりますがその発言は全て聞く価値皆無。「あんな美人が殺人なんかするはずがない」みたいなことを熱弁する姿はまさにピエロそのもの。   通称:クズ


陪審員8号(右から二番目の女性)(山下容莉枝)
8号

天然な女の子。全てを流れに任せるタイプですが終盤は自分なりに一生懸命考えます。天然な言動は場の空気を和ませたり、みんなをイラつかせたりします。  通称:天然


陪審員9号(村松克己)

9号

毅然とした態度で議論をするおじさん。序盤はいいところをついて発言しますが、徐々に自分と反対の意見が多くなってくるとやや苦しそうになります。おそらくプライドが高いであろう品の良いおじさん。  通称:プライド


陪審員10号(林美智子)

10号


気弱だが純粋なおばちゃん。とにかく気が小さく常にモジモジしてます。意見を求められると緊張しすぎて鼻血が出ちゃう体質。 通称:おばちゃん


陪審員11号(豊川悦司)

11号

チンピラ風の男。序盤はだるそうにして議論には参加しませんが、後半はこの人メインに話が進みます。実はなかなかキレる頭の持ち主。 通称:チンピラ


陪審員12号(加藤善博)

12号

ちょっとおチャラけた雰囲気のおじさん。基本的に軽いノリで発言しますが、実はいいことちょいちょい言うし人の意見を取り入れる柔軟性もあります。  通称:チャラチャラ






以上の12人。この三者三様、おそらくこの機会が無ければ話すことは無かったであろう凸凹メンバーが、1人の被告の運命を決めるために真実を見抜く議論を始めるわけでございます。











































 
今回の事件の詳細。
とある若くて美人な女性に元旦那の男を殺害した容疑がかけられています。本人は容疑を否定。
方法は、元旦那を国道沿いの道路に突き飛ばしてトラックに轢き殺させた、というものです。 

議論の詳細をお届けしたいのですが、ここでは伝えづらいし文章で説明するととても長くかかりそうなので割愛します。


流れとしては

とりあえず全員集合
    ↓
挙手で意見を集める
    ↓
全員無罪
    ↓
じゃ無罪ってことで。お疲れ~

って感じになります。ここで一人の男「熱血」が立ち上がります。

「1人の人生がかかってるんだ!もっと真剣に議論しましょう!」的なことを言い出します。

それに乗っかったのが「プライド」。序盤はこの二人が有罪、残りが無罪の立ち位置で議論は進みます。

その後様々な紆余曲折があり、話は二転三転どころではなく四転五転もしながら優しい日本人たちは結論を見出していく・・・というお話です。




★感想★
名作!!って感じじゃないですけど意外と面白いです。大人版真剣10代しゃべり場を見てる感覚でしたね。大人がちょっと恥ずかしい思いをしたりとか、ありえない事を言う大人がいたりとかシュールなギャグ要素がちょいちょいあって意外と飽きない作りになってます。すべてが会議室内で終わるのにその中で色んなドラマがあるのでそこが魅力かな。見てて「あ、こいつオレがこの場にいたら嫌いだな」って思うやつを冴えないおじちゃんが論破したりとかちょっと痛快なシーンもあるので気持ち良いです。




ただとにかく僕が紹介したいのはこいつ!!

クズ

もう冒頭で紹介したようにホントクズなんです。
こいつには何回尋ねても全く意見に進歩がありません。以下こいつの主張↓
「オレはあの被害者が許せねぇ。そもそもオレとあいつは同い年。しかも故郷まで近い。似てるとこがあるのにオレとあいつの違いは何だ。自慢じゃねぇがオレはこの歳になるまで浮いた話がまるでねぇ。なのにあいつはいい年こいて仕事もせずにあんな美人な被告のヒモだったなんて。しかも他に女が何人もいたっていうじゃねぇか。オレの方が背だって高いし収入だってある。故郷に帰れば山だってあるんだ。なのに何であの男に女がいてオレにはいねぇんだ。大してイケメンでもないくせに!あの顔で女を作ったのが一つ目の罪!そしてあの顔で女を捨てたのが二つ目の罪!あんな男死んで当然!!だから無罪だ!!!」

まぁ江戸っ子口調でくだらないことをべらべらべらべら。何故か得意げに素人童貞であることをカミングアウトします。同情でも買いたかったのでしょうか。一貫してこんなことしか言いません。

この映画、どんな気の弱そうな人でも必ず1回くらいはかっこいいシーンがあるんですがこいつだけは全くありません。

しかしこんなやつでも人を裁くことになるのが陪審員制度(今の日本では裁判員制度)!!


裁判員したことある人いたら詳細教えてくださいね。


あとこの映画見てて思ったのがこの塩見三省さん!!

塩見


すごい気の弱そうな人の役ですが・・・・




































ヤクザ映画ではこんな役もします!!いやはや俳優って大変だなぁ・・・と思った僕でした・・・。

















お試しあれ!!



12人の優しい日本人  1991年 日本

ジャンル:ノンジャンル
  監督:中原俊
  脚本:三谷幸喜
  出演:塩見三省
      豊川悦司
      梶原善




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