どうも!僕です!!
今日はこちら!!






「ダンケルク」です!現在公開中の英米仏蘭合作映画。第二次大戦中にフランス・ダンケルクにドイツ軍によって追い詰められた英仏連合軍を救出する「ダンケルク救出作戦」を描いた作品。


監督は「ダークナイト・トリロジー」「インセプション」「インターステラー」「メメント」のクリストファー・ノーランです。日本でも「ノーランの新作!ノーランの新作!」と騒がれてますし、まぁここは説明不要かと。
出演陣としては、「多くの若者が助けられた」っていう史実を表現するため、無名な新人俳優が多くキャスティングされてます。主役はフィオン・ホワイトヘッドっていう黒髪の男の子です。
目を引くキャスティングと言えば、「ワン・ダイレクション」のハリー・スタイルズが俳優デビューをしてるってことと、後はノーラン作品に常連のトム・ハーディやキリアン・マーフィーが起用されてるってとこでしょうかね。























★感想★
まず最初に言っておかなければいけないのは、「気になってる人はすぐに映画館で見ろ!!!できればIMAXで見ろ!!!」ってことです。元も子もない事言ってしまえば、多分DVDで見ても面白くないと思います。
僕は地元のIMAXで2回見てきたんですが、やはり2回目でも映像的な感動っていうのは十分に味わえました。作中の7割以上がIMAXで撮影されてるらしく、映像としても音としても満足感が得られました。ノーラン自身が「映像体験」とか「ゴーグルなしのVR体験だ!」とか言ってるのも納得で、フィルムIMAXとかで見たらどんだけ凄いんだろうとか思ってきちゃいます。デジタルのIMAXでそれなりに満足しちゃってる僕はなかなかの田舎者です。
とにかくノーラン作品は毎回「CGなしのめちゃくちゃな撮影」っていうのがフィーチャ-されるし、ほいでその甲斐あって確かに映像は毎回凄いです。ただ裏を返すとこのIMAX大好きおじさんは「田舎者には冷たい」とも言っていいかもしれませんね。IMAXシアターすらもない田舎の人はどうしろって言うんでしょうか。早い話が「映像を楽しむことに特化しすぎている作品」っていうのが僕の印象ですね。
過去の「ダークナイト」とか「インターステラー」っていうのは、もちろん映像も賛美を受けましたが、ストーリーとしてもディティールが良くできていて、映像凄い映画と言えたと思うんです。しかし今作に関しては、単純にストーリーとしてものすごく面白いかって言われると「う~~ん」っていうのはありますね。もとい。これに関してはノーランに対する過度な期待っていうのも当然にあります。それなりには面白いですが、めちゃくちゃ面白いってわけではないかなって感じ。なので友達に「面白いからこれ見てみ」ってDVDを渡せるような代物ではない。というのが僕の印象です。





ただ!IMAXで見ることが可能な人は是非IMAXで見て欲しい!関西の人は大阪のレーザーIMAXで見て欲しい!!俺は見たことないけど!!






やっぱね、画面がでかいともちろん迫力が増すし、ストーリー的にもどうしてもドキドキしてしまうというか、「嫌な予感しかしない」っていう1時間半です。この尺で収めたのはノーランの得策と思います。次から次へと主人公が命の危機にさらされる展開はまさに観客側もハラハラさせられるし、こんなんが2時間も3時間もあったら疲れてしょうがないです。このサイズでバッチOK。
そのハラハラっていうのに関して言うと、音楽が良かったですね。ずーっと「ズンズンズンズンズンズン」と音楽とも効果音とも言えそうな不穏な音が作中ずっとしてて。背景音とかも含めて完全に静かになった瞬間っていうのは多分作中通して1回か2回くらいだったと思います。この背景音楽っていうのが極めて効果的だなと思いました。常に気を抜けない状況が観てる側にも浸透してきました。
ほいでね、このノーランっていう男やっぱちょいと憎いなって思ったのは、時間軸の件ですね。陸・海・空の3パートの話が進んでいくんですが、微妙に時間軸がずれてて、終盤でやっとそこが噛み合う構造になってるんですね。映像体験と言っておきながら頭を使わせるっていう抜け目の無さです。この構造にする事によって一番得をしたのはずばりトム・ハーディでしょう。めちゃくちゃカッコ良く見えます。はい。色んな所から文句を言われていた空軍の兵士とは思えないくらいイケメンに描かれてます。



あと、印象的なビジュアルを精製する能力というのがこの人はズバ抜けてるなって思いました。冒頭街中を行脚する兵士たちの後姿、圧倒的な数のエキストラを使った桟橋、波の花で埋め尽くされた浜辺、飛行機に乗せたIMAXカメラからの映像・・・・とにかくね、何か今まで見たことないような、興味を持たずにはいられないショットが多く見られました。単純に印象的な映像を撮ることが天才的って言って良いと僕は思います。「世界が嫉妬する」って表現も、実はそこまで言い過ぎでもないような気がします。過去のどの作品よりもそう思いました。
ってか「引き」の画が凄いうまいのかな。アクションシーンとかはあんまりうまいイメージないし。戦争映画を撮るにしても、ドンパチやり合うタイプの作品にならなかったのは正直そこも理由のひとつなんじゃね?と思ってます。完全に個人的な意見です。





そして!最後に申し上げますが、僕がこの映画を見終わって最初に思ったことを申し上げます。
それは「ノーランは戦争って言うものに対してどういった考えを持ってるのかな?」っていう疑問です。見終わってすぐ抱いた印象は、「何かステレオタイプのアメリカ戦争映画っぽいな」です。「大英帝国サイコーーーーーー!!!!」みたいな着地になってて、「あ・・・うん・・そっか・・・そうなんだ・・・」と少し引いてしまう自分もいました。
僕自身そんな「戦争を映画にするなんて戦争を軽視しすぎ!!!」みたいなお堅い考えとか別にないんですよ。ただインタビューとかであまりにも「観客は戦場を体験することになる(キメ顔)」「1人の兵士になった気持ちになるんだ(キメ顔)」みたいなことばっか言ってるんで、そこまでエンターテイメント性に突き抜けた発言ばっかしてていいのかな?とは少し思っちゃいました。僕個人的にはその部分は別にどうでもよくて、やはり「大英帝国サイコー」着地をどうしてもうまく飲み込めなくてですね。印象について少し左右されちゃいました。













と色々言いましたが、とにかく一見の価値は間違いなくあると思います。日本国内の映画館ではほぼどこで見ようと縦に40%の映像が削減されちゃうっていう悲しい現実はありますが、それでも見てみる価値はありますよ。「映画館で見るべき映画」と言えると思うし、そういう作品をそういう作り方で仕上げたノーランという男はまさに「映画人」と言える人物だと思います。





みんな!近くの劇場へダッシュだ!!!!























お試しあれ!!!







ダンケルク    2017年 イギリス・アメリカ・フランス・オランダ

ジャンル:戦争
  監督:クリストファー・ノーラン